伝わる、写真。

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839940515

作品紹介・あらすじ

新進気鋭の写真家による、独自の視点と必要な技術を手に入れるためのヒント。

感想・レビュー・書評

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  • 伝わる写真の撮り方というよりも、ある一人の作家が、写真を作品として撮る上で、どのようなことを考え、何を意識しているのかということが書かれている。読んだからと言って写真の撮り方がすぐに変わるといった類の本ではない。

    文章が非常に読みやすいので、読み物として短時間に簡単に読み終えることができる。作品として写真を撮るとはいったいどういうことなのか、そういうことを悩んでいる人は一つの考え方として読んでみると面白いと思う。

  • 良い写真とは何か。オリジナリティ、独自性とは?その一つの要素は「伝わる」こと。良い写真を撮るには、まずは基礎技術を身につけること。多くの良い写真を見ること。撮りたい被写体やテーマを考えること。街。都市。夜景。日常。旅。静物。動物。子供。人物。人の心を動かす情景描写。光源の位置による表現の変化。現像で大切なのは階調。

  • 大和田良さんによる写真制作の本。
    大和田さんの考えや経験に基づく写真制作の一連の流れを解説してくれてる。

    写真の撮り方や考え方は人それぞれなので、
    誰にも当てはまることが書いてあるわけではないけれど、
    写真家として活躍してる人の方法論が知れるのは参考になると思う。

    何をするかの説明に終始することなく、
    それを行うことにはどんな考えがあって、
    それによって何が実現できるか書かれている。

    写真の技術面の内容的には初心者レベルだけど、
    中級者以上も改めていろいろと考えさせてくれると思う。
    もっとこういう本が出てくれればいいなと思った。

    今、少し自分の写真についていろいろと考えていたので、
    すごく助けになった。

    またいつか再読しよう。

  • 著者の写真への熱意や、写真家になると言うことはどういうことなのか、など纏められた本で、写真の世界に踏み込んだ初心者からそこそこな人へも良い刺激になりそうな本。

  • 好著。

    撮影の基本技術や被写体ごとの撮り方なども取り上げられていますが、いわゆる「写真の撮り方」本ではありません。写真を撮るとはどういうことか、写真とどう向き合うか、という本質的な点に焦点を当てた一冊でしょう。

    読み進むにつれて、自分の中のイメージ、伝えたいもの、撮りたいものについて考えることになるでしょう。私もページをめくる手をしばしば止めました。
    また、著者自身の経験も多く語られているため、写真を鑑賞する時の手がかりとしても有効だと思われます。

    浮ついたところのない文体も素敵。お勧めです。

  • 写真を始めるところから、作品に仕上げるところまでを大和田さんの体験に基づいて書かれているため、なるほどと思うところが多く参考になった。

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著者プロフィール

大和田 良 / 1978年宮城県仙台市生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了。2005年にスイスのエリゼ美術館主催による「reGeneration: 50 Photographers of Tomorrow」に選出され以降、国内外で作品を発表。代表作に、盆栽をモチーフとした「FORM」、ワインの色をテーマに制作された「Wine collection」等。2011年、日本写真協会賞新人賞受賞。主な写真集に『prism』(青幻舎)、『FORM』(深水社)、『R』(kesa publishing)等。www.ryoohwada.com

「2023年 『BEHIND THE MASK - 面の裏には、百句燦々。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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