愛がなんだ (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • メディアファクトリー
3.32
  • (27)
  • (65)
  • (145)
  • (24)
  • (5)
本棚登録 : 469
感想 : 121
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840107396

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ああ・・・
    テルちゃんは極端だけれど
    ある・あるある
    て、何度も思った。

  • だめ女が主人公である。全く相容れないしこんなひととは友達にもなれないと思うぐらいどうしようもない(職場の電話には出ないが男からの私用電話には飛びつくように出、男の頼みを聞くためなら無断欠勤遅刻も当たり前、この勤務態度でクビになる。しかも男といっても恋人ではない、という体たらく)主人公なんだけれど、片想いってこういうことなのかも、と思いだした。「こういうこと」かどうか、こういう風になるかどうかは別として。
    物語としてはやはり角田光代は面白い。

  • 「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」―OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説。(e-hon)

    読んでいてつらくなる。ダメな男に、いけないと思いつつついていってしまう女の心情がよく描かれている。
    どうしてそんなに、その男がいいの?と主人公の周りの友達が言うように、読んでいる私もそう思う。
    それでも、彼女の生き方を否定しきれない自分に気がついて、またせつなくなる。
    一度はダメな男に振り回されたことがある人なら、心は痛むかもしれないけど優しく主人公を見守ってあげたくなってしまうかもしれない。

  • 角田光代 さんの本だよ⌒

    この本
    のテルちゃん

    あたしみたいだなぁ

    なんか
    読んでて
    哀しくなったわ
    別に哀しい話じゃないんだけど

    気になった人は読んでみて下さい。
    読みやすいからさー。

    あたしは
    テルちゃんみたいな
    人なんです。

    あーあ。
    あーあ。

  • イタいオンナの話。「ストーカー」で片付けていいのか?私はこんなに一途?に好きになったことはない。断言できる。

  • ああああーと悶絶しながら読む。
    だって同じだもん。
    幸せになれ。

  • せつない。愛が無くては。人は寂しくて・・・・僕もだけど。角田光代さんもっと好きになりました。

  • これはなかなかぎりぎりとする。

    なにこの馬鹿女、って思ってしまう。
    そうして阿呆やん!って思っているんだけど、
    ストーリーを追っていくと、
    ちょっとずつ自分に刺さるとこがある。

    それがまた痛くてなにこれー、って思う。
    主人公とマモちゃんが主人公の家で話してる場面で、
    「顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、
    もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、
    プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、
    嫌いになるのなんかかんたんだ。」
    から始まり、
    「そういう全部を好きだと思ってしまったら、
    嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。」
    というので終わる箇所が好き。

    なんでやろうなぁ、って思いながらも、
    好きってきっとそういう簡単な筈やのに、
    こんがらがってしまうんかな。

    終わり方がすごく悲しかった。

  • 080309

  • 最近色々な作家さんの本を読んでいて、久しぶりに角田さんの本に戻ってきたんですが、やっぱり角田さんのお話は大好きです。別に血が出るわけでもないし、悲惨な目に遭うわけでもないし、主人公達は普通に現代の日本の社会で生きている人たちなのに、どこまでも残酷。だけど、救いが無いという現実を肯定しているところがとても救われます。ストーリーとしては、とにかく報われない片思いをしている28歳の女の人のお話です。どこまでも残酷だけど明るい残酷さ。好きだなあ。

全121件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

角田光代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×