はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840132282

感想・レビュー・書評

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  • 2010/07/14

  • 題名に惹かれて読み始めました。
    読み始めてはみたけれど、「ん??」
    不思議ワールドにどっぷり浸かるには時間がかかります。

    主人公は、とげ抜き師である姉の留守番にと東京にやってきた女の子。
    とげ抜き師が抜いているのは、何なのでしょうか。

    とげ抜き師に猫遣い、それに野良のサラリーマンだなんて、
    実際にはない(と思われる)職業の人々…。

    でもなぜか、そんな職業があってもいいな!なんて思えてきます。


    書店員さんが書いているあとがきに、
    「ところで、キリフキさんの物語では、謎の全てが解かれるわけではない。こういった職業をはじめとする物語世界について、おそらくは作者は細かなところまで決めているのであろうが、しかし書かれていない部分のほうが多い。………登場人物の生い立ちなども、ときおり語られることはあるが、かなりの部分は謎のままである。
    しかし、これは実のところ、実際の生活にすごく近い振る舞いではなかろうか。我々も普段生活する中で、何かをきっかけに自分のルーツや情報を詳しく説明することはあるが、機会としてはあまりない。………小説にありがちな、わざとらしく自分を説明したりするくだりはキリフキ作品の中では出てこない。………彼らについて、我々には想像の余地が与えられている。…………」

    物語の最後が不完全燃焼で終った気がしましたが、
    あとがきを読んで、納得しました。

    この後、登場人物たちがどうなるのか考えてみるのも楽しいかもしれません。


    そして、生い立ちや今の職業などを詳しく知らなくても、
    人と人とは分かり合えるのだと改めて思いました。

  • あいかわらず大好きなよくわからない世界観。本棚に住んでいるみたいな本棚荘の住人たち

  • 紺野キリフキさんの本は初読みです。何とも不思議な世界が描かれていますね。主人公の「わたし」は、姉が仕事で海外に出かけている間の留守番を頼まれて、山から降り、本棚荘にやってきます。姉はトゲ抜き師。そこで起こる本棚荘の大家さんや、変わった住人との俗世間ではあり得ないだろう、という奇妙な暮らしが、書かれています。普通じゃないのに、なぜか引き込まれていくのはなぜかしら?一章がまるで一幕の寸劇を観ている感覚でした。最後まで解けない謎がたくさん残っていて、そこがまたいいのかも。

  • とげ抜くよ

  • するする読めて、ぼんやり漂えて、いつの間にか終わった。今回、紺野キリフキ氏の本て、好きとか何とかじゃなくて「わりと嫌いじゃないです」って言いたくなるなと思った。

  • 気をてらいすぎ、というか。
    奇想天外ともいえず。
    読んだけど、今一つだったな。

  • 今回も不思議でした。とげ。猫。なんだかよくわからないけど、納得しちゃうわけで。あぁ、おもしろかった。

  • 不思議な話。

  • なんとも不思議な世界。本棚だらけのアパートっていいな。自分の部屋でいっぱい本の詰まった本棚に囲まれてみたい。
    でも、本が好きだったら家賃は本で払ったりしないんじゃないかしらん。それともそれって古本屋に持って行くようなものなのかしらん。

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