キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)
- メディアワークス (2000年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840217095
作品紹介・あらすじ
真っ白だった。上も、下も、右も、左も、ただ白かった。「見事に何も見えないな」「見事に何も見えないね」「でも、すぐにまた、見えるようになる」「見えるようになるだろうね」「ねぇ。見えるようになって、目の前にきれいさっぱり何もなかったらどうする?ちょっと嬉しくない?」「ああ。でも、そんなことはありえないことを、ボクは知ってるからね」「晴れたら、どうするつもり?」「そうだな…、ここにいても仕方がないし、ボクにできることもない。出発するだろうな。それだけだ」人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第3弾。
感想・レビュー・書評
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主人公キノと喋るモトラド(バイク)のエルメスが織りなす多種多様な国への旅の物語、第3巻です。
時系列に無関係の短編が収録されています。
今回は国よりも道中での話が印象に残りました。
これまでの話との繋がりが見え、懐かしい気持ちになります。
4巻にも期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が『あとがき』を好きになったきっかけの作家さん。
それまでは、後書きを読んだことなかったけどキノの旅に出会ってからどんな小説でも後書きを読むようになった。
そしたら、ほんまにネタバレの多いこと。密かに笑ったのを思い出す。
どの国の話もいつも何か考えるきっかけをくれる。
何回読み直しても面白い!!! -
2019.10.28 読了
シリーズ3巻目。
切ないような やり切れないような話が
多かったような。 -
相変わらず面白かった。中学生の時にどこまで読んだか思い出せないけど「終わってしまった話」の仕掛けにまんまと引っかかって自分の記憶力疑う羽目になったから、やっぱ結構忘れてるんだなと思った。再読大事。アニメではプロローグとエピローグが他の話に繋がってたんだけど、それは別の巻にあるのかな?いつかお目見えすることを楽しみにシリーズ読み進めます。
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ラノベなんて読書のうちに入らない,とか馬鹿にされること多いけど,人格形成途中の中高生にとって意外に大事な役割を果たしてそうな気も。
収録の「差別を許さない国」は,「差別を批判する側が批判を鋭くするあまり逆に差別者になってしまっていて,それを自覚することもない」っていう様子を描いているんだけど,そういうのに人生で初めて触れるのがこういう物語だったりするわけで。 -
考えすぎも、考えなさ過ぎも、そう、過ぎたるは及ばざるが如し。それにしても HACCP は怖いなぁ。
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【図書館の電子書籍はこちらから→】 https://web.d-library.jp/titlib_e/g0102/libcontentsinfo/?conid=209950
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注:残酷・暴力的な描写が(少ないが)あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に(例:人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等)
内容:
「「ひとつの国に滞在するのは3日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。
第3巻:
「知っているのか 知らないのか 知っているのか」 -Where is the terminal?-
発売日:2001年1月25日
登場人物:キノとエルメス、シズと陸、師匠
目次
●プロローグ「雲の中で・b」
●第一話「城壁のない国」
●第二話「説得力」
●第三話「同じ顔の国」
●第四話「機械人形の話」
●第五話「差別を許さない国」
●第六話「終わってしまった話」
●エピローグ「雲の中で・a」
●あとがき -
同じ顔の国:この国に生まれたかったなあ。