キノの旅 (5) the Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2002年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840220132
感想・レビュー・書評
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・「ある時のこと」
・「人を殺すことができる国」
・「店の話」
・「英雄達の国」
・「英雄達の国」
・「のどかな国」
・「予言の国」
・「用心棒」
・「塩の平原の国」
・「病気の国」
・「夕日の中で」
殺伐としてる のに後味悪くない
今の世の中は「塩の平原」と一緒だなぁと感じた -
キノ大好きーー!!!!
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913.6 シ 登録番号8632
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■書名
書名:キノの旅〈5〉the Beautiful World
著者:時雨沢 恵一
■概要
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。
短編連作の形で綴られる、第5弾。
▼収録話
「夕日の中で・b」
「あの時のこと」
「人を殺すことが出来る国」
「店の話」
「英雄達の国」
「英雄達の国」
「のどかな国」
「予言の国」
「用心棒」
「塩の平原の話」
「病気の国」
「夕日の中で・a」
■感想
キノシリーズ、第5弾です。
この中で面白いと思うのは、「英雄達の国」ですね。
前後編の2つの話がありますが、両方とも面白いです。
前半は、戦闘のみの描写となり、後半には戦闘に至るまで相手の背
景が分かるようになっています。
どのお話も善悪の判断がそれぞれの読み手の価値観に委ねられるよ
うになっており、相変わらず、さっぱりしていながら、考えさせら
れるお話しばかりです。
この中では、英雄達の国、店の話が好きですね。
ただし、一個よく分からなかったのは、用心棒の一文。
少女を抱き寄せた後、発砲音が聞こえた部分の意味がよく分からな
かったです。
結構面白い巻でした。 -
「夕日の中で」「あの時のこと」「人を殺すことができる国」「店の話」「英雄達の国」「病気の国」がお気に入りです。
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4巻が借りられ中だったので
飛ばして5巻を読んでしまいました。
短編集なのでまあ大丈夫か。 -
あ、あとがき面白すぎるよ……昆布……(笑)
今回、結構キノが人を殺したりとか重い話もあってちょっとへこみ。
もう5冊目かぁ。どんどんマンネリ化しそうで心配です。 -
価値観の違いによって、人は同じものを見ていてもその物事に対する感じ方が違います。よって、周りがそれを "美しくない" と言ったとしても、自分が "美しい" と思ったらそれは確かに "美しい" んです。これは、そういった価値観のお話でした。このシリーズも5巻目に入り、そろそろネタが尽きちゃうんじゃないかと心配してたんですが、要らぬ心配だったようです。
時雨沢さんの作品はあとがきも特徴的だけど、プロローグ・エピローグも一風変わっていて、今回のは私にとって今までの中で一番に好きなものになりました。この「夕日の中で」でも感じたことだけど、価値観の違いを目の当たりにすると切なくなってしまう。たとえ偽物の世界でも "当人にとってそれが本物であればそれでいい" と思うのに、ふと "それでもそれは所詮偽物に過ぎないんだ" と気づいて悲しくなる。そういう切なさに溢れていました。
とくに好きだったのは「英雄達の国」でした。キノの戦闘シーンもかっこよかったし、新鮮に楽しめました。やっぱり強いですね。「用心棒」に出てきた師匠も強くてかっこよかったですし。それに加えて「病気の国」で見られたような優しさもあって、更にキノが好きになりました。 -
シリーズ5作目。
今回も楽しめました。