蒼穹のファフナー (電撃文庫 う 2-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840229111

作品紹介・あらすじ

あなたは、そこにいますか-謎の問いかけとともに襲来した黄金色に輝く敵、フェストゥム。平和そのものに思われた竜宮島の生活は、実は偽りのものだったのだ。島の真実が明かされるとき、少年、真壁一騎は人型巨大兵器ファフナーに乗る-。人気テレビアニメを、シリーズ構成、脚本を手がけた冲方丁自らがノベライズ。アニメでは描かれなかった一騎、総士、真矢、翔子それぞれの秘められた思い、そしてファフナーとフェストゥムの戦いを冲方丁ならではの筆致で描く、もうひとつのファフナーが登場。

感想・レビュー・書評

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  • アニメの完全ノベライズではないものの、一騎の心情を地の文で追えるのが嬉しい。
    登場人物が限られているので、アニメでは活躍する咲良、剣司、衛が不在に近い。その代わり、蔵前や甲洋、翔子についてはアニメよりも深く描写されている。
    人類軍や狩谷由紀恵が不在の世界では(語られていないだけかもしれないが)一騎が島外に出る機会を得られず、島の中で孤独を深めてしまうのかなと思った。
    平井久司さん描き下ろしの表紙・カラー口絵・挿絵あり。

  • 蒼穹のファフナー (電撃文庫)

  • <b>アニメ1期直後に出版された脚本家自らのノベライズ</b>

    もう10年も前のもの。
    当時は、まさかパチンコマネーで復活して10年後に2期が製作されているとは夢にも思わなかっただろう。

    一騎、総士、甲洋、果林、翔子、真矢らがメインのアナザーストーリーと捉えた方がしっくりくる改変が多い作品。

    一騎視点で、内面の描写に力点が置かれている。
    自己否定、他者からの逃避、暴力衝動などなど。
    そのため、アニメ版に輪をかけて暗鬱な雰囲気となっている。
    総士の左目の一件は、総士の同化衝動が本当の原因であることに言及していない。まるで、一騎の一方的な暴力もしくはパイロットとして有益な自己否定特性を養うため島ぐるみで仕掛けられたエピソードかと思えてしまう。
    (そういえば、パイロットの副作用、同化現象がまるごとスポイルされているようだ)
    描写が大幅に増量された果林だが、最後にコミック版デビルマンの「ジンメン」になってしまい可哀想である。
    まるで別人の甲洋は多くの人が指摘。
    2013年のハヤカワ文庫版はこの電撃文庫版から加筆修正がされているようだが、どう変わったのだろうか?

  • 2013年5月10日読了。同名TVアニメ(未見)の脚本を手がけた沖方丁による小説作品。小説のアニメ化かと思っていたが逆だったようだ。平和で退屈な島で暮らす少年少女たち。突如鳴り響くサイレンの中、一騎は幼馴染の総士に導かれるまま「ファフナー」に搭乗する・・・。作り手側も承知してのことだと思うが、ハードなエヴァンゲリオンといった印象の作品。イラストは軽く若干上滑りしている気がするがアニメが先なら仕方ないか?「平和な学園生活が戦争状態に突入、否応なしに戦地に投入されていく男女」という設定は中二以上の人類共通の無意識をいたく刺激するもののようだ、これは日本人だけ?世界共通?主人公一騎の葛藤や「何故ファフナーを操れるのか?」といったあたりの描写は説得力がありよい。エヴァと同じく「敵」の存在は謎めいており、この辺が明らかになっていくのは後のお楽しみか。

  • なんかこれからという時に終わっちゃった感はあるなあ 続編求む

  • シリーズ構成及び脚本も務めた冲方さんによるノベライズ、キャラクター、ストーリー展開に独自の部分もあり、アニメ視聴後の補完としてもオススメ。
    小説という媒体のおかげもあり主人公一騎の心情描写が丁寧かつ濃厚。
    一騎、総士、真矢、甲洋、翔子といったキャラたちに焦点を当てたものとなっていて、特に翔子に関する描写が増えている。話としてはまとまってはいるものの、物語の序章といったところで幕が下りてしまっているのが残念。

  • アニメより深いです。

  • ・蒼穹のファフナー監督作品。
    ・アニメ「蒼穹のファフナー」より登場人物が少なく、内容も一部異なる。
    ・作品が翔子ストーリーが中心である。

  • 冲方丁によりノベライズされた作品.

    とはいえ,展開はアニメ版とは異なる.
    アニメも決して明るい話ではなかったが,こちらはそれ以上に重たいストーリー.
    しかも,フェストゥムとの戦いの途中で終わり皆がおかしくなって行くところで終わっているので,救いの無いような話になっている.

    しかし,そんな中での一騎の決意とほんの少しの安らぎがテーマの作品であると思う.
    アニメ以上に好みが分かれる作品であると思う.

  • アニメを見ていないため、あまりにも説明不足に感じた。機会があれば、アニメの方も見てみたい。かなり暗そうだけど…

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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