断章のグリム(2) ヘンゼルとグレーテル (電撃文庫)
- アスキー・メディアワークス (2006年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840234832
感想・レビュー・書評
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10.03.04読了。
甲田さんの作品は背筋を駆け上がる怖さが好きなんですが、断章シリーズはMissingシリーズの様に怖くないんですよねぇ。除霊方法がファンタジックだからでしょうか。もうちょい続刊読んでみると変わるのかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヘンゼルとグレーテルの解釈のしかたが好き。陰惨な情景も好き
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シリーズ2
今回はヘンゼルとグレーテルで、グレーテル→人食い魔女っていうループが、なんだかなるほどそういう風にも考えられるなと思いながら読んでました。 -
断章のグリム 二巻。
媛沢遥火は雪乃のクラスの委員長で
唯一雪乃に喋りかける存在。
あるトラウマで止まっている車に恐怖を感じる遥火。
そんな遥火を中心に今回は『ヘンゼルとグレーテル』の
予言が蒼衣に下されたっ!!
一巻も面白かったですが、二巻もまた面白かった!
人物紹介や現象の説明などが簡単になった分、
よりお話しに引き込まれて読めました。
でも今回も痛々しい描写が多い上に
かなり残酷な表現が・・・切なさもアップです(T-T) -
断章のグリム2巻★正直分かりにくかった。
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1巻を読んでから少し時間がたってしまいましたが読破しました!
グロイ×切ない感じですね。 -
<内容>
雪乃のクラスメイトの媛沢遥火は通学途中に怪異に巻き込まれた。
そして、以前、車の中で熱中症で死亡した赤ちゃんを助けられなかったというトラウマ。
そして、グランギョニルの索引ひきは予言する。
人食いの物語(ヘンゼルとグレーテル)の予言を。。
<感想>
これは甲田さんの特徴なのだろうか。
後半の呑まれ方は半端じゃない。
……それにしても、ヘンゼルとグレーテルに対する考え方というのが凄いですね。
押し込み強盗の話は聞いた事があったけど、その後はまったく。。。まぁ、もちろんこれが本当なのかは一切分からない訳ですが、こういう考え方もあるんだなぁ〜と感心させられますね。
もう一度、グリム読んでみようかなと思ったりねww
でも、やっぱりみんなが知っているグリム童話だからこその引き込まれ方っていうのがあるのかもね。
正直、戦闘は乙すぎるので、もう少しなんとかしてもらいたいところなんだが。。
戦闘はよく分からんしさ……
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おもしろかったー。
ヘンゼルとグレーテルと魔女の割り振りが意外性があって、
なおかつ、納得することができた!
たしかに昔から不思議だとは思ってました。
迷子になった彼らは家に戻ることが出来たのだろうか・・・って。
まさか、グレーテルが魔女を引き継いでいたという見方があるなんて・・・。
目は悪くなるほど泣きはらして、それでも魔女になるしかない・・・。
なかなか深いです、グリム童話!!
ヘンゼルである蒼衣くんの台詞もよかった。
グレーテルが魔女にならないように・・・・。
道しるべになるよ・・・。
次にも期待です。 -
この事件に関わる一番重要な解釈、
「○○を殺した△△が○○になる」
の解釈が面白かったです(ネタバレにつき伏字)
数少ない友人(とゆか、クラス内で唯一話す人)が関係者ということで、こちらも読んでて辛かったです。 -
今回の泡渦は「ヘンゼルとグレーテル」です。
帰る場所を無くしたグレーテルは魔女に変わるという悪夢です。
怪物になると復讐を誓った雪乃に残る
普通の少女らしい感情が窺えるストーリーでした。
一人では帰る場所を見失ってしまいそうな危なっかしい雪乃を
帰るべき平穏へ導くヘンゼルの配役が蒼衣だったのが
二人の関係を表していて印象的でした。
蒼衣に対する苛立ちや、それに対するきつい意思表示が
自分に言い聞かせているようで、私は雪乃にいじらしさを感じます。
泡渦は潜有者が元になりますが
潜有者が人として悪なのかと言うとそうではありません。
色々な要因が人を歪ませてしまいます。
その苦悩が狂おしくて、私は「断章のグリム」が好きです。