- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840235617
作品紹介・あらすじ
七人の宮姫が立つ世界、東和の地。七宮の称号を持つ空澄姫は対立していた三宮常磐姫と会談し、その和解を人々に示した。だが、各勢力との対立はまだ続く。そんな最中、空姫と呼ばれる少女は、市井の少女カラスミとして、ツヅミの街に立っていた。そこはかつて、琥珀色の姫を掲げていた水都ツヅミ。人々を見上げ、出会い、すれ違い、そして再会し、少女は歩き続ける。そして、その眼差しは探していた光景を見つけ出す-。少女カラスミが見つめる世界。第9回電撃ゲーム小説大賞"金賞"受賞作、待望の第4弾!七姫物語第四章「夏草話」開幕。
感想・レビュー・書評
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今回も独特で柔らかい雰囲気が丁寧に書かれてます。
話としては動きはほとんど無かったのだけど、カラカラが自分の立ち位置を決めたようで、これからどう他の宮姫達と関わっていくのか楽しみ。
今回の見所は絵描きのエヅ。さり気なく主要キャラより出番が多かったりw -
ラノベのファンタジーの中では異色。紡がれていく言葉が綺麗で心地いい。
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(08.08.27)
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ほんわか癒し系ストーリー。最近のライトノベルにありがちな軽い会話の応酬の連続・・・的なものもなく、しっかりとしたストーリーを柔らかく包みこむ書き方が好きです。
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3巻で集結した姫君たちの勢力が政治的かけひきをしつつ退却していきます。
七姫のなかで一番幼い七宮・空澄姫が見る公の世界と市井の世界。
『彩雲国物語』が自らの手で激流の中を泳いでいく感じとすれば、こちらは激流を読み解いていくような感じ。
一応、当事者ではあるのですが、宮姫という地位が傀儡の性質が強いことと、静かに観察していることが多いので。
カバー・口絵・本文イラスト / 尾谷 おさむ -
こういう話があるから、ライトノベル読みはやめられない。これで刊行ペースがせめて定期的だったら文句なしなんだけど(苦笑)
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思い出した頃に続きが出る良作シリーズ。黒騎士の人見てると、この世界の偉い人のお傍にいるのはみんなこういう素敵な価値観持ちなのかとおもっちまいます。でも、そこがいい。
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文章・挿絵ともに雰囲気を味わう小説です。故に読みにくい箇所が多々あるのですが、それをじっくり読んで、そこから浮かび上がる風景を想像して楽しめるのがいい。ささっと読み飛ばさずにゆっくり読むべし。ゆっくり読んでも刊行速度も比例してゆっくりなので大丈夫です。