迎陽記2 (史料纂集 古記録編)

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840651882

作品紹介・あらすじ

菅原氏の儒者である東坊城秀長(1338-1411)の日記。秀長は、参議長綱の子、為長の五代の孫にあたる。文書博士、式部大輔などを歴任し、正二位参議に昇った。北朝の、後円融、後小松両天皇の侍読を務め、六度の年号勘申に参与するなど、当代を代表する学者として活躍した。さらには、二条良基の家礼であり、足利義満にも重用され、公武の機密をよく知る立場にあった。秀長は、また一条兼良の外祖父にあたる。
「迎陽」は、秀長の号。記録の乏しい南北長期における根本史料のひとつ。『大日本史料』には、ごく一部の記事のみが分載されているだけで、長らく未刊のままであった。また、諸本・記事の残存状況も明らかではなく、その利用も困難であった。

本冊には、改元・即位・諒闇・懺法講などの儀式記事を抄出して成立した別記を、それぞれ最善本を底本として収録した。秀長の一族は六位蔵人または内侍として宮中に祗候する者が多く、儀式の記事を通して、北朝天皇周辺の知られざる事実が明らかになる。さらに足利義満の命で記した2編の記録、相国寺供養記と北山院入内記を、新たに本文を校訂して収めた。

著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授
著書・論文:『二条良基』(人物叢書、吉川弘文館、2020年)、『中世和歌史の研究 撰歌と歌人社会』(塙書房、2017年)など。

「2024年 『古典文学研究の対象と方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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