ショートケーキを許す

  • 雷鳥社 (2023年1月20日発売)
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本 ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784844137870

作品紹介・あらすじ

──愛するとは何でしょうか? 愛するとは許すということ。ショートケーキを許す。深いな。なんて。(「ショートケーキを許す」より)



ふわふわのスポンジと生クリームと苺。この「日本型ショートケーキ」は、およそ100年前に日本で生まれ、今日まで独自の進化を遂げてきました。

本書は森岡書店代表の著者が、ショートケーキを愛するもの=「ショートケーキ応援団」として綴る、書き下ろしエッセイです。登場するのは25店のショートケーキ。一つひとつのショートケーキをいただく度に、物語が広がります。ショートケーキのまわりにある出来事、人物、建築、完全な思い込みによる妄想などなど。

100年前から私たちの時間に寄り添ってくれているショートケーキ。ショートケーキとは何か?コラム「日本型ショートケーキの誕生」ではその起源に関する新たな資料も出現!ショートケーキのまわりにある時間をご堪能ください。

感想・レビュー・書評

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  • 森岡督行著『ショートケーキを許す』が刊行しました。 | Column | 花椿 HANATSUBAKI | 資生堂
    https://hanatsubaki.shiseido.com/jp/column2/21282/

    【GQ読書案内】4月に読みたい「コーヒーや喫茶店にまつわるエッセイ」3冊 | GQ JAPAN
    https://www.gqjapan.jp/article/20230427-gq-books-guide-april

    ショートケーキを許す|その他|書籍|雷鳥社 Raichosha
    http://www.raichosha.co.jp/book/other/ot64.html
    ーーーーーーーーーーーーーー
    猫の方がショートケーキに許されたい。。。

  • ショートケーキ愛が深過ぎて、世界観についていくのがやっとでした笑

  • ショートケーキに愛込めて

    今やいちごののった白いショートケーキは
    古典的、伝統的ですらあるのではないか

    いろんなケーキがある中で、私もベーシックないちごのショートケーキが好き

    子供の時、たくさんのケーキの中からみんなで順番にひとつ選びなさい、という場面でも、必ずそれを選んだ

    ふわふわのスポンジ部分も、真っ白な生クリームも、それを引き立てる甘みと酸味。絶妙なバランスで全体を引き締めてくれる宝石のように輝くいちご。

    —-—--—---—----—-----—------

    “氷壁。雪山を思わせる・・・生クリーム。凡のショートケーキの側面は、雪山の壁のようです。もし、人を伸縮自在にできる機械が発明されたなら、私は小さくなってこの壁を登ってみたい。正面の生クリームをときおりペロペロ舐めながら登るのです”

    —-—--—---—----—-----—-----

    もう、愛を通り越して、偏愛である。

    由緒正しい喫茶店、いやカフェで、愛してやまないショートケーキをいただく。

    銀座ウエスト本店
    タカノフルーツパーラー
    資生堂パーラー
    銀座千疋屋
    巴裡小川軒新橋店
    帝国ホテル
    東京會舘
    山の上ホテル
    東京ステーションホテル
    ホテルニューオータニ

    もうこれだけですごい。恐れ多くて近寄るなどできない。

    著者はこの並々ならぬ豪華なカフェで
    ショートケーキの美しさと味を褒め称え
    建築物への造詣や歴史についても
    ぜんぜん押し付けがましくなく教えてくれる

    なんて贅沢なカフェタイムなんた

    こんなに愛してやまないショートケーキは
    もうすでに“和菓子”なんじゃないか?
    というところまで行き着いた時には
    高貴な高嶺の花に祭り上げられたショートケーキが、やっぱり私の近くでニコニコしてる
    かわいいケーキに思えてくるから不思議

  • ショートケーキ愛があふれる1冊。
    エッセイだったり、短い物語だったり、実在のお店の実在のショートケーキを取り上げ、思いのままに語る、といったかんじ。
    各話のイラストも著者によるもの。
    わざわざティールームに出かけていって、ショートケーキを食べたくなった。

  • 様々な有名ホテルや喫茶店、洋菓子店のショートケーキを細かにリポートした作品。
    面白いのは、お店ごとのショートケーキの見た目の分析や味の感想だけでなく、そのお店やホテルの歴史、またショートケーキ自体の歴史についても深く記載されているところ。
    とにかくこの作品を読み終わった後、無性にショートケーキが食べたくなる!
    今度は、ショートケーキと珈琲を用意してから、また読んでみよう。

  • ひたすら著者のショートケーキへの愛が込められた本。ショートケーキのコンセプトだけでここまで書かれているのは、地理や歴史の知識の豊富さからの想像力、さらには著者の人生でショートケーキが大きく影響を与えているからだと分かり、読んでいて自分にとって様々な発見と刺激があった。

    読み終えたら、肌触りのあるクリーム色の表紙、深い赤色の裏表紙、そこに挟まれた白いページ、冊子までショートケーキに見えてきた。

  • ショートケーキは和食
    ショートケーキ愛に溢れたエッセイ
    ショートケーキ食べたくなるよ

  • ショートケーキへの愛がすごい。ただの食べ物への愛というよりは、ペットくらいの家族愛みたいなものを感じる。
    ショートケーキが日本に伝来して100年。独自の変化を遂げてきたショートケーキは、「もしかしたらもう和菓子」と言っても過言ではないかもしれない。それがなんだか、日本でショートケーキが愛娘のようにみんなで育ててきたみたいで可愛いなと思った。

  • 著者おすすめの様々なお店のショートケーキが紹介されているエッセイ。
    表紙を捲ると赤いページ、また捲ると白いページになってて、ショートケーキみたいで可愛い♪ちなみにしおりも苺色。
    紹介されているお店はどこもホテルや高級フルーツ店など、敷居がお高そうなところ多め。
    制覇できるのはいつになることやら、、笑
    地道に巡っていきたいと思います。笑
    自分だったらお店でお目当てのものがなかったらがっかりしちゃうけど、品切れの文字を見て「すでにその人々がここで幸福を味わった」という考え方ができるのがすごく素敵だと思った。
    同じショートケーキでも、お店によって感想が全く違っていて面白い!
    後半は建築関係の話が多く、流し読みしてしまいました。
    忘れた頃に再読しよっと。

  • ショートケーキ好きには堪らない文章の数々。
    登場してくるお店をゆっくりまわってみたい。

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著者プロフィール

1974年山形県生まれ。森岡書店代表。著書に『荒野の古本屋』(小学館文庫)、『800日間銀座一周』(文春文庫)などがある。共著の絵本『ライオンごうのたび』(あかね書房)が全国学校図書館協議会が選ぶ「2022えほん50」に選ばれる。現在、小学館「本の窓」オンラインにて『銀座で一番小さな書店』を、資生堂『花椿』オンラインにて『銀座バラード』を連載中。「森岡製菓」の屋号でお菓子の販売とプロデュースも手掛ける。

「2023年 『ショートケーキを許す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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