ショートケーキを許す

著者 :
  • 雷鳥社
3.23
  • (1)
  • (4)
  • (6)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 186
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844137870

作品紹介・あらすじ

──愛するとは何でしょうか? 愛するとは許すということ。ショートケーキを許す。深いな。なんて。(「ショートケーキを許す」より)

ふわふわのスポンジと生クリームと苺。この「日本型ショートケーキ」は、およそ100年前に日本で生まれ、今日まで独自の進化を遂げてきました。
本書は森岡書店代表の著者が、ショートケーキを愛するもの=「ショートケーキ応援団」として綴る、書き下ろしエッセイです。登場するのは25店のショートケーキ。一つひとつのショートケーキをいただく度に、物語が広がります。ショートケーキのまわりにある出来事、人物、建築、完全な思い込みによる妄想などなど。
100年前から私たちの時間に寄り添ってくれているショートケーキ。ショートケーキとは何か?コラム「日本型ショートケーキの誕生」ではその起源に関する新たな資料も出現!ショートケーキのまわりにある時間をご堪能ください。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 森岡督行著『ショートケーキを許す』が刊行しました。 | Column | 花椿 HANATSUBAKI | 資生堂
    https://hanatsubaki.shiseido.com/jp/column2/21282/

    【GQ読書案内】4月に読みたい「コーヒーや喫茶店にまつわるエッセイ」3冊 | GQ JAPAN
    https://www.gqjapan.jp/article/20230427-gq-books-guide-april

    ショートケーキを許す|その他|書籍|雷鳥社 Raichosha
    http://www.raichosha.co.jp/book/other/ot64.html
    ーーーーーーーーーーーーーー
    猫の方がショートケーキに許されたい。。。

  • ショートケーキ愛が深過ぎて、世界観についていくのがやっとでした笑

  • ショートケーキに愛込めて

    今やいちごののった白いショートケーキは
    古典的、伝統的ですらあるのではないか

    いろんなケーキがある中で、私もベーシックないちごのショートケーキが好き

    子供の時、たくさんのケーキの中からみんなで順番にひとつ選びなさい、という場面でも、必ずそれを選んだ

    ふわふわのスポンジ部分も、真っ白な生クリームも、それを引き立てる甘みと酸味。絶妙なバランスで全体を引き締めてくれる宝石のように輝くいちご。

    —-—--—---—----—-----—------

    “氷壁。雪山を思わせる・・・生クリーム。凡のショートケーキの側面は、雪山の壁のようです。もし、人を伸縮自在にできる機械が発明されたなら、私は小さくなってこの壁を登ってみたい。正面の生クリームをときおりペロペロ舐めながら登るのです”

    —-—--—---—----—-----—-----

    もう、愛を通り越して、偏愛である。

    由緒正しい喫茶店、いやカフェで、愛してやまないショートケーキをいただく。

    銀座ウエスト本店
    タカノフルーツパーラー
    資生堂パーラー
    銀座千疋屋
    巴裡小川軒新橋店
    帝国ホテル
    東京會舘
    山の上ホテル
    東京ステーションホテル
    ホテルニューオータニ

    もうこれだけですごい。恐れ多くて近寄るなどできない。

    著者はこの並々ならぬ豪華なカフェで
    ショートケーキの美しさと味を褒め称え
    建築物への造詣や歴史についても
    ぜんぜん押し付けがましくなく教えてくれる

    なんて贅沢なカフェタイムなんた

    こんなに愛してやまないショートケーキは
    もうすでに“和菓子”なんじゃないか?
    というところまで行き着いた時には
    高貴な高嶺の花に祭り上げられたショートケーキが、やっぱり私の近くでニコニコしてる
    かわいいケーキに思えてくるから不思議

  • 様々な有名ホテルや喫茶店、洋菓子店のショートケーキを細かにリポートした作品。
    面白いのは、お店ごとのショートケーキの見た目の分析や味の感想だけでなく、そのお店やホテルの歴史、またショートケーキ自体の歴史についても深く記載されているところ。
    とにかくこの作品を読み終わった後、無性にショートケーキが食べたくなる!
    今度は、ショートケーキと珈琲を用意してから、また読んでみよう。

  • ショートケーキ愛に溢れている作品。
    ショートケーキを「許す」というタイトルだったので「ショートケーキが何か悪いことをして私が和解するエッセイなのかな」と思っていたら最初から最後まで愛しきっていて優しさに裏切られ少しホッとした。
    色々な場所でショートケーキを食べている作者のレポートを見ると甘いものと紅茶をいただきたくなった。
    ちなみに私は洋梨のタルトがすきです。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1974年山形県生まれ。森岡書店代表。著書に『荒野の古本屋』(小学館文庫)、『800日間銀座一周』(文春文庫)などがある。共著の絵本『ライオンごうのたび』(あかね書房)が全国学校図書館協議会が選ぶ「2022えほん50」に選ばれる。現在、小学館「本の窓」オンラインにて『銀座で一番小さな書店』を、資生堂『花椿』オンラインにて『銀座バラード』を連載中。「森岡製菓」の屋号でお菓子の販売とプロデュースも手掛ける。

「2023年 『ショートケーキを許す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森岡督行の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ミヒャエル・エン...
エラ・フランシス...
朝井 リョウ
くどう れいん
凪良 ゆう
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×