アップルとグーグル 日本に迫るネット革命の覇者

著者 :
  • インプレスR&D(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844325567

作品紹介・あらすじ

ケータイや家電を巻き込んだ次のIT産業をつくるのはマイクロソフトでもヤフーでもない。アップルとグーグル。完全ネット時代のビジネスはこの2社に学べ。

感想・レビュー・書評

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  • 勢いのある2企業の共通点やその方向性について論じた作品。2社の今後の動向も注視しつつ、日本企業の動きについても注目していきたい。

  • 【要約】


    【ノート】

  • アップルはインターネット以前の会社、グーグルはインターネット以後の会社。お互いに補完しうる可能性がある。

  • 思い

  • なるほどと思うことも結構あるが、まあそれなりに。
    この2社を対比したり比較したりする意味があるのだろうか。
    まあそれはそれで面白い視点なのだろうけれど。

  • No.572
    アップルはポルシェ、グーグルは高速道路という表現がわかりやすい。

  • 世界を代表するアップルとグーグルから今後の企業としてのあり方やマインド面が多く書かれている。個人でこのような認識を持つことも非常に重要だとは思うが、組織の上層部にしがみついている人にほど読んでほしい。
    イノベーションは起きにくいいのではなく、起こせない環境が多いだけのような気がした。

  • ■デジタル革命で業界を変え続けるアップル
    携帯電話「iPhone」が発売された2007年1月の講演で、アップル創業者のスティーブ・ジョブスがこんなことを言っていた。
    「歴史では、ときおり、『革新的製品』というのもが現れて、すべての様相を一変させてしまう。」
    アップルは1970年代、アップルⅡという製品を出し、機械マニアの道具だったパソコンを、一般家庭でも購入できる製品に昇華させた。1980年代にはマッキントッシュを発表し、パソコンを20分も練習すれば使える道具に進化させた。1990年代にはマルチメディアブームをもたらし、CD-ROMを広げ、iMacでパソコンや家庭における工業デザインの重要さを再認識させた。そして21世紀に入ると、iTunesとiPodで、音楽の楽しみ方を一変させた。ここからデジタル音楽の市場に火がつく。その後、CDを媒介しないでも、直接、楽曲を買えるようにiTunes Storeのサービスがスタートする。
    これは音楽の売られ方、つくられ方にも大きな変化をもたらした。

    ■インターネット革命で暮らしを変え続けるグーグル
    グーグルの主力製品で、最初の製品でもあるインターネット検索は、とにかく衝撃的だった。検索語を入力して「検索」ボタンを押すと、1秒もたたないうちに、探していたまさにその通りの情報が一覧表示されるのだ。
    その後グーグルは、クリック一つで、世界の好きな場所へ飛んで行ける「グーグルアース」というソフトも発表する。もともとは、キーホールという別会社が開発していたソフトだが、グーグルがこれを買収し、製品としてブラッシュアップし、「グーグル」というブランドを冠して配布したところ、世界中の人々が使うようになった。

    ■「有料」のアップルと「無料」のグーグル
    アップルとグーグルの事業場の違いを考える時、最も分かりやすいのは、そのビジネスモデルの違いである。
    アップルは開発したサービスやソフトウェア、ハードウェアを商品として販売して対価を得ている。モノを売っている会社である。これに対してグーグルは検索を軸とするさまざまなネットサービスをタダで提供している。グーグルはそのサービスの利用者にお金を払ってもらう代わりに広告を見てもらうことによって稼いでいる会社なのである。
    アップルとユーザーの関係は金銭の支払いを伴うが、グーグルとユーザーの関係は直接的な金銭の授受がない。この違いは思ったより大きい。言ってみれば、同じITとはいっても、インターネット登場以前に生まれた企業と、インターネット登場以後に生まれた企業の違いというものがある。

    今、最も注目されている世界のリーディングカンパニーのアップルとグーグル。
    この両社の、次なるサービス、製品が、私たちの生活にどんなインターネット革命、デジタル革命をもたらしてくれるのか、非常に楽しみです。

  • 2008年の本で、最近では、アップル、グーグル、マイクロソフトの本や、アップル 対 グーグルなどの本もあり、スマホを巡っても対立関係に近い両者だが、この時代はデザイン重視の製品を作ったアップルとWEBでのサービスの覇者であるグーグルを対比しながら、その強さについて解説している。

    現状のユーザーのアンケートから技術を改善していくのではなく、優秀な技術者はある技術がどの程度で製品化されることがわかることから、それを加味しながら製品化していくのがアップルであるという指摘もあった。

    また、製品を帰納法ではなく、演繹法で考えることが両者の共通点であると指摘している。若干古いが、iPhoneが流行る前の両者の強さはこのようなところから生まれてくると考えられる。

  • スマートフォンが今のように広まっていない頃の本なので、少し違和感を感じる部分もあるが、

    この2社がいかに未来を予見してモノ作りをしていたかがよくわかる。
    iMacが何故フロッピーディスク対応ではなかったのかの件で素直に感動してしまった。

    あとがきで書かれている「この2社は社員の人間個人としての暮らしぶりを尊重している会社」という部分には憧れも含め思う部分が多かった。
    私が知らないだけで日本にもこういう企業があるのかなぁ・・

  • <2011年10月展示:ありがとう。ジョブズ>

  • アップルが行ってきたことはまだわかりにくいテクノロジーを質の高いSWやわかりやすいUIを通して誰もが使える形で提供してきたこと。
    物を売るアップルとサービスを売るグーグルの違い。
    MSの失敗はIEがWebの入り口であるブラウザー市場90%以上のシェアを奪ったときに、その開発に手を抜いたことである。
    グーグルは思考するWebを目指している。
    この本が出るのはFBが登場する前。だからまだキープレーヤーにFBがいない。

  • Appleはずっとあこがれの会社でした。
    Macintosh Classicが出た時に、庶民でも買えるApple製品がでて飛びつきました。
    インテルMacも出て1年以内に購入して評価しました。
    iPODも、数年以内に購入しました。
    iPhoneは、開発者キットの無償貸与を受けています。
    Apple製品は、なによりもインタフェース設計がしっかりしています。
    利用者の使いやすさを設計しています。

    10年前に、情報検索技術を調査していました。
    あれよあれよというまに、Googleが突出しました。
    日本の企業にも機会があったのに、会社の方針が迅速ではなかったのが敗因のような気がします。
    同じようなことに挑戦し、なぜGoogleが生き残ったかは興味深いところです。
    AppleとGoogleは共通点がいろいろあるかもしれません。

    違う点もいくつかあります。ハードウェアを中心とした会社と、サービスだけの会社という転です。Googleは、ソフトウェアを版版する会社でもありません。

    この本から何を読み取るかは、その人の力量しだいかもしれません。

  • IT企業の競争を分野別に解説している。
    ITのジャンルは興味があるので、両社に関する他の書物も読んだので、
    新しい発見は少なかった。
    これからこの両者を知りたい方には、おススメできる。

  • iPhoneとiPadで年を経るごとに勢力を増しているアップル。読んだのは1年以上も前だが、今あらためて読んでみたいと思うほど。

  • Googleに言及した本は結構読みましたが、それをAppleと並列にして、共通項・異なる点という風に並列に語っているというのが面白そうだなぁと手にとってみました。

    ミーハー的にですが両社ともとても好きな会社です。

    が、特に目新しい点はなくわりと普通の企業本。

    今後、ウェブの入り口をクール提供するAppleとウェブの向こう側のサービスを整備するGoogle。

    まさに僕の現状のデジタルライフそのままですが、これがもっともっと進行していくのは間違いなさそうですね。


    スティーブ・ジョブス再任後の初めての大規模キャンペーン「Think Different」

    「クレイジーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たちである。彼らをクレージーという人たちもいるが、私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると、本気で信じている人たちこそが本当に世界を変えているのだから」

    これをメッセージできる企業はAppleにおいて他はないです。

  • ずっと積読状態の本でしたが、2年ぶりにフォトリーディング。
    熟成しすぎて、情報が古くなっていますが、過去を振り返るという感じで、
    アップルとグーグルの関係がわかってよかったかな。
    2年前に読んでいたら、まったく感想が変わったし、
    評価も変わったと思う。

    ちょうど、アップルがiTunesや初代iPhoneを発表したりと、アップルが復活し始めてる時。
    グーグルとアップルを比較する構造が、現在の状況と見比べてみると面白いかも。
    今や、グーグルvsアップルという構造も出てきてるから。

    まとめてみると、

    グーグルは、永遠の無料β版野郎で他者のことなんか関係ないオラオラ野郎。
    アップルは、自分の価値は自分で決めるナルシスト野郎で、付き合いたいなら金を求める野郎。

    そんな感じかな。
    あくまでも、感想ですので、あしからず。

  • ウェブテクノロジーに精通した小川氏とappleに関する著書を多数持つ林氏の共著ということで両企業について簡潔に知るには最適な一冊。現在のように両社の対立がなかったときに書かれてるので相乗効果の部分が強調されているが現在でも通じる部分が多くわかりやすい(appleがドラえもんのポケット、googleがポケットの中と表現している)。

  • 将来予測を書いてある部分も本の中にあるが、結構あたってる

  • 両社の類似点と相違点がはっきりして興味深かった。

  • 【概要】
    ITの時代をひっぱるグーグルとアップル。
    その2社には、似ているところも似ていないところもたくさんあるそうです。

    よく言われる例えは、
    ・道を作っているグーグル、車を作っているアップル。

    無料の商品を提供し、広告を打たないグーグル。
    多少高価でも、ブランドとしての地位を保ち、広告に積極的なアップル。

    そんな2社、実は相思相愛で、グーグルの役員がアップルの役員を兼任していたり、グーグルの検索には、アップルの商品を優先的に出してくれるサイトがあったりするのだそうです。

    ふむふむ・・・

    【活かせるポイント】
    本当は「グーグルのことがわかれば、検索エンジンで上位に出る術がわかるかも?」と思って読んだのですが、それについては全くわかりませんでした。あはは。

    でも、ふと思ったのは、iPhoneのこと。確かに、グーグルのツールは充実していたなあ・・・と。
    そして、以前eラーニングの講習を受けに行った際、iPhoneでeラーニングを受講している会社がある!なんて話を聞きました。

    ついついeラーニングはPCで受講しているでしょうと思ってしまいますが、もしかしたら、この2社の力で、そのうちたくさんの人がeラーニングをiPhoneで受講するようになるのかも・・・その視点は忘れないようにしなくては!と感じました。

    (あっき)

  • インターネットとかSEOとかアップルのすごさとか
    そういうのにはまだ知識足らずなあたしにはちょうどよかったかな、と思われるレベル。

    なぜAppleとGoogleはここまで抜きん出た存在となりえたのか
    なんとなくわかる気がしてしまった。
    (もっと複雑なんだろうけど)

  • そのまま。アップルとグーグルについて書かれた本。
    1年前の本なので古いですが、まだ違和感なく読めます。

  • アップルとグーグルの戦略が少しわかります。

  • appleとgoogleがどういう価値観の基、どういうものを提供してるかについて、あくまで著者の視点での考え方はわかりました。ただ、日本企業をこき下ろすわりには、今の日本企業がダメな理由が全く語られていません。著者自身の経歴を見るに、これからの社会における明確な理想企業像を明確に持っているくらいは考えとしてしっかり持っているのでしょうが、それに合致しないものをすべからくダメだと断じる根拠については触れられておらず、単純なノリとテンションで書かれているような印象は、正直不快でした。

  • 2008年1月 iphoneが日本で発売される前にアップルとグーグルについて比較説明した
    本ですが、読んで思えたのは真に革命的な技術を提供できるのは、ユーザーに聞くのでは
    なく本当にあれば素晴らしいと思える仕組みを信じて実現する人なのだと思いました。
    アップルとの付き合いはapple?からですがCEOが不在になった後も同じ仕組みが
    続けられるのかは心配です。いまはipodtuchとNike+で満足

  • どっちも凄いっすよね。

  • アップルとグーグルの最新事情が分かる一冊。どちらの企業もこれからどうなっていくのか要注目。

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著者プロフィール

1942年生まれ 昭和女子大学特任教授。[専門]英語学。
[著書・論文]Old English Modal Verbs: A Syntactical Study, Copenhagen, 1989. Studies in the History of Old English Prose, 南雲堂, 2000。’Language and Style in Two Anonymous Old English Easter Homilies,’ Inside Old English: Essays in Honour of Bruce Mitchell, ed. John Walmskey, pp. 203-21, Oxford U. P., 2006. ‘Hagiography in Homily-Theme and Style in Ælfric’s Two Part Homily on SS Peter and Paul,’ Review of English Studies, Advance Access published on August 5, 2009; doi:10.1093/res/hgp003

「2010年 『Anglo-Saxon語の継承と変容Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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