子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由 「21世紀型スキル」で社会を生き抜く (できるビジネス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844338284

感想・レビュー・書評

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  • 世界の潮流も紹介しつつ、日本のプログラミング教育についてまとめた本。タイトルになっている6つの理由は10ページ余りしか書いてない。プログラミング教育に関わる人々へのインタビュー記事や具体的なWebサービス・アプリ紹介のほうがページ数が多い。
    プログラミング教育に興味のある親は読むとよいと思う。
    ただ、発行時点での最新情報(そしてすぐに古くなる情報)も多く、それならいっそムック本にしたほうがよかったのではないかと感じた。

  • プログラミング教育が2020年から小学校に導入されるようだが、その意図や目的とは等と考えて読んでみた。

    6つの理由は下記のとおりである。
    ①楽しい ②問題解決力を養える ③論理的思考力を養える ④将来の可能性を広げる ⑤自分に自信が持てる ⑥創造力を広げる 

    1章は、DeNA創業者、レズニック教授、大学講師、プログラミングキャンプ実践者のインタビュー、2章は各国のプログラミング教育の現状を解説している。

    3章はプログラミングスクールの紹介、4章がスクラッチ等のビジュアルプログラミング言語をいくつか紹介し、5章はGoogle Blockyを使った迷路ゲームの紹介、6章がスクラッチの簡単な説明の内容の紹介となっている。

    全体的にコンパクトにまとまっているが、個人的にはそれでも、なぜプログラミング教育が今の教育よりも重要であるかが腑に落ちなかった。全員でやるべきことではないような気もしたのが正直な感想である。

  • 自身も経験した身としてぜひ学ばせたい。

  • 需要からぜひ学んでください!って感じでした。
    以外に本としてこのテーマはなかったので良かったと思います。コンピュータに携わる人間として子供に憧れられる人になりたいと思います

  • 数年前から子供にプログラミングを学ばせる機運が高まっていたようですが、当時は親がIT技術者であるとか、子供を優れたIT技術者に育てたいとか、そういう意識のもとであったようです。最近は、ピアノや習字など、習い事の一環としてプログラミング教室に通う子が増えているようです。全国にプログラミング教室が増えているようですが、本書ではそのうち、サイバーエージェント系のCA Tech KIds、アイルランドで始まったムーブメントであるCoderDOJO、さいたま市の「寺子屋」から発展し全国区になったTENTOなどが紹介されています。このうち、CoderDOJOはボランティアで運営されており、子どもは無料でプログラミングを学ぶことができます。
     プログラミングの普及に一役買っているのは、「ビジュアルプログラミング」と「タブレット端末」だと思います。「ビジュアルプログラミング」とは、コードを直接記述せずに、ブロック化された命令をドラッグアンドドロップで並べていくことで、命令を伝えていくことができる方法です。世界的にはMITメディアラボが開発した「スクラッチ2.0」が有名で、登録ユーザ数は720名を超えています。さらに、未就学児から小学校低学年を対象とし、タブレットで動かすことを前提とした「スクラッチジュニア」もともに無料で提供されています。
     日本発のプログラミング言語「Ruby」をビジュアルプログラミング化した「スモウルビー」も無料で提供されています。こちらは、ブロッグでつないだプロブラムの内容をRubyのソースコードで確認できることです。
     自分の過去の経験からしても、自分の「思い」をコンピュータに伝えると、それに応じた挙動が帰ってくるという興奮は、モノづくりの原点に近いものがあり、子どもたちもきっとこの興奮にとりつかれているのだと思います。
     そして、おそらくそういう論調になると予想していましたが、日本のプログラミング教育は世界でも遅れています。若干の試みは行われているものの、小学校からプログラミングを教えるということは、なかなかハードルが高いように思います。それもそのはずで、いまの小学校の教員はほぼプログラミングの教育を受けていることはほぼなく、プログラミング教育の義務化はダンスの必修化以上に負担をかけてしまいそうにも思います。とはいえ、プログラミング教育の重要性を直接訴えかけるオバマ大統領の姿勢を鑑みると、日本の取組みはまだ若干の白けムードが漂っているようにも感じます。だからこそ、冒頭のような民間のスクールで機運を高めていくという取り組みを応援したいと思います。
     子どもたちは本当にモノづくりが大好きで、必要な材料を与えておくと、こちらが予想だにしないものを仕上げていきます。大人になって、つまらない思考に縛られてしまう前に、可能性を広げる取り組みにかからせてあげたいと思います。

  • 2016年3冊目「子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由「21世紀型スキル」で社会を生き抜く」読了。

    プログラミングを学ばせる理由…は、もうそれはそれはいろいろなところでいろいろなことが言われているので、とりあえず注目されている書籍を読んでみたという感じ。本書に書かれているプログラミングを学ばせるべき理由は、

    1.楽しい
    2.問題解決能力を養える
    3.論理的思考力を養える
    4.将来の可能性を広げる
    5.自分に自信を持てる
    6.創造力を広げる

    の6つ。どれも納得できる内容。だけど…「サッカーだって楽しいよ」とか、「数学だって論理的思考力を養えるよ」とか言われそうな気もする。私の中で、これはプログラミングがもっとも良いなと思えたのは、

    「コンピュータが1台あれば、物理的な制約を受けずにイメージを表現できます」

    という部分。絵などもそうだけど、動くとか、コントロールできるのはやはりプログラミングの特性かなと。他にもさまざまな部分で勉強になった一冊でした。

    ------以下抜粋------

    「コンピュータを使うだけでなく、コンピュータをモノを作ることが大切である」

    「これからの社会を生き抜くためには自分で問題を見つけ、情報を活用したり他人とコラボレーションしたりしながら、答えのない問題を解決していく力が大切…この価値観はプログラミング教育との親和性が高く、将来プログラマーにならなくてもプログラミングを学ぶこと自体に意味があるととらえられるようになっています」

    「4つのPが必要だと主張しています。project(=クリエイティブになれる課題)、Peer(=一緒に学ぶ・遊ぶ仲間)、Passion(=好きなことに熱くなれる情熱)、Play(=物事に対して遊び心を持つこと)です。

    「便利だけど、なんだかよく分からないもので終わってしまいますが、プログラミングの経験があれば、どんなモノにも仕組みがあることや、それを変えることも可能だと知ることができます」

    「中高生といえどもプロと同じ土俵でやることが大切だと考えているからです。たとえ初心者でも、アップストアに並べることのできる作品を作り、チャレンジできる場をどんどん増やしてあげたいと思っています」

    「一部の民間プログラミングスクールの受講料が高額になり、高所得者の子どもたちしかプログラミングを学べないような傾向もあります」

  • 非常に納得。小さい時からやって当たり前のような環境が必要だね。
    小2のムスメとスクラッチでサンプルアプリ作ったけど、面白かったー。アイデア1つでものができるって素晴らしい。

  • 最近話題になっている子どもへのプログラミング教育についての本。日本でも授業でのプログラミングを必須化する流れになっているようだけど、いつ頃になるのだろうか。
    プログラミングの教育というと、上のほうの学年から始める印象があったけど、DeNAと組んだ武雄市では小学1年生から授業に取り入れたらしい。”答えは1つ”ということが剃り込まれてないことから小学1年生を対象にしたんだとか。授業終了後も6年生を送る会でプログラミング教材で作ったお祝いメッセージを披露したらしい。小6なら自分もこういうのを作れるようになりたいと思う子もいたんじゃないだろうか。
    なお、最近では「習わせたい習い事ランキング」なんてランキングの小学校高学年にプログラミングがランクインしているのだとか。親の関心も高まっているんだろうな。自分も子どもができたら(相手すらいないけど……)、子どもにプログラミングを習わしてみるのもいいかもしれない。例えば、この本でも紹介している国内最大規模の『Life is Tech』とか……、と思って最後のほうのプログラミング教室一覧を見てみると、『Life is Tech』は入塾金に10,000円、月に19,440円もかかるのだとか。安月給の自分には払える自信がない。他の選択肢としては、無料でやってるCoderDojoがいいだろうけど、自分がプログラマなのだから、自分で教えるのが一番いい気がしてきた。

  • 「プログラミングを学ぶのではなく、プログラミングで学ぶ―。」
    いまの日本の教育ではただ一つの正解を探す力ばかりを養うことになる。でもこれから必要なのは、正解を見つける力ではない。自分で考えて作り出すこと。創造性。プログラミングは、そのために必要な論理的思考力や問題解決力も養える。
    子どもに必要な教育の一つとして十分ありえると思った。
    プログラミングの目的をどこに据え、どう実現していくかが重要。どんな習い事でもそうだが、それによって身に付けたいと思っていたことを実際に身に付けられるかどうか。親のあり方も、学ぶ環境も、先生や友人との関係も関わってくる。

    この本については、じっくり読み込むというよりはさらっと読んで、実際にプログラミングをさせようと思った時に調べる、という使い方になりそう。

  • 「プログラミングは他の制作に比べて結果がすぐにわかる」というような指摘があり、たしかにそうだなあと感じた。

    子供が違和感なく遊べる環境が整っているので、まずは触らせてみたらよいと思う。すぐに結果が出るので、操作を飲み込むまで数回、手助けすればよい。

    6つの理由の順序もよいと感じた。

    既存の習い事はコースがあって試験があって、だけれどプログラミングは経路が自由という指摘も面白かった。

    親は、プログラミングが楽しいものだと思わせる手助けをし、そして邪魔をしないことが大切なのだろう。

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