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- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845632480
感想・レビュー・書評
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灰色の景色と胸の内に、明るく鮮やかな蜜柑の対比が美しい。ぱぁっとひらけるほんの一瞬は、まばたきする間に見失ってしまうほど短いが、いつかの心の拠り所になる。
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<春>作中は冬ですが、読むと心は春になります。オレンジを基調としたイラストとともに、お楽しみください!
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https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
「乙女の本棚」シリーズ。
文豪の名作短編×人気イラストレーターによる絵本仕立て、よいコンセプトだなー。
ほかにも
泉鏡花「外科室」/夏目漱石「夢十夜」/夢野久作「瓶詰地獄」/江戸川乱歩「押絵と旅する男」/梶井基次郎「檸檬」/太宰治「葉桜と魔笛」/萩原朔太郎「猫町」/太宰治「女生徒」
HPには全9作。検索すると新見南吉の「赤とんぼ」も出版されてるようだから、これからどんどん増えるシリーズなのかもしれない。
乙女の、というからには耽美、退廃、浪漫っぽい作品が並んでますが、短編×プロの絵というコンセプトは今後増えていくのかもなぁ。SF系でもやってほしいなあ星進一とか筒井康隆とかの、ブラック&シュールな短編とかでも。
文才に、絵師の解釈と才能をのっけたみたいなかんじで、お得感のあるすてきな1冊。できれば元短編を、絵のない状態でいちど読んでから見れたら、なおさら味深まりそう、です。