- Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845632954
感想・レビュー・書評
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夢十夜は、最初に“こんな夢を見た”とされ、、多少の理不尽や非合理性は、許してね、ということになる。その絵を描くというのはあまりに許容範囲が広すぎて難しかったでしょうねと思います。
第一夜
死んだ女が百合の花に転生する夢。
愛する女を失った男の夢。
「もう死にます。百年 私の墓の傍で待っていてくださいね。」
星の破片の墓石、その破片の丸み、苔むす様子などから、長い時を演出する。
女の死から再生の百年は、男にとって幸か不幸か、読む人によるかなあ。
百年経って百合となる。
第二夜
侍が悟りを得ようとする夢。
入室参禅で無を追う。
夏目漱石は鎌倉円覚寺で参禅していて、その経験は、小説「門」となる。本人の投影かな。
時を打つ音に、時さえ意識する侍には悟りはこないと読んだ。
第三夜
自分は6歳の子供を背負い歩く。
盲目の自分の子。
子は、大人びた口調で風景さえも言い当てる。
子は、自分が百年前に殺した盲目の人であった。
背負った子供に追い詰められていく様子。罪を思い出し認めた時に、背中の子供は重くなる。
背負う罪の重さ。
第四夜
酒を飲む一人の爺さん。
家は臍の緒、歳は忘れた、手拭いを蛇にする。
そう言いながら、河原に沈む。
“神さん”あたりに意味があるのか?掴みどころがないですね。生から死。話かける女性を“カミさん”。蛇は、神の使い魔。
第五夜
神代の頃か、戦い敗れ、男は敵に囚われる。
死ぬ前に愛する女と会いたい。
朝、鶏が鳴くまでの猶予。
天探女(あまのじゃく)が鳴き真似をして、合わせない。
女は、かけおち、男はおそらく殺される。
天邪鬼の原型らしい。真意を探るものという意味もあるようだけど。
そして、六夜から、雰囲気が変わる。
第六夜
運慶(鎌倉)が護国寺(江戸)の山門で仁王を刻む。
人々(明治)が集まり、適当なことを言い合う。
運慶は、木から仁王を掘り出している。
それならと、明治の木で掘ってみるが埋まっていない。
鎌倉時代の力強い日本文化への回顧。
第七夜
自分は大きな舟に乗る。
一人なく女(インド)、天文学を知る偉人(西洋)。
ピアノを弾く女。唱う男。
甲板から海へ 飛び込む自分。死ぬ前に命が惜しくなる。
西に進む舟。西洋化への懸念。
第八夜
床屋。鏡に向かう。
次々鏡に映り通り過ぎる西洋化していくものの象徴。
第九夜
世の中は戦いに向かっている。
若い母親は、子を背負い、お百度を踏む。
願い虚しく、夫は死んでいた。
という話を夢の中で母から聞く。
第十夜
一人の男が水菓子屋から女に連れられていく。7日目に戻る。山で絶壁から飛び込めと言われ、死にたくないので、豚の群れに襲われる。
うーむ?
やみくもに進む西欧化への危惧をバレない様に、
小説家らしく物語にした感じでしょうか。
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な、なにがおぶっているんだろう?
妄想するとかえって怖いんですが(´゚д゚`)
闇とか、墓石とか……。な、なにがおぶっているんだろう?
妄想するとかえって怖いんですが(´゚д゚`)
闇とか、墓石とか……。2023/08/08 -
2023/08/08
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土瓶さん、
私が言葉で説明しても、気になると思うのですよね…
実際にみて
エッとか、なんで…⁉とか、
言ってほしいんです…(笑)土瓶さん、
私が言葉で説明しても、気になると思うのですよね…
実際にみて
エッとか、なんで…⁉とか、
言ってほしいんです…(笑)2023/08/08
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国語のテストでよくある問に
「この時の主人公の気持ちを答えなさい」というのがある
いや、分かるわけないだろ!
といつも思っていた
要領のいい嫌なタイプの子どもだったので、難なく大人が喜びそうな「答え」を書いていた
でも本当はそんなん本人に聞いてみな分からんだろ!と思っていた
正解なんか分かるわけないだろ!と思っていた
正しい「答え」なんてないと今でも思う
だけど正しい「問い」ならある気がする
「あなたがこの物語を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
「答え」はひとつじゃないが、全てが正しい「答え」だ
「あなたが『夢十夜』を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
むむむ、やるな漱石!と感嘆する気持ちになりました(最終的になんだそりゃ!)-
2023/09/21
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めろんぱんさん、こんにちは。
乙女の本棚シリーズ、最近よく読まれていますね(*'▽'*)みなさんがコメントで「オトメーロン」って読んでいる...めろんぱんさん、こんにちは。
乙女の本棚シリーズ、最近よく読まれていますね(*'▽'*)みなさんがコメントで「オトメーロン」って読んでいるのをよく聞きます笑 めろんぱんさんの影響か、うちのクラスでも「心は乙女だから」が男子の口癖に…カリスマめろんぱん師匠の影響ですね(^O^)2023/09/22 -
さわわさん
こんばんは!
そうでしょう、そうでしょう
これがカリスマの影響力です
「心は乙女」世界平和への第一歩ですさわわさん
こんばんは!
そうでしょう、そうでしょう
これがカリスマの影響力です
「心は乙女」世界平和への第一歩です2023/09/23
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乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!
こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつかみにくいかなぁ~と感じてしまい、一度はスルーしてしまおうかと思ってしまったほど(^-^;)だけど、なんとか、読み切ることができました。
印象に残ったのは第一夜と第九夜…、第一夜は臨終を迎える女性と100年後に再会する夢、第九夜は戦地での夫の無事を願い幼子を連れてお百度参りする妻の夢…。でもトータルして、混乱してしまいました…。まぁ、こんなこともあります!次、いきますよっ(^-^)-
aoiさん
リクエスト!?
おっさんがこのシリーズをリクエストしたら犯罪ではないですか?Σ(゚Д゚)
いやいや、図書館で話題持ち切りですよ!...aoiさん
リクエスト!?
おっさんがこのシリーズをリクエストしたら犯罪ではないですか?Σ(゚Д゚)
いやいや、図書館で話題持ち切りですよ!
あっ、乙女の本棚シリーズのおっさんが来館したって…w2023/07/16 -
1Q84O1さん、「檸檬」よかったですよ(*^^)v
おばさんが読んでもよかっです!
「蜜柑」も、最近の乙女の本棚シリーズも
少し待っ...1Q84O1さん、「檸檬」よかったですよ(*^^)v
おばさんが読んでもよかっです!
「蜜柑」も、最近の乙女の本棚シリーズも
少し待ってみて、図書館で入れてくれなさそうなら
リクエストできるかを聞いてみて
無理なら、渋めの本で読んでみますが…どうかな(^-^;)
私のよく利用する図書館でリクエストができるか、
まだわからないんで…今度聞いてみます♪
あと、おっさんでも
リクエストできるのならしてしまうのもいいですよねぇ~
図書館司書さんたちの熱い視線を浴びながら( *´艸`)
私みたいに、乙女世代の娘に頼まれたみたいに
勇気を出してしてみるのもいいかも~♪2023/07/17 -
aoi-soraさん、こんばんは!
あら…日付変わっちゃった(^-^;)
「夢十夜」きっと、乙女の本棚なら読めますよ!
って、いっても...aoi-soraさん、こんばんは!
あら…日付変わっちゃった(^-^;)
「夢十夜」きっと、乙女の本棚なら読めますよ!
って、いっても私は原作読んでないけど
でも、乙女の本棚は、原作そのまんまのように思えます。
そこにイラストがあると、不思議に読めちゃうんですよねぇ~!
「外科室」も乙女の本棚なのに、この読みにくさは何??って…
だけど、なんとなく読めちゃうのが不思議っ!!
イラストの力は絶大です!
乙女の本棚でぜひ読んでみてくださいね(*´▽`*)2023/07/17
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ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々な解釈ができるという気もする。
10編の中ではやっぱり「第一夜」が好きだった。 -
一度読んでその文章の魅惑に虜になった夢十夜を乙女の本棚シリーズで再読。
いやぁ何度読んでも素晴らしい。「死んだら、埋めて下さい。」から続く女の一連の台詞は、日本で最も美しい言葉の並びだと思ってる。
第一夜があまりにもお気に入りで、第二夜以降はほとんど記憶がなかったのでとても新鮮な気持ちで読めた。ほかだと第七夜が好きかな。身投げするべく大きな船に乗っている男に話しかける一人の異人。漱石と死と星は相性が良すぎる。 -
「こんな夢を見た」から始まる、夢のお話。よく分からないところがあっても夢だから仕方がないんだと納得が行く。不思議で、幻想的な世界だった。挿絵も場面にピッタリで、素敵でした。
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わかりにくいけど、余韻がある。じわじわ面白さがわかってきて長く記憶に残る感じ。
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幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢
それからどうなったのか気になる夢がいくつか
私の好みは第一夜と第三夜
この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした
乙女の本棚は、一作づつなので、好きです。
乙女の本棚は、一作づつなので、好きです。
乙女の本棚の「山月記」と「夢十夜」…
どちらも独特な世界観がありますよね!
おびのりさんの本棚で、...
乙女の本棚の「山月記」と「夢十夜」…
どちらも独特な世界観がありますよね!
おびのりさんの本棚で、乙女の本棚シリーズの
レビューがこれからも読めること、楽しみにしていますね(*^^*)
皆さんの後追いをして徐々に読んでいきます。
気長にお待ちください。
^_^
皆さんの後追いをして徐々に読んでいきます。
気長にお待ちください。
^_^