アンドレイ・タルコフスキイ鏡の本

著者 : アンドレイ・タルコフスキー 宮沢淳一 馬場広信

• リブロポート (1994年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[oriduru1970さんの感想 · 2016年9月26日]

アンドレイ・タルコフスキーは、自分の人生の全ての時間をかけて母を愛してきたと彼女に伝えたかったんだ。打ちのめされ、近づきがたく、恨めしくかけがえのないただひとりの人へ、本当に言いたいのは、「愛しています」の一言だった。そう思う。

著者プロフィール

アンドレイ・タルコフスキー（Andrej Tarkovskij）:1932-86年。ソヴィエト・ロシアの映画監督。ショットの中を流れる時間とそれを表現するリズムに注目し、独自の映像を創出。1984年に亡命。作品に『惑星ソラリス』『鏡』『ノスタルジア』など。映画は人間存在の精神的実在に迫れると確信しながら、映像を文明批評の水準に高めた。86年パリで客死。『サクリファイス』が遺作となる。

「2022年 『映像のポエジア 刻印された時間』 で使われていた紹介文から引用しています。」