定番すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。 (torch comics)

  • リイド社
3.12
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845844265

感想・レビュー・書評

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  • ページ数が限られてるとはいえ、定番すぎるからこそもう少し上手くまとめて欲しかった。(一部の作品を除く)

    それにキャラの描き方がワンパターンになってきたのも気になる。
    同人誌では水木(大先生)作品ではお馴染みのキャラ メガネの山田も描いているのだから、この際水木プロから公認を貰って水木(風)キャラを商業誌でも描けるようにした方がいいと思うのだが………

  • 本好きと言いながら、なんと定番本を読んでいないことか・・・。あらすじは何となく知っているのだが、それは本からではなく映画やドラマからなのか、いたってあやふやである。「坊ちゃん」「夫婦善哉」「金色夜叉」「不如帰」「斜陽」「蟹工船」「破戒」「銀河鉄道の夜」、これって文豪の主なる作品として題名と粗筋を知っているだけですべてを読んだわけではない。

    でも、内容的に時代的にも、今さらという題材、どんな良い本であっても「旬」というのはあるんですな。

  • 単純な企画もの(てっとり早く名作のストーリーを知りたい)というようなものなのだろうと、そんなに期待していなかったのだが、きちんとした漫画作品だった。

    初めてページをめくった時は、咄嗟に「本、間違えた?」と思ったくらい、水木しげるそっくりの絵の漫画。水木しげるは昭和史とかヒットラーとか割と大人向けのモノも書いているから、もしかしてこういうのも書いていて、そのアンソロジーなのかと、目を疑った。

    作者のドリヤス工場という人を知らなかったことが原因なのですが、水木さん風の絵で、同人誌を書いている方とのこと。

    ですが、偽物感は全くない。ドリヤスさんは、水木しげるの絵を自分のものにしており、無理な感じが全くしない。なので、水木漫画を読んでいるような奥深さを感じてしまう。

    過去の名作小説をあえて10ページ程度で表現するというのは、漫画というフォーマットにあっていると思う。(手塚治虫の「罪と罰」とか)オリジナルの、物語、フレーズを取捨選択しながら、小説を漫画でカバーしているのだが、原作が力があることと、ドリヤスさんの編集力、職人芸が凄いのとで、どの作品も、元の作者の雰囲気の出た、「らしい」仕上がりになっている。
    ※この小説カバーも3冊もシリーズ化しているんですね。

    やはり、キャラクターがどれだけ立っているかということなのだろうか、短いページ数でもはっきりと登場人物たちの個性がだしきれている作品たちが、面白い。
    夫婦善哉、地獄変、桜の薗、斜陽、銀河鉄道の夜、あらすじであっても、その作品の持っている求心力を否応なしに感じる。
    そしてそれに寄り添うのに、これだけ水木絵が適しているとは。

    ドリヤスさんの漫画力がとにかくこの本をきちんと作品として成り立たせているのだろう。

    魏志倭人伝とかまで表現していて、日本の歴史、世界の歴史とかの漫画版もぜひドリヤス先生で作ってほしい。

  • タイトル通り、マンガで読む文学名作劇場。ただし、マンガのタッチは水木しげる完コピで、内容も「10ページくらい」なので大幅に端折っている。
    古今東西の作品が満遍なく取り上げられていているが、なにせ内容が大幅に端折っているか、部分的に紹介されているだけで、おまけに全部が水木タッチなので作品によっては違和感ありまくりで、原作のイメージを損なっている(笑)。
    その最たるものがチェーホフ「桜の園」。チェーホフが見たら激怒するレベルではないか?(笑)。
    一方、小林多喜二「蟹工船」や江戸川乱歩「人間椅子」などは違和感なく読めた。
    本書以外に、同著者で同じシリーズがあと2冊ほどあるようだが、個人的には、著者のようなイタコ漫画家を集めてそれぞれに名作劇場を描いてもらったほうがより面白いシリーズになったんじゃないかと思った。
    特に田中圭一が描く手塚風、永井豪風、本宮ひろし風、宮崎駿風や、北村ヂンの藤子F風、すべてぬげの高橋留美子風等々はすごく読みたい!

  • 文学作品ってホンマ読んでない…
    けど少し読むだけでも自分には合ってないんやなぁとわかります。
    僕はやっぱり自己啓発本かなσ^_^;

  • 2018年「定番すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」読了。

    10ページくらいの漫画になっても、「地獄変」「斜陽」「破戒」とか読むと、「うわ~」って感じが伝わってくるあたりに、定番の文学作品の凄さを感じる。ちなみに「フランダースの犬」は10ページでも泣ける。

  • 『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』の続編。
    一度は読んでおきたい複雑重層な名作の数々を、こんなにわかりやすく読んでしまっていいの?と思います。

    表紙の絵を見て、水木しげるが書いたものかと思いましたが、別の作家さんでした。
    それにしてもとことん水木風。どこか見慣れた画風のマンガで紹介されるので、とてもサクサク読めます。

    10ページくらいでストーリーがわかるなんてとても便利ですが、話の意味がよくわからないまま唐突に終わる作品もちらほら。
    『夫婦善哉』なんて、なにがなんだかよくわかりません。
    マンガという違う形式にすると、原作の構成が思ったよりも単純だったり、実は破たんしていたりということがわかるものです。
    文字でしか表せないものや、行間のニュアンスなどもあるのでしょうけれど。
    絵になると、登場人物の区別もつきやすく、文学作品のあらすじを把握するには一番の近道です。

    巻末に作家のプロフィールが載っており、これがなかなかおもしろいものでした。
    アンデルセンはオペラ歌手を目指してコペンハーゲンへ行き、挫折を繰り返したのだそう。スターを目指していたとは、知りませんでした。

    今度は少女マンガキラキラタッチの絵で、名作のあらすじを読んでみたいです。

  • 「必修すぎる〜」と同時並行で読んだので中身はどっちがどっちだか忘れてしまったがいつか読もうと思っていた作品の内容を把握できる。


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