仕事や人生や未来について考えるときにアーティストが語ること ─あなたはなぜつくるのですか?

  • フィルムアート社
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845913015

作品紹介・あらすじ

現代アート、絵画、彫刻、写真、映像、建築、ファッション、演劇…38人のアーティストが考える「つくること」と「生きること」。

感想・レビュー・書評

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  • 語ってもらった感の少ない内容だった気が。

  • 誰だってみんな、同じなんだ。
    道は違っても、同じ気持ちで作り始め、同じ不安と対峙し、乗り越えていくんだ。

    …ということに、すごく励まされました。

  • 38人のアーティストが考える、「つくること」と「生きること」。

    一人一人が語るボリュームはやや少なく、簡潔だが、
    38人もの人たちのことばからは、ぼんやりと共通点も浮かび上がってくる。

    38人、それぞれ異なった表現、ことばなのに。



    質問の内容は、
    「なぜつくるのですか?」
    「なぜその道を進むのですか?」
    「その先には何が見えますか?」
    の3つ。

    現在の姿を、そのまま丁寧にあらわしたことばの数々は、
    成功物語なんかではない。
    先の見えない今の社会を、不確実なまま、自分をもって歩く姿そのままだ。

    ひりひりするほど、痛々しく、みずみずしく、やさしく、つよく。



    多くのアーティストが、未来はみえないという。
    戦略的に迷子になることの大事さ、
    未来がみえないことのおもしろさを語ったことばもある。
    それは、単なるボジティブ思考というのとは違う。
    不安や焦りがないわけではなく、
    自分という人間の不確実さもわかったうえで、
    ただ未来がみえないことも引き受けているのだろう。



    そして、なぜつくるのかも、興味深い。
    社会のためとか、そういう理由ではなく、
    もっともっと 個人的なこと。
    理由なく、手が動いている、というのもある。

    理由がないことを、ポジティブに受け止めてもいいのではないか。
    夢がないことをポジティブに受け止めてもいいのではないか。



    ぼんやりと浮かび上がってくるメッセージは、
    強い語調のものではない。

    目の前をやさしい靄が覆うようなものだ。

    やさしい朝もやがかかった時間。

    明快な目標や自分や未来というものがなくても、
    生きていける。

    絶えず、自分は他者と交わり、社会と交わり、構成されていく。
    未来もまたそういうものだろう。

    靄がかった道を歩くのも悪くなく、
    生の実感はむしろそこにあるのではないか、と思わせる。

    いい本だと思う。



    杉田陽平さんのことばが好きだ。

    “一通り、予備校と大学と作家さんの知り得ている現状を話す。ほかに気の利いたアドバイスは何かないかと天井を見ていたら、娘さんからの質問があった。「先ほど、この職業は特別で幸福だと言いましたが、どのように幸福なのですか?」「何が作品を描かすのですか?」

    一瞬ドキリとして、何と答えたのか僕の方が忘れてしまったけれど、僕ごときが何も言えないことは痛いほど自覚しているので、彼女の人生の分岐点となるこの高校時代に、安易に「好きなことを続ければ報われるよ」とは軽々しくは言えない。だからといって、「好きなこと」は安定した基盤のうえで、空いてる時間にやればいいじゃないとも言えない。目の前の彼女の瞳は冷静で、しかし熱かったのだ。”

  • 以下引用

    これまでの自分から、その外側に向かって一歩外へ踏み出すという行為

    これまでの自分、仕事、人生、未来の自分が思い描けなくなったとき、私たちはどうすればよいのだろう

    人生=生きる上でぶちあたった問題を解決する作業

    社会とのあいだに何か違和感を感じるとき、あくまで自分は定点に立ったまま、自分と社会のあいだに生じる差異や距離感を、作品や行為によって顕わに

    自分の考えが社会にとってどんな意義を持つのか、結局のところ、それは実際に世に放つことによって事後的に決めてもらう

    重要なのは、この頭から取り出して、目の前にポンとおいてみること。ほかの誰かに見てもらう事。それさえできれば、あとは何とかなる

    もう一度、生き直す作業

    世界が窮屈だなと感じた時に

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845913015

  • 「なぜつくるのですか?」「なぜその道を進むのですか?」「その先には何が見えますか?」

    フィルムアート社のPR
    「同時代を共有する日本のアーティスト38名による、「つくること」と「生きること」の現在進行形。

    クリエーションが困難な時代にあって、アーティストは、なぜ、それでもなおつくり続けるのか? 報われることもなかなか難しく、理不尽なことも多いであろう不安定な道をなぜ歩いて行くのか? 

    いま、活躍している当代のアーティスト38人に、3つの質問を投げかけました。
    「なぜつくるのですか?」
    「なぜその道を進むのですか?」
    「その先には何が見えますか?」

    本書は、その問いにアーティストが真摯に対峙し、これまでの自らの経歴をあらためて整理し、思考し、紡ぎ出した、アーティストの精神に深く寄り添う言葉を集めました。それらの言葉は、アーティストたちの日々の創作活動への心構えや、クリエーションの思想/思考を、浮かび上がらせるものです。アーティストだけでなく、すべての「社会で働いて生きている人たち」にも、切実に、強く訴える、知恵と勇気が詰まった1冊です。

    ■現代アート、絵画、彫刻、写真、映像、建築、ファッション、演劇など、幅広い分野から執筆
    ■「アーティストたちの人生を動かした4つの〇〇(本、映画、音楽、美術作品、人物、ものごと、etc.)」合計142本を開陳」

    http://www.filmart.co.jp/cat138/post_183.php#more

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著者プロフィール

会田誠(あいだ まこと)
1965年、新潟県生まれの現代美術家。東京芸術大学油画専攻卒業、東京芸術大学大学院美術研究科修了。美術史への深い造詣をもとに、生と死、エログロ、ロリコン、戦争、暴力など、社会通念や道徳に関わる現代的テーマに取り組み、問題提起的な作品を次々と発表している。展示や発言に関するトラブルもあるが、海外でも評価を受ける機会は増えており、日本を代表する現代芸術家の一人とされる。
著作・写真集も多い。代表作に『青春と変態』、『孤独な惑星』、『MONUMENT FOR NOTHING』など。

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