- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845921102
感想・レビュー・書評
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タイトルと装丁に惹かれて読みました。
わが国におけるプラグマティズム需要のあゆみ。予備知識が全くなかったため一読ではなかなか掴みきれなかったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本でのプラグマティズムの広がり方が書いてある。独特な文章なので若干読みにくい。
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一読してディフェンシブな本という印象を持った。予測しうる反論を先取りしてスピーディーに(いささか予期不安的に)論を運んでいた『無責任の新体系』などと比べると、手前の手前で折り返し過ぎた思考が足踏みし、「なにもしない」という消極的な相で滞留しているようにも見える。『無責任』がスピード違反でビュンビュン飛ばしていくオープンカーだとしたら『転んでもいい』は準備万端なのに玄関口に留まっていつまでも出掛けない人のイメージ。
どちらが良い/悪いと言いたいのでない。『転んでもいい』はこの著者の作品のなかでは地味な方に位置づけられそうだが、本書のような思考の段階も何らかの意義があるのではないかと推測する。活力に満ちた本やエポックメイキングな本だけに価値があるわけではないはずだ。 -
プラグマティズムという哲学の考え方について、少し詳しく知りたくなって、調べたらこの本が出てきた。章末ごとの参考文献が豊富なところがいい。読んでみて気になる章があったら、参考文献を読んでみてね、とプラグマティズムに関する名著を紹介するための本だ。
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めちゃめちゃ親しみやすいプラグマティズム入門
できるだけリアリティある一般庶民の生活や人生に引きつけて説明しようという著者の姿勢に感服した。語りかけてくる話し言葉も、すごいカジュアルで、なんだか親しみが湧く。プラグマティズムについてどれだけ理解が進んだか、自分では分からないが、思いっきり敷居を下げた著者の功績は偉大だ。