フランス史 1

  • 論創社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (516ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846015541

感想・レビュー・書評

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  • MJ6a

  • 9世紀の歴史家ジュール・ミシュレが七月革命期に構想したことから本書が生まれました。古い書籍ですが一次資料を調査することの必要性について冒頭で述べられており、客観性の高い内容となっています。

    ---------- 下記引用 -----------
    しかも、一八三〇年ごろまでは、歴史家の誰ひとりとして、印刷された本に書かれている以外の事実や原資料、国立文書館に保存されている古写本だの古文書を調べる必要性を感じていなかったことも事実である。一八二〇年から一八三〇年にかけて輝きを放ち、《歴史学のプレイアッド》と呼ばれているバラント、ギゾー、ミニェ、ティエール、オーギュスタン・ティエリといった人々も、その目指した歴史はさまざまな特定の視点からのそれであった。
    フランス史「中世」<1> p.3
    ---------------------------------

    フランス史「中世」は6巻構成となっており、本書はその第1巻です。ガリアが共和政ローマに征服される前から西暦1000年頃のカロリング朝の滅亡までが記述されています。ケルト人・イベリア人・ローマ人・ゲルマン人といった民族の視点でフランスという国家が形成される過程を見ることができます。

    19世紀の書籍らしく難しい表現がないとは言えませんが、特に読みずらさを感じることなく小説に近い感覚で読み進めることができました。

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著者プロフィール

ジュール・ミシュレ(Jules Michelet)
フランス革命末期の1798年8月にパリで生まれ、父親の印刷業を手伝いながら、まだ中世の面影を色濃く残すパリで育ち勉学に励んだ。1827年、高等師範の歴史学教授。1831年、国立古文書館の部長、1838年からコレージュ・ド・フランス教授。復古的王制やナポレオン三世の帝政下、抑圧を受けながら人民を主役とする立場を貫いた。1874年2月没。

「2024年 『フランス史Ⅹ アンリ四世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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