- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784847066191
感想・レビュー・書評
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ビルドアップ、バックパスまでも楽しんで観戦できる。
現代サッカーではかつてのようなトップ下のファンタジスタは生まれにくい。
著者が主張する時間がない時の観戦方法は参考になる。前後半開始15分〜30分を観戦する。通常、前後半開始と終了間際にゴールが集中するが、そこを見るのではなく、あえて外して違う時間帯を選択しているのが面白い。現役選手ならではの発想である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中村俊輔のサッカー観戦へのアドバイス。
サッカーをマニアックに語る訳ではなく、初心者でも楽しめるように一般的な内容が多い。
中村俊輔が語るというから、かなり真髄に触れるのかなと思うが、わりとさらさらと平易に語る。
でも、そこがかっこいい。
本当にサッカーが好きだから、本当に実力、自信があるからこそ、自分を大きく見せる為の薀蓄など語らない。
シンプルに、本質を語ると、一般的に語られている内容に近づくのだろう。
3バック、4バックの陣形の違いから始まりつつ、中々そこまで見切れているファンはいないのではという視点まで、ちらちら書いてあり、そのちらりと見せる造詣の深さが流石。
あとは、やはり日本を背負ってきたサッカープレイヤーの言葉の重み。思い出深い試合への感想や、現在のサッカーに対して、司令塔MFは時代遅れになりつつある、など、本人の口から語られると、哀愁漂いながら、価値がある発言だなと感慨深く思える。 -
観戦術というよりも、中村俊輔選手の考え方を知れる一冊。
やはりトップ下のファンタジスタについてのページは興味深かった。 -
サッカー経験者なら当然わかると思いますが
現代サッカーはフォーメーションが試合の
途中でも変更がありますし、戦術もチーム毎
に色々と異なる部分があります。
ましてやテレビでボールを追っかけて観てい
るだけでは全く「試合を観た」とは言えない
のが現代サッカーの真髄です。
しかしこの本では、たとえテレビ観戦であっ
ても、どこにポイントを置いてみるべきか、
さらにビデオで一部だけを観る場合は、どこ
ら辺りの時間帯を観るべきかなど、「通」を
気取れるノウハウが満載の一冊です。 -
シンプルかつクリアな「観戦術」の解説。人それぞれの楽しみ方があるという前提で、随所に参考になる。
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なんとなくわかっていたつもりの用語がよくわかった。
選手の特徴を知らないと、試合はわからないようだ。 -
中村俊輔が読み解くサッカーについて。
自信の経験を元に様々なサッカー選手を取り上げており、説得力があった。 -
古臭いトップ下としてサッカー人生を全うしたいという一文が印象に残った。サッカー戦術の変遷は目まぐるしい。また中村俊輔のような選手が最大の輝きを放つような時代が遠からず来るかもしれない。
フリーキックを蹴る際は、別世界にワープする感覚。とても興味深かった。
戦術について込み入った議論はないが、ファンなら手にとって損はないと思う。 -
もう少しリアルな地元chickな話しを聴きたかった。
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W杯2022カタール大会でサッカー熱が高まったので、中村俊輔さんの本を購入しました。内容としては、普通のことが分かりやすく言語化されているので、サッカー初心者•中村俊輔ファンなら購入してもいいかなというレベルです。
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サッカーに対する著者の価値観がほとばしる一冊。丁寧なインタビューから言葉を紡いだそうですが、自身がまだ現役でいるからこそのコメントもふんだんにあり、そうか、そんな風に観ているのかと、楽しいです。ポジショニングなんかについてもある程度、平易な表現にとどめているわけですが、そこにはもっと広い世界が広がっているだろうな、指導者となった場合の著者のイメージも広がる、観戦術だけに留まらない中村俊輔の入門書となっております。
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● 90分フルに視聴する余裕がない場合どうするか。「前半の真ん中」と「後半の真ん中」を見る。具体的には前後半の15分位から30分あたりを再生する。統計上後半30分以降にスコアが動くことが多い。
●俊輔はトップ下、フォワードのすぐ下。最強のトップ下はジダン。
●まずは4バックか3バックかを確認する。4バックのMFはそのまま、3バックのMFは左右が下がり5人で守る。
●メッシだからできるゼロトップ
●1トップが増えてきた。身長が高くてフィジカルの強い人。
●チームの中心、ボランチ。遠藤保仁とか。
●CKは、チャンスとピンチが紙一重。キャッチされるとフリースペースがたくさん。 -
評論家のように巧い文章だなーと思っていたが、やはりライターが別にいて、インタビューから書き起こされたものだった。それは別にしても、世界最高峰のフィールドでもプレーした俊輔だからこそ言及できる内容だ。将来は指導者になりたいと思う彼が話す戦術や個人技は、サッカー観戦で役に立つだろう。以前読んだ『4-2-3-1サッカーから戦術を理解する』を読み直そう。
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俊輔さん為になりました。
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自分自身、サッカーに明るくない者でも、分かりやすい言葉遣いと説明、図を使った具体的な例を含めた解説があって、とても参考になった本です。ぜひ、実際のJリーグの試合を、横目線で見たくなりました。また、自分自身の身として考える機会もあって、より魅力を感じた本でした。
p101 ★★★自分色
マリノスの指揮をとっていたアルディレス監督は
「11人のうちの一人としてピッチに
立っていることが重要だ。
与えられたポジションを自分色に染めればいい」
というアドバイス。
会社や組織の中で、自分が本当にやりたい仕事を
できないことは珍しいことでは無い。
最初は戸惑いも大きいと思うが、
その中で使命感を持ち、
やりがいを見つけていくことで自分自身が成長できる。
→私も、とてもそう思います。
P106 ゴールキーパーは人柄と人間性が大切
血のにじむような努力、鍛錬、身に着けた技術
「あの選手が決められたら仕方ない」
と、思えるかがとても重要。
居残り練習にも付き合ってくれたが
僕が「ありがとうございました」と言わなければ
自分から練習を切り上げたことが一度もなく
後輩の僕が納得するまで練習に付き合い、
GK目線でのアドバイスをもらったこともあり、
信頼関係が築かれていく山口能活GKとの関係性。
P115 DFとしての矜持
華やかなゴールシーンが注目を集めるのは当然。
その裏ではゴールを守るために必死に戦っている
選手もいる。ボンバー(中澤佑二)や
トゥー(田中マルクス闘莉王)のプレーからは
イタリア人顔負けのDfとしての矜持が感じられる。
P147 観戦のヒント
・前線の選手は、どの位置からプレスに行くのか
・ディフェンスラインをどの辺りに設定しているのか
・攻守の中心となるダブルボランチそれぞれの役割
・サイドバックが攻め上がるタイミング
・どのような駆け引きと動きでマークがズレているか -
サッカーのルールはだいたい知ってるけど、
そんなに試合は見ない私ですら知っている
中村俊輔という偉大なサッカー選手が書いた
サッカー観戦術ということで読んでみた。
正直、内容としては非常に薄い。
サッカーのフォーメーションについて、
もっと詳しく知りたかったし、
戦術的にどう攻めるのが有効だと考えているのかも
もっと知りたかった。
本書で最も参考になったと思ったのは、
「斜め45度」から攻める際の特徴である。
ファーサイドのシュートを狙えるというのは、
サッカー特有だと思うが、
そのために縦方向や中方向へのドリブルも
脅威の選択肢となり、
ラストパスも選択肢となるというのは、
理にかなっていて知見となった。
以上 -
もっと詳細な観戦術が聞きたかったが、そうでなかったのが残念。
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2019年5冊目。
「ファンタジスタ」「天才」「テクニシャン」のイメージが強すぎる選手だけど、実はものすごく「観察」「分析」「修正」「努力」の人。
「戦術」「個」「セットプレー」とカテゴリーごとの独自の観戦ポイントを解説してくれるなかで、「トップ下の観戦術」で一章を割いているのにこだわりを感じた。やはり僕も、トップ下の中村俊輔が一番好き。
サッカー観に行きたくなってしまった... -
元横浜Fマリノスの中村俊輔が、現代サッカーをより深く、より楽しむための方法論を伝えている。戦術理解のポイントやセットプレーの観戦術などを、分かり易く解説している。プレーヤー個人の見方も面白く、イニエスタが図抜けている部分など、実際の映像で確認したいことも多い。中村俊輔がいかにサッカーが好きで、サッカーのことばかり考えているかがよくわかる。
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現役サッカー選手である中村俊輔が自身の観戦の視点を記した一冊。前後半15〜30分やセットプレーをはじめとする伏線に注目した左脳的な方法論が面白すぎる!スポーツだって結果を知っていても楽しく観られるという気付きが新鮮だった。最後に藤井雅彦さんも仰っているように解説者・中村俊輔を見たい。
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毎試合見るくらいバルセロナ贔屓だったのかと知る。フォーメーションの解説もわかりやすいし俊輔のサッカーオタクがきちんとわかってありがたい本。