場所はいつも旅先だった (P-Vine Books)

著者 :
  • スペースシャワーネットワーク
3.84
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本棚登録 : 196
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860202170

感想・レビュー・書評

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  • 装丁がオシャレで、突然横置き縦書きの文章が挟まれたりする、変わった本(良い意味です)。

    これも旅の本である。旅というか、放浪か。読んでいて『オン・ザ・ロード』を思い出した。あそこまでメチャクチャではないが。

    縦書きの、古本好きの人達に親切にされる話が良かった。

    上等な朝食を食べるエピソードも良い。
    旅で一番楽しいのって、美味しい朝飯を食べること、その時間ではなかろうか。
    北海道の、シマフクロウがやってくることで有名な養老牛温泉の朝食、サイゴン・マジェステックホテルのサニーサイドアップ、シアトルのパイクプレイスマーケットにある海に面したベーカリーとかを思い出した。

    旅行行きたいなあ。でも松浦弥太郎みたいにモテないよ。

  • 旅先では、記憶は鮮明で、全てのいつかはどこかに戻っていく、そういう旅というか漂泊の時間を通じて、人は自分を知るのかな。
    旅を通じて他人を・文化を知っているんだ、という人もいそうですが、私は一人旅をしているときは(旅行であれ読書であれ)誰よりも自分との対話が一番多いから、結局は「ひとり」の状態をよりよく理解するために旅立ってるような気がします。
    いくら他の人との出会いや対話があっても、根本的には至極自己中心的ですね、旅って。そこから色々、次の物事に繋いでいくために、その漂泊の時間の価値を私は認めたい。

    そんな個人のたびについての本。この人の言葉の裏には、強い自己愛があると思う。
    私の嗜好的には、自分の行動の動機やらをちょっとかっこよく捉えすぎていてあまり好感は持てなかったけど、自己愛を強く持つことが悪いことだとも思わない。自分が好きでなきゃ、誰かに自信もって自分の生き方の話なんかできないだろうし。
    著者自身の目線から、著者自身に起こったことを説明されたものを読むときの楽しみ方の一つとして、その人の自己愛の度合いを読み取るということもあると思ってるんですが、ひねくれた読み方すぎるだろうか。
    「最低で最高、そして乞食王子な暮らし」、というフレーズはスキ。

    NY時代に大好きだった本屋STRANDSに、そんな粋なオーナーがいたなんて。世の中、出会う人は出会うんだな。
    今度行くときは、セレンディピティブックスバークレーを覗いてみよう。

  • いつもそっけなく息子には無関心な母親が、筆者が風邪を引いていることを知り突然ニューヨークまでやってきて、たくさんの食料を置くやたいした会話もなくすぐトンボ帰りしたという話((「母のこと」)が心にしみた。
    後は旅先の雰囲気を楽しむ分にはいいけど、カッコつけ過ぎていて、鼻につく。

  • 2015/9/9
    読むと、旅の気分を、味わえる
    思い出せる

  • 旅先でこんな時間を過ごして見たいなと…憧れる。
    本に登場する人物は出会いと人を大切にしているのが伝わって素敵!
    旅っていいな。

  • 2013/9/13購入

  • 旅先の女の話。
    安っぽい感じがした。
    思っていたのと全然違った。
    多分好き嫌いの問題。

  • 130422*読了
    松浦さんの「旅」。
    それは現実的な旅でもあり、人生の旅でもあり。
    そこで出会う人。交わされる会話。手にしたもの。味わった食事。
    松浦さんはその全てに愛を持っている、というのが読み手にも伝わる。
    今では日本にまで上陸したサラベスの朝食のこととか、読んでいるだけでお腹が空いてくる。
    一度はアメリカに行ってみたい。古書街を巡ってみたい。
    松浦さんの旅の話を読むと、そう思わずにはいられない。

  • 弥太郎さんの作品にしては読みにくいかった。

  • 旅に関するエッセイ。著者の生き方に憧れる。

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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