さよならは小さい声で 松浦弥太郎エッセイ集

著者 :
  • 清流出版
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860294038

感想・レビュー・書評

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  • 何度も読みたい
    忘れたくないことがたくさん書いてあった

  • 松浦弥太郎さんの本の中で、
    一番好きかもしれない一冊。

    忙しない日常の中で忘れていた人を思いやる気持ち、
    自分の時間を過ごす大切さを
    思い出させてくれる。

    文章が柔らかくてほんのり温か、
    言葉の一粒一粒が心にするりと入ってくる。

    これからの人生で
    私を何度も助けてくれる一冊になりそう。

  • 美しいふるまいや暮らし方、手本となる仕事のあり方を教えてくれた「すてきなあのひと」や、恋の思い出をしまった「心のどこかの風景」をテーマに綴った、『暮しの手帖』編集長によるエッセイ集。

    読み始めてすぐに「これは私が好きな文章だ」と感じた。エッセイには著者が出会った、素敵で颯爽として格好いい、思わずあこがれてしまう生き方をしている人がたくさん登場する。その方とのやり取りや著者が感じたことをシンプルな言葉、柔らかい口調で語ってくれる。美しい日本語の文章から、著者自身の誠実な人柄や丁寧な暮らしが伺える。内容、文章の雰囲気すべてに魅了されてしまった。読み終えてすぐにもう一度読みたいと思った本はなかなかない。この本は手元に置いて折に触れて読み返し、エッセイの中に登場するあこがれの人物に、私は少しでも近づけているだろうか、と自分を顧みるきっかけにしたい。

    「老いていくということは、自分らしさに近づくことでありたい。」

    人生全体で考えれば私の年齢はまだ「若い」と言える範疇だろう。しかし学生時代の様に徹夜をしたり、底なしに飲食したりといったことができなくなってきて、肉体的な衰えを感じずにはいられない。老いによって失うものばかりに目が行ってしまい、年を重ねることが若干怖かった。
    しかしこの言葉に出会い、私ははっとした。老いることにもメリットがあるのだ、と。年を重ね様々な経験を積む中で取捨選択し、自分を飾り立てるもの、不必要なものをそぎ落としていく。そうやって自分に磨きをかけて自分らしさを確立していく。そういう老い方があったのかと気づかされ、年を取ることが少し楽しみになってきた。

  • 心が絶不調な今、出会うべくして出会った本。特に働く上で感じる不調を少し軽くしてもらった。
    「隣で働く人と比べても仕方がない。」
    この言葉、違う意味で自分の中に入ってきた。働くことは、隣の人の一挙手一投足に左右されず、もっと大きな目標を目指すこと。些細なことにイライラせず、手段はいくつあってもいいんだ。
    あとは家庭の在り方、こどもへの愛情もストンと心に入ってきたな。心があたたかく整理される感じ。

  • 人と出会って、会話をして自分の想いを伝えることで今まで見えなかったこと、気づかなかったことを発見できる。想いを言葉にして伝えるってやっぱり大切だ。と。

  • ステキだ。ココロがきつくなっていたのが、ほどける。

  • 私も「歳を取るのはいいことよ」って言えるような心が若い生き方をしたい。

  • 丁寧に、ひとを見つめた記録。

  • 文中メモ:
    「生きていくことは学び続けていくことだと僕は思う。そして、学ぶためにどうしても必要なのは素直な心である。」

著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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