【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!

著者 :
  • あさ出版
3.37
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本棚登録 : 505
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860637408

作品紹介・あらすじ

「21世紀の資本」は経済をテーマにした歴史書だ!英語版"Capital in the Twenty‐First Century"を読み、日本語版『21世紀の資本』を主席訳者山形浩生氏から献本された著者は、この本をどう読み解いたのか-。「21世紀の資本」のその先とは?日本語未翻訳のトマ・ピケティの論文(要約)掲載!

感想・レビュー・書評

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  • 2015.06―読了

  • 今更ながら、ピケティの主張がピケティのデータ・図表をもとにわかりやすくまとめられており、
    その本質を理解することができてよかった。
    またピケティの研究がなぜ偉業といえるのか、本書を読んでそういうことだったのかと納得した。

    自分ひとりでピケティの「21世紀の資本」を読んでいれば、
    途中で挫折した可能性が高く、この本に感謝します。

    「21世紀の資本」出版後のピケティの論文についても解説があり、
    ピケティが格差是正の方策として示した累進課税について、
    ピケティ自身が出版後の反省として累進課税以外の可能性に「21世紀の資本」で言及できなかったことを述べている点も興味深かった。

    「21世紀の資本」出版以降の2010年代後半や2020年代の出来事を通じて
    ピケティのデータ・図表はどの様にアップデートされるのだろう。ぜひ見てみたい。

    尚、本書で唯一気になった点として、
    ところどころ著者自身の主張があり、それもこの本の魅力と思うが、
    ピケティの内容なのか著者の主張なのか、下記の部分は分かりづらく、読んでいて混乱した。
    P38 経済成長がなければ、決して格差は埋まらない

    全体的にはピケティの内容、著者の主張・解説は分けて書いてくれていると思うが
    上記の部分だけは分かりづらかった。

  • 図書館で借りた。
    「コトラー入門」「ドラッカー入門」といった、"人の入門本"タイトルは意味が分からないと思うので、基本的に嫌いだが、著者をよく見ているのと、「21世紀の資本」を読めていないこと、また何より図書館で無料だから、読んでみた。

    中身は図表やタイトルだけのページが多いので、数時間で読み終えてしまう。
    ざっと21世紀の資本の概要は理解できたし、「日本経済では」などの付加価値を足すあたりはさすがだと感じた。元の「21世紀の資本」も読んでみたい。

  • S図書館
    143一言で言えばより多く稼ぐものと、より多く資産を持つものから、より多くの税を取り社会に再分配するべきだ、という理想像である
    147データを集めた国は20か国、取り上げたタイムスパンは古代ゼロ年からの推移と2100年までの予測つまり2000年分あまりにも及ぶ
    ピケティはノーベル賞を受賞したクズネッツの理論を覆してしまった、これが21世紀の資本の最も面白く画期的な点

  • 2021/11/16
    2021年29冊目。
    超簡易的に内容を把握したい人にはおすすめ。内容は薄い。

  • 「21世紀の資本」を読むのを断念した人や最も重要な部分を端的に知りたい人向け。 結論r>g 、資本収益率はGDP成長率より高いと言う事実。結果、今後も格差は拡大する傾向となり解決策として、全世界で累進課税の採用をするべきと主張。簡単にまとめるとこの様な内容だと思います。 ミクロの視点で考えると、資本収益=資産家という構図を固め過ぎない方が良いのではないかと思う。サラリーマンでも労働収入+資本収益で豊かになれると思うし、その割合が逆転する事もあるだろう。マネーリテラシーを上げることがとても大切。私見でした。

  • やはり累進課税は必要だなと思った。
    結果の平等は難しくとも、機会の平等を得るために必要だと感じた。
    支払う税金が恩恵を受けている分より少ないから、偉そうにと思われるかも知れないけれど。

    本はポイントが記載されておりさらりと読める。

  • 図解と言いつつ図の使い方はピケティと同程度では

  • ・r>g
    ・経済成長は格差是正の前提条件
    ・2100年にかけて、r>gは加速する
    ・戦争は経済格差を是正する
    ・アジアの台頭が著しい。アフリカは成長するだろうが、そのスピードは遅い。

  • 200822.資本力が労働対価より稼ぐ力が高い。
    格差是正は累進課税しかない。
    この結論に対して色んなデータ、色んな確度から考察してますよ、ってな本。
    Kindleだと図に簡単に戻れないのが難点。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。数量政策学者。嘉悦大学大学院ビジネス創造研究科教授、株式会社政策工房代表取締役会長。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年に退官。菅義偉内閣では内閣官房参与を務めた。『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞を受賞。著書はほかに、『正しい「未来予測」のための武器になる数学アタマのつくり方』(マガジンハウス)、『高橋洋一式「デジタル仕事術」』(かや書房)、『国民のための経済と財政の基礎知識』(扶桑社)、『理系思考入門』(PHP研究所)、『国民はこうして騙される』『プーチンショック後の世界と日本』(徳間書店)など多数。YouTube「高橋洋一チャンネル」でも発信中。

「2023年 『日本の常識は、世界の非常識! これで景気回復、安全保障は取り戻せるのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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