【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!
- あさ出版 (2015年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860637408
作品紹介・あらすじ
「21世紀の資本」は経済をテーマにした歴史書だ!英語版"Capital in the Twenty‐First Century"を読み、日本語版『21世紀の資本』を主席訳者山形浩生氏から献本された著者は、この本をどう読み解いたのか-。「21世紀の資本」のその先とは?日本語未翻訳のトマ・ピケティの論文(要約)掲載!
感想・レビュー・書評
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2015.06―読了
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今更ながら、ピケティの主張がピケティのデータ・図表をもとにわかりやすくまとめられており、
その本質を理解することができてよかった。
またピケティの研究がなぜ偉業といえるのか、本書を読んでそういうことだったのかと納得した。
自分ひとりでピケティの「21世紀の資本」を読んでいれば、
途中で挫折した可能性が高く、この本に感謝します。
「21世紀の資本」出版後のピケティの論文についても解説があり、
ピケティが格差是正の方策として示した累進課税について、
ピケティ自身が出版後の反省として累進課税以外の可能性に「21世紀の資本」で言及できなかったことを述べている点も興味深かった。
「21世紀の資本」出版以降の2010年代後半や2020年代の出来事を通じて
ピケティのデータ・図表はどの様にアップデートされるのだろう。ぜひ見てみたい。
尚、本書で唯一気になった点として、
ところどころ著者自身の主張があり、それもこの本の魅力と思うが、
ピケティの内容なのか著者の主張なのか、下記の部分は分かりづらく、読んでいて混乱した。
P38 経済成長がなければ、決して格差は埋まらない
全体的にはピケティの内容、著者の主張・解説は分けて書いてくれていると思うが
上記の部分だけは分かりづらかった。 -
図書館で借りた。
「コトラー入門」「ドラッカー入門」といった、"人の入門本"タイトルは意味が分からないと思うので、基本的に嫌いだが、著者をよく見ているのと、「21世紀の資本」を読めていないこと、また何より図書館で無料だから、読んでみた。
中身は図表やタイトルだけのページが多いので、数時間で読み終えてしまう。
ざっと21世紀の資本の概要は理解できたし、「日本経済では」などの付加価値を足すあたりはさすがだと感じた。元の「21世紀の資本」も読んでみたい。 -
S図書館
143一言で言えばより多く稼ぐものと、より多く資産を持つものから、より多くの税を取り社会に再分配するべきだ、という理想像である
147データを集めた国は20か国、取り上げたタイムスパンは古代ゼロ年からの推移と2100年までの予測つまり2000年分あまりにも及ぶ
ピケティはノーベル賞を受賞したクズネッツの理論を覆してしまった、これが21世紀の資本の最も面白く画期的な点 -
2021/11/16
2021年29冊目。
超簡易的に内容を把握したい人にはおすすめ。内容は薄い。 -
「21世紀の資本」を読むのを断念した人や最も重要な部分を端的に知りたい人向け。 結論r>g 、資本収益率はGDP成長率より高いと言う事実。結果、今後も格差は拡大する傾向となり解決策として、全世界で累進課税の採用をするべきと主張。簡単にまとめるとこの様な内容だと思います。 ミクロの視点で考えると、資本収益=資産家という構図を固め過ぎない方が良いのではないかと思う。サラリーマンでも労働収入+資本収益で豊かになれると思うし、その割合が逆転する事もあるだろう。マネーリテラシーを上げることがとても大切。私見でした。
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やはり累進課税は必要だなと思った。
結果の平等は難しくとも、機会の平等を得るために必要だと感じた。
支払う税金が恩恵を受けている分より少ないから、偉そうにと思われるかも知れないけれど。
本はポイントが記載されておりさらりと読める。 -
図解と言いつつ図の使い方はピケティと同程度では
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・r>g
・経済成長は格差是正の前提条件
・2100年にかけて、r>gは加速する
・戦争は経済格差を是正する
・アジアの台頭が著しい。アフリカは成長するだろうが、そのスピードは遅い。 -
200822.資本力が労働対価より稼ぐ力が高い。
格差是正は累進課税しかない。
この結論に対して色んなデータ、色んな確度から考察してますよ、ってな本。
Kindleだと図に簡単に戻れないのが難点。