英語上達完全マップ: 初級からTOEIC 900点レベルまでの効果的勉強法

著者 : 森沢洋介

• ベレ出版 (2005年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[kenken00さんの感想 · 2011年5月14日]

20110513Fri
■英語上達完全マップ
□森沢洋介
１．英語習得の戦略

２．英語トレーニング法
３．トレーニングの進め方
４．トレーニングを継続するために
５．お勧め教材


１．英語習得の戦略
　★基礎力なしで海外にいっても上達しない！
　→高い基礎力を持っているので、ネイティブスピーカーとの
　　自然なコミュニケーションにスムーズに入っていけ、それに
　　よって英語力に磨きがかかる。
　・現在日本には英語を勉強できる教材が山のようにある
　・英語をモノにする２つのこと　
　　①英語を身につけるための基礎トレーニングを知っている
　　②基礎トレーニングを必要な量・実行・継続している
　・上達する学習のポイント３つ
　　①文法・構文・語彙などを知識として学ぶ
　　②学んだ知識を使うための回路を作るトレーニングをする
　　③可能なかぎり英語を使う場を作り、①・②で培った基礎能力を
　　　駆使能力に変えていく
　　・テストの位置づけ→過去問を少しやってチューンナップするだけやで！　
　　・英語の学習と称してテスト問題集をひたすら解くのは意味が無い

２．英語トレーニング法

①音読パッケージ
　●リピーティングとシャドーウィング
　・リピーティング
　　聞く→ポーズ：発音→聞く・・・・
　・シャドーウィング
　　ポーズなし、オリジナル音源について発音する
　●手順
　１．サイクル法
　　第１サイクル手順
　　①テキストをみながらリピーティング５回
　　②音読１５回　
　　③テキストを見ないでリピーティング５回
　　④シャドーウィング５回
　　・回数を守る
　　第２サイクル手順
　　①テキストをみながらリピーティング３回
　　②音読１０回　
　　③テキストを見ないでリピーティング５回
　　④シャドーウィング３回
　　第３サイクル手順
　　①テキストをみながらリピーティング３回
　　②音読８回　
　　③テキストを見ないでリピーティング５回
　　④シャドーウィング３回
　　第４サイクル以降〜手順
　　①テキストをみながらリピーティング３回
　　②音読５回　
　　③テキストを見ないでリピーティング３回
　　④シャドーウィング２回
・合計１００回のサイクルを目指す

①短文暗唱＝瞬間英作文
　・短文暗唱＝瞬間英作文トレーニング・・・英文をどんどんはなすトレーニング
　●３つのポイント
　　①簡単な短文を数多く作る
　　②スピード、滑らかさを重視する
　　③暗記しようとしない
　●ステージ進行
　　①瞬間英作文回路設置準備
　　　中学英語の範囲内で良いな分が文型別に確実にスムーズに作れるようにする
　　　単語・表現に難しいものが一切無いばからしい程容易な文例集を使用
　　②〜設置完了
　　　例文が文法別に並んでいない、シャッフル教材を使用
　　③〜駆使レベル
　　　さまざまな文例集などを用いて、表現する
　●ポイント
　・軽く何回もまわす
　・セグメントにわける
　
　●第一サイクル
　①日本語の内容を理解し、英作文をする（あまり考えない）
　②文ごとに英文を見て答え合わせ。理解・納得
　③英文を口に落ち着ける
　　音読、見ないで音読（わかりきっていても繰り返す）
　④１０文全部の流しを行う
　●第二サイクル
　④のみ行う
　★セグメントから全体へ・・・

③文法
　→文法学習は短文暗唱＝瞬訳英作文トレーニングのバリエーション
　①中学レベルの文型が身についたあと、高校入試用文法問題集
　②中学以降レベルの文型・構文の学習と並行して大学受験用文法問題集
　③必要に応じてTOEIC,TOEFL用文法問題集
　・文法問題は「解く」のではなく、「反応」すべきもの

　●反応の仕方
　①考え込まず、わからなければすぐに解答・解説をみて理解・納得
　　→問題を解くのに時間はかけない。理解納得は丁寧に行う　
　②焦点となう文法的ポイントをセンテンスごとに摺り込む
　　→文法に注意しながらセンテンスを見ながら音読したうえで、暗唱
　③サイクルを回す（目標は５回）


　

[pilvojさんの感想 · 2011年5月1日]

英語は出来た方がいいのは分かってるけど、何からやったらいいか分からない。
そんな迷子に向けた道標だから完全マップ。

この本を読んだ時点で私のTOEICのスコアは約500。
上からの要請でTOEICの点数を伸ばさなきゃいけないというのは確かなんだけど、スコアアップが目的というのはどう考えても違う。
そう思っていたところに見付けた本がこれでした。
著者や著者の教え子が実際に英語力を伸ばした実績のある確かな学習法が示されており、「確かにこの通りにやれば英語が出来る様になるんだ」と思えるもの。

まぁまだやってないので実際のところは分からないのですが、取り敢えず説得されたので教材を用意して始めようと思います。
私に教材を用意させた時点で☆は5個かな…(笑)

[atsuevo0さんの感想 · 2011年4月19日]

英語学習中に壁にぶつかったら読んでみるといいかもしれない。何かしら【これをやってみよう】というのが見つかって突破口になるかもしれない。読んでみれば、当然と思うようなことも多いが、ハッとさせられるモノもある。個人的にはかなりの良書だと思う。

[さんすいさんの感想 · 2011年4月3日]

　どんどん落ちて行く一方の英語力の立て直しと基礎からのやり直しのため、評判高いこの本を買ってみた。
　語学学習に王道なし。愚直に執拗にやり続けること、やり抜くことがまず第一。留学するだけでは英語は習得できないことを著者の実体験として述べてましたが、これは私の中国留学での実体験でもあります。「4年いても、この程度！？」と、あまりにも低レベルな日本人留学生の存在にショックを受け、逆に勉強に熱が入りました。大袈裟ではなく、食事の時以外、起きている間はずっと勉強という環境に身を置いたおかげで、生活にもビジネスにも困らない中国語を習得することができました。
　今日から一念発起、英語学習を再スタートさせます。

[k4sportsさんの感想 · 2011年2月28日]

Twitterでどなたかがご紹介されていて、良さそうだったので今日購入してきて一気読み。

「なるほど」と思うことが多々あった。

英語力をつけるための基本法則は「意味・文構造を理解できる英文を意味処理しながら一つでも多く自分の中に取り入れ、英語の文法・構文に則った文を一つでも多く作る」こととし、そのために「基底能力」（瞬間的に口頭で英作文ができる、英語を聞いて理解できる、日本語に訳さず英語の語順のまま、英文が速読できる）を鍛えることが重要で、そのために「音読」「瞬間英作文」が重要である、としている（初期の段階では）。

確かに足りないなぁと思う。特に、しゃべっているときに簡単な文型が全然話せないことがとても多い。



英語力が全然伸びないなぁと感じているので、これを読んだのを機に勉強しようと思う。

でも、性格上ただ勉強するというのができないので、「6月26日（日）のTOEICを受験」しようと決めた。

点数は、数年前に受験したときの525点を超えたい。というか越えなきゃいかん。

600点は超えたいなぁ・・・。



とりあえずこの本の言うとおりに勉強して成果を確認し、この本の評価を定めたいなぁと思う。
（といってもこの本に罪はなくてできなかったらもちろん自分が悪いんだけど）。

[はじめちゃんさんの感想 · 2011年2月20日]

英語できるようにならないとな。
と思ったが、どの位の分量、どういう内容を身につけていけばどの位の期間でどの位の力量になるかのイメージができず目標設定ができてなかったのでヒントになればと思って読んだ本。
目的通りの情報で、満足できた本です。

内容は、基礎の部分を固める部分に特化してトレーニングメソッドを余すとこなく紹介するというスタイルだったのですごくしっくり来ました。

私は高校時代に精読や構文をみっちりやったけど、なぜとっさに話せないのか。メディアでのせられた英会話学校で受身の層は何故ちゃんと話せないのか。
私も含む多くの人がさまざまに勉強してたけど、それ自体は無駄では無くて、足りない部分を補う学習をして埋めないといけないことが良くわかった。

今の学生層からは普通に英語できる人が当たり前のように出てくるので、今後、ビジネスマンとして自らの価値を高めていく上で英語は必須。

読了してのざっくりの所感、勘どころでビジネス利用の英語取得にかかる時間は、
１：自らの専門も捨てて、プライベートも捨てて一年必死にやる
２：専門性を高める時間を取りつつパラで英語必死にやって二年
３：プライベートをほどほどに取りつつ四年くらいかける
ぐらいからスタイルを選択することになる感じ。

どれを選択しても必死にやらないと身につかないのは本書を読めばわかるはず。

余談ですが、TOEICは英語のできなさを図る試験で、TOEIC900に行かないのは基礎力が無いから。と言うのは本当にそうなんだろうなと本書を読んで改めて感じた。

英語に関しては相対的なものでなく、絶対的なものだと思うので、皆で英語の基礎をつけて世界にうってでて国力をあげるキッカケになれば著者も喜ぶのではないだろうか。

[shuan1109さんの感想 · 2011年1月23日]

まさに英語マップ。読む書くも含めて英語の実用性を戦略的かつ段階的に、しかも無理なく勉強したい人にオススメ。TOEICに絞って「英語体質」を作るというのがこの本のミソで、体に英語をしみこませるために「音読パッケージ」や「瞬間記憶英作文」という独自の有用なメソッドを惜しげもなく披露してくれている。私も海外で働く際にTOEICの点数が必要だったので、このメソッドを活用して250点くらい点数あげました。英語学習者は立ち読みでもいいので一刻も早く読むのが吉。また、この人が優れているのは英語学習教材の弱点を知り抜いていること。一つの教材を使い込むだけでは十分な英語力が身につかないことを的確に指摘し、それを補うために役立つ教材の紹介まで丁寧な解説付きで掲載してくれるという親切設計。この本のように全体像として英語を俯瞰し、メソッドとして体系を整えた本は希少だと思うので是非。

[らくだまんさんの感想 · 2010年12月31日]

英語の勉強本ではしっかりしていて、上達しそう。

[だいすけさんの感想 · 2010年12月11日]

英語を勉強するための本。
TOEICなど資格のための本ではなく、あくまで英語を勉強するための方法を書いた本。
いったん、この方法を信じて学習をしてみようと思わせてくれる本でした。

[sugimotomaさんの感想 · 2010年11月26日]

良書でした
著者が、ボクサーというのも文章の間から伝わってきますね
（ストイックという意味ではないんですが、練習の重要さを熟知されています）
モチベート効果高いです

著者プロフィール

森沢 洋介（もりさわ ようすけ）
1958年神戸生まれ。9歳から30歳まで横浜に暮らす。
青山学院大学フランス文学科中退。大学入学後、独自のメソッドで、日本を出ることなく英語を覚える。予備校講師などを経て、1989～1992年アイルランドのダブリンで旅行業に従事。TOEICスコアは985点。
学習法指導を主眼とする、六ツ野英語教室を主宰。
［主な著書］
『英語上達完全マップ』
『CD BOOK どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
『CD BOOK スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』
『CD BOOK ポンポン話すための瞬間英作文 パターン・プラクティス』
『CD BOOK おかわり！どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』
『CD BOOK おかわり！スラスラための瞬間英作文シャッフルトレーニング』
『CD BOOK バンバン話すための瞬間英作文「基本動詞」トレーニング』
『CD BOOK みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』

「2023年 『英語構文を使いこなす瞬間英作文トレーニング　マスタークラス　［音声DL付］』 で使われていた紹介文から引用しています。」