天気と海の関係についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE)

  • ベレ出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860644734

作品紹介・あらすじ

近年、海が気象に影響を与えていることが少しずつわかってきました。
南米沿岸の海面水温がいつもより高くなるエル・ニーニョは、日本に冷夏や暖冬をもたらすと考えられていますが、その詳しいメカニズムは謎が多く残っています。
日本近海に目をうつしても、台風や梅雨前線の発達には海の存在が大きなカギを握っていますし、東京湾のような小さな海も内陸部の気象を左右します。
このように海と気象は切っても切れない関係です。
本書では、海と天気の関係について、以下の8つのテーマから探ります。
 第1章は、日本のすぐ南を流れる黒潮と気象の関係についてみていきます。
 第2章、第3章では、日本の天気を語るうえで避けては通れない、梅雨や台風と海の関係について解説します。
 第4章は、身近な海である東京湾が、都市の気象にどのような影響を与えるか考えます。
 第5章、第6章では、北極海や熱帯の海で起こっていることを紹介します。
 第7章、第8章は、難しい海での観測やコンピュータシミュレーションについて説明し、天気と海の関係をどのように探っているのか、その裏側を覗いてみたいと思います。
気象学や海洋学の分野で活躍する新進気鋭の研究者たちが、それぞれの専門分野の最前線から海と気象の関係について迫ります。

感想・レビュー・書評

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  • 空と海の関係について,若手〜中堅の研究者が基本的知識と最新知識とウラ話を散りばめつつ紹介している本。これは第3弾らしい。本文中にも第1弾,第2弾への言及はあるものの,各章は基本的に独立しているので第3弾のこの本からでも読むこと自体は問題なくできる。
    途中で「こっち向きの風だと気圧がこうなるから風がこうなって水温が……」とかいうのがわけわかんなくなっちゃったのは,まあ私の基礎知識の問題か。まあともかくそんなもん,と割り切って読み通してしまったけど,第1弾,第2弾なり,ほかの気象本なり見てから再チャレンジしてみたくはある。

  • 海洋学と気象学の最近の研究の成果を元に興味深いテーマについて、その分野の研究者が解説。
    いきなり黒潮の話から始まり、黒潮ってすごい!って思えました。海も空もどちらも神秘的・・・シリーズ物なので、別の本もよんでみたい!と思わせてくれる良書です。

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著者プロフィール

横浜国立大学教育学部 准教授

「2019年 『ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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