身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた

著者 :
  • ベレ出版
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本棚登録 : 295
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860646066

作品紹介・あらすじ

身のまわりには、さまざまなものがあふれています。それらを化学式で表わすと、素朴な疑問がスッキリ解決します。
「うるち米ともち米の違いは?」「野菜はなぜ青臭いの?」「タマネギを切ると涙が出るのはなぜ?」「なぜ虫歯になるの?」「石鹸で汚れが落ちるのはなぜ?」「乾電池から電気が出るのはどうして?」
化学の視点で「なぜ?」を「なっとく!」に。ちょっと遠い存在の化学が、ちょっぴり身近に感じられる一冊。

目次
Chapter 1 化学式と化学反応式ってなんだろう?
Chapter 3 キッチンの化学式を見ていこう!
Chapter 4 洗面所・お風呂・トイレの化学式を見ていこう!
Chapter 5 リビングルーム・寝室の化学式を見ていこう!
Chapter 6 屋外の化学式を見ていこう!

感想・レビュー・書評

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  • いつぞや、派遣である会社に行っていた時のこと。
    当時、一緒に仕事をしていた方が理系の人で、「●●と△△は化学式が似ているから物質的には似ているはず」という話を聞いたときに、妙に感動したことがありました。
    この本を見つけた時に思い出したのがこの話。
    「ひょっとしたら日常何気に存在しているものを化学式で見てみると、あの時のようなおもしろい発見があるかもしれない」と思って、図書館の入荷情報を見て即、予約しました。

    でも、実際読んでみると・・・学生時代に学んだ化学ってほぼ忘れちゃっている上、読んでも詳細が思い出せない。
    正直、読むのに苦労しました。しかも内容もしっかり理解したとはいえず・・・。

    でも、身の回りの科学的なことを化学の視点で見ると、化学が得意な人は理解しやすいのだなぁとしみじみ思いました。
    どういうことかというと、「化学は比較的理解しやすいけど、物理は苦手」「物理化学は得意だけど生物地学が苦手」という人にとってはこの本は化学以外の理科の他分野を理解するのにも役立ちそうに思います。
    本来、物理分野に入る電気について例えば「充電の仕組み」や「液晶テレビの原理」など、生物分野であれば人の体のメカニズムも化学式で説明ができてしまうのです。

    だからできればこの本は化学分野以外、理解するのに時間がかかると悩むうちの長男に読ませたい、と思いました。

  • 人体や栄養のお仕事をしていると、化学式で理解したい!思うのですが、化学本開くとその気持ちが萎えてしまうというジレンマを解決してくれる本です。大人になって化学を学び直したい方へのオススメ導入本。

  • 身の回りよくある日用品やら食品やら家電やらを化学式(分子式)や構造式で、わかりやすく説明しようと試みた本。
    分かりやすく感じるかは、やはり読者の力量というか、化学の知識の量によるので、なんともいえないですが、そもそも、いわゆる文系の人が興味を持って手に取ることはあまりないだろうから、そういう意味で適切な難易度になっているかなーと思います。
    第3章のキッチンの化学式を見ていこう!は、かなり良いなと思いました。
    キュウリやトマト、ワサビ、ダイコンの香りの反応式を書いてあり、あまり匂いや香りに言及する一般向けの本はないので楽しく読めました。
    αリノレン酸からリポキシゲナーゼ、リアーゼによって、[シス,シス-3.6-ノエジナール(C9H14O)]ができ、これが別の酵素の働きにより、スミレ葉アルデヒド、キュウリアルコールに代わり、この二つの分子がキュウリの香りの正体であることを日本人が突き止めたとかは、トリビア的に面白かったし、飲み会ネタにもなりますね。どや顔で説明して、家族から「ハア」とか言われないようにしないといけないなぁとか思いました。

  • CHOの似通った化学式は覚える気は全くないが、身近なところでこんなことが起こっているのかという発見はある。
    石鹸や電池などよく見かけるものもあったが、新鮮だったのは髪の毛。
    寝癖を直すときに意識してしまいそうだ。

  • 430-ヤマ
    300876398

    化学書の推薦希望が多いと伺いましたので、もう一冊紹介します。文系の高校生に化学に興味を持ってもらうことを主な目的として書かれた本ですが、化学を改めて勉強しようとする大人も十分楽しめる内容です。

  • 最初は面白かったけど、途中から飽きてしまった。
    でも、とてもわかりやすく書かれているので、化学式に興味がある子どもでも読みやすいと思う。

  • ありとあらゆるもの
    ではないし
    面白い試みとは思いますが

  • 簡単に書きすぎると、かえって面白くなくなるのではないかと思う。

  • これとか世界史は化学でできているみたいな「理系の人が化学に詳しくない人向けに易しく書きました」本より、化学大図鑑みたいな教科書的な本の方が私の場合は楽しめることに気づいた。
    図鑑のような基礎の基礎知識を入れてからならより楽しめるのかな。

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著者プロフィール

1984 年、神奈川県生まれ。
製薬会社を経て、東京薬科大学薬学部に勤務。
博士(理学)。東京工業大学大学院にて取得。
薬剤師(北里大学薬学部卒業)。
著書に『身のまわりのありとあらゆるものを化学式で書いてみた』(ベレ出版)がある。

「2022年 『ノーベル化学賞に輝いた研究のすごいところをわかりやすく説明してみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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