- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860646844
作品紹介・あらすじ
「化学とは何でしょうか?」科学には、化学だけでなく、物理学、生物学、天文学、地質学など、いろいろな分野があります。同じ「科学」の中で、化学と他のサイエンスとの違うところは、「化学は物質を扱う」という点です。化学はすべての物質を「原子、分子」の段階にまで還元して研究する科学なのです。
本書では、その化学がどのように生まれ、発展してきたのか。錬金術と呼ばれるものがどのように化学の発展に寄与してきたのか。化学者たちがどのような法則・定理をつくってきたのかを丁寧に解説し、量子化学、実験化学、ゲノムが開く生命化学の話へとつないでいきます。
感想・レビュー・書評
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化学の本というと、くさび形文字のような記号が散りばめられていて、近寄りがたいイメージがある。
しかし、今回の本は、わかりやすく解説してあるので読めた。
化学の歴史は「ひとの歴史」そのものというように、人間が生きていくうえで必要なものを獲得していく過程をたどるものだった。
そもそも化学とは何ぞやと思ったら、すべての物質を扱うのが化学の仕事だった。
具体例として加熱と発酵を挙げている。加熱は、人類が食べる際に、煮たり焼いたりして生では食べづらいものを食べていたとは栄養を摂る手段となった。
発酵は、微生物が食品にくっつき、食品を分解して新たな食べ方を提供する。
古代から現代に至るまで、化学の果たしてきた役割は大きい。これからもどうなっていくのか気になる。 -
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化学全般に関する歴史を優しく簡単に解説した本。
各テーマ短く切って解説されているので、読みやすく、内容も面白い。
最新のお話まで載っているので、化学が好きな私は楽しめました。 -
化学修士卒だが、概要を知るのにとても面白かった。化学という歴史が人類史において急成長したこと、これからの進歩を考えさせられる本であった