話の終わり

  • 作品社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823053

感想・レビュー・書評

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  • 大学の教員であり、翻訳者の女性が年下の学生と恋人同士となるも、数ヶ月ほどで捨てられてしまう、ありきたりで面白みのない話だ。
    が、何年経っても、彼への執着を断ち切れない彼女は、このことを小説を書こうと試みる。彼女の愛情、未練、後悔、恨みなどの揺れ動く想いが延々と詳細に描出されていく。
    特に別れを告げられたあとの、何も手につかず、ストーカー的な行き過ぎた行動をとってしまう辺りが痛々しい。
    ありきたりで面白みのない話を、女性の主観的な内面描写でここまで書けるのは、素晴らしい。

  • 一人の中年女性の愛の始まりから終わりまでを描いた本。女性の独白と女性が書いている小説が混ざって、奇妙な読み心地を生み出している。

  • 第1回(2011年度)受賞作 海外編 第10位

  • 読み飛ばしてしまった。根気よく読めば多分面白いのだけど、淡々とした文章が退屈といえば退屈。この作者は短編の方が面白いと思う。

  • 前半、だいぶたたないと「私」が多いことに気づけなくて苦悩した!
    繊細でちまちましたことを気にする主人公は大好きなタイプだけれど、場面がいったりきたりする形式についていけず、つかれた。

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著者プロフィール

1947年マサチューセッツ州生まれ。著書に『話の終わり』(1995)、『ほとんど記憶のない女』(1997)、『サミュエル・ジョンソンが怒っている』(2001)、【Can't and Won't:イタ】(2014)他。マッカーサー賞、ラナン文学賞などを受賞したほか、短編集【Varieties of Disturbance:イタ】(2007)で全米図書賞にノミネートされる。2014年には国際ブッカー賞を受賞した。フランス文学の翻訳家としても知られ、ミシェル・ビュトール、モーリス・ブランショ、ミシェル・レリスなどの翻訳に加え、マルセル・プルースト『スワン家の方へ』の新訳を手がけた功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。ニューヨーク州在住。

「2016年 『分解する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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