名探偵ホームズ全集 第一巻――深夜の謎 恐怖の谷 怪盗の宝 まだらの紐 スパイ王者 銀星号事件 謎屋敷の怪
- 作品社 (2017年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (720ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861826146
作品紹介・あらすじ
昭和三十~五十年代、日本中の少年少女が探偵と冒険の世界に胸を躍らせて愛読した、図書館・図書室必備の、あの山中峯太郎版「名探偵ホームズ全集」、シリーズ二十冊を全三巻に集約して一挙大復刻!
小説家・山中峯太郎による、原作をより豊かにする創意や原作の疑問/矛盾点の解消のための加筆を明らかにする、詳細な註つき。ミステリマニア必読!
昭和三十~五十年代に小学生だった子どもたちは、学校の図書館で「少年探偵団」シリーズ、「怪盗ルパン全集」シリーズ、そして「名探偵ホームズ全集」シリーズを先を争うようにして借りだして、探偵と冒険の世界に胸を躍らせました。(…)しかしなぜかあれほど愛された、大食いで快活な「名探偵ホームズ」はいつのまにか姿を消して、気難しい痩せぎすの「シャーロック・ホームズ」に取って代わられてしまいました。
自由にホームズを楽しめる時代に、もう一度「名探偵ホームズ全集」を見直してみました。すると単に明朗快活なだけでなく、ホームズ研究家の目から見てもあっと驚くような指摘や新説がいくつも見つかりました。
昔を懐かしむもよし、峯太郎の鋭い考察に唸るもよし、「名探偵ホームズ全集」を現代ならではの楽しみ方で、どうぞ満喫してください。(平山雄一「前書き」より)
感想・レビュー・書評
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シャーロックホームズでは無く名探偵ホームズ。どういう事かといえば山中氏が自由な解釈に基づいて翻訳しているところ。健啖家で探偵点数をつけたりと自由すぎなホームズ像には賛否両論あるかもしれないが意外と整合性を考えた解釈がなされており原作より合点がいく事も多い。ワトスン博士でなくメアリーモースタン嬢が執筆している体裁にしたりと話が活劇のように続く工夫も面白い。これでポプラ社のイラストが付いていれば完璧でした。
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