- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861829918
作品紹介・あらすじ
スマートフォンも、エアコンも、インターネットも、飛行機も、“この日”がなければ存在しなかった!
人気サイエンスライターが送る、物理学の歴史をめぐる旅。
私たちの日常生活を決定的に一変させた、歴史の中の「10の日」をピックアップ。そこで起こった出来事と、もたらしたものを魅力的に紹介する。
さらに、人類の次の偉大なる発見=「11日目」には、何が待っているのか?
熱力学、超電導、トランジスター、発光ダイオード、そして、核融合、インターネットまで、科学的発見の歴史を探索するブレイクスルーの科学史。
【私たちの生活をガラッと変えた10の日】
1日目 1687年7月5日 ニュートン『プリンキピア』刊行
2日目 1831年11月24日 ファラデー「電気の実証的研究」発表
3日目 1850年2月18日 クラウジウス「熱の動力について」発表
4日目 1861年3月11日 マクスウェル「物理的力線について」発表
5日目 1898年12月26日 キュリー「強い放射性をもつ新しい物質について」発表
6日目 1905年11月21日 アインシュタイン「物体の慣性はそのエネルギー含量によるのか?」発表
7日目 1911年4月8日 超伝導の発見
8日目 1947年12月16日 実用的なトランジスターの最初の実演
9日目 1962年 8月8日 発光ダイオードの特許出願
10日目 1969年10月1日 インターネットの最初のリンクの開始
11日目 ?
感想・レビュー・書評
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業績の部分は難しくて、よく理解できませんでした。昔の偉人さんがどんな人か、誰と仲が悪かったかは、よく分かりました。現代になると、チームが中心になるので、どんな人かはどうでもいいと、著者は無視しています。
歴史を知り、見つけた人を知ると、不思議と物理 にも興味が湧いてきます。 -
SNS時代になって、なんちゃって科学が溢れまくっているような不安にかられます。近々では、汚染水の評価とかもわかっているようなわかっていないような気分です。これほど科学的、という言葉が揺らいでいる時代はないのかも。そういう時はすぐれたサイエンスライターのすぐれた科学啓蒙本を読みたくなります。人間の知性のバトンが脈々を繋がれていることを感じると、人間は科学する生き物なんだ、とちょっと自信が生まれます。まさに本書は私たちの生活を変えた物理学の発見がなされた「特別な一日」が、単なる特異点ではなくて、そこに至る科学者たちのどういうリレーで生まれていったか、というを語っている本として読みました。選ばれた10日は、そりゃそうだよね、という日だけじゃなくて、この日がピックアップされるんだ、という日もあってそこが面白かったです。「超伝導」と「発光ダイオード」がそれ、です。今年のノーベル賞はmRNAのカリコ教授の生理学・医学賞受賞で最大の話題だったような印象ですが、実は物理学賞でも女性の受賞者がいたようです。スウェーデンのルンド大学アンヌ・ルイエ教授。「アノ秒」という「ナノ秒」をはるかにこえる短い発光現象を捕まえたようです。この発見ももしかしたら「特別な一日」になるのかもしれませんね。ちなみにノーベル物理学賞受賞者の女性は彼女いれて225名中5人。この本でも10日の内、マリー・キューリーがけだが女性でした。この女性比率が上がっていくことは私たちの生活と物理学の関係をもっと上げていくことになるのでは?とか妄想したりしました。
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日本人の名前も見られるのが嬉しかった。
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中高生むけにちょうど良い。
プリンキピアの刊行日からインターネットの最初のリンクの日まで、10を選び、その背景や関連する人について記載。難しい物理を人間味をもって感じられるようになる。 -
請求記号 420.2/C 77