広辞苑の中の掘り出し日本語

著者 :
  • バジリコ
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本棚登録 : 253
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862381774

感想・レビュー・書評

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  • 2012.2.19読了。

    言葉の選び方もおもしろいし、勉強になる。短文のエッセイに、たまに やっつけな感じがあるぐらい。

  • 広辞苑に載っている、意味不明の、語感の不思議な言葉の意味を当てるという「たほいや」というゲームが個人的に好きで、タイトルを新聞広告で見た瞬間、「これは買い!」と思わず飛びついた本ですが、”当たり”でした。”辞書は読むもの”と昔から言い古された言葉ですが、そうして読んでみて、「これは?!」という面白い言葉をPickUPして紹介している。それだけなら、その手法で、自分で実際に「広辞苑」を読んでみれば、作者と同じ楽しみを味わえるのだが、そうせずにこの本を読み進められたのは、見つけた言葉の、その意味の意外性を紹介するにとどまらず、その言葉をきっかけに展開されるエッセイ、飛躍していく著者の発想が実に面白く、軽妙なエッセイとして成り立っている。 テイストが、野田秀樹の「ひつまぶし」っぽくて、クスリと笑えるところが随所に。 「たほいや」というゲームも、言葉の面白さにひとしきりひたれるけど、終わった後は、その時使った言葉の意味をあまり覚えておらず、じつに”無益”に辞書を使ってしまう行為なのですが、この本も、けっして言葉の勉強になるとか、知識が増えるといったたぐいのものではなく(100%ないわけではないが)、何かの役に立てようと思わず「ひつまぶし」的に”ひまつぶし”の一冊として味わうには最適の一冊。 言葉って、本当に面白い!!

  • う〜ん、一発本だね。

  • 本の装丁と「広辞苑」という言葉の入る書名から、とっつきにくい、いかつい内容を想定していた。しかしながら、著者が後書きで「こころ」と「からだ」に関する言葉をピックアップしたと述べているだけあり、選ばれた言葉は表面上は難しそうでも、本来の意味を見ると意外と誤解が多かったりと新しい発見がある。また、解説の文章も俗っぽいことを織り交ぜてあるため普通の辞書を眺めるよりは楽しく読めた。ただ、挿絵も俗っぽいところがあり、あまり人前では堂々と読まない方が良いかもしれない。

  • 私は小説は基本的に全部読む人ですが(笑)、この本はすみずみまで面白かったです。しかし電車内で読むには挿絵が恥ずかしい…。

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著者プロフィール

1958年生まれ。ライター。書籍輸入販売会社のニューアート西武(アールヴィヴァン)を経て、フリーの編集者兼ライターに。90~93年、「宝島」「別冊宝島」編集部に在籍。その後はライター専業。「アサヒ芸能」「週刊朝日」「週刊エコノミスト」などで連載をもつ。ラジオ「ナルミッツ!!! 永江朗ニューブックワールド」(HBC)、「ラジオ深夜便 やっぱり本が好き」(NHK第一)に出演。
おもな著書に『インタビュー術!』(講談社現代新書)、『本を読むということ』(河出文庫)、『筑摩書房 それからの40年』(筑摩選書)、『「本が売れない」というけれど』(ポプラ新書)、『小さな出版社のつくり方』(猿江商会)など。

「2019年 『私は本屋が好きでした』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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