Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

著者 :
  • カンゼン
3.73
  • (5)
  • (18)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862551337

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 城福さんはエスパルスからの監督就任要請を断ったそうだ…
    これ読んだら、来て欲しくなったけど、どうにもならない…

    U-17で吉田豊と八反田が一緒に戦っていたことを初めて知った。

  • 著者の城福(じょうふく)さんの経歴

    1999年 JFAナショナルトレセンコーチ
    2006年 U-16日本代表監督で、アジア選手権優勝
    2007年 U-17ワールドカップ出場
    2008-2010年 FC東京監督
    2009年 ヤマザキナビスコカップ優勝
    2012年 ヴァンフォーレ甲府の監督就任

    から、日本のジュニア向けの育成の考え方。
    サッカー界についての心配ごとや提案など、
    広い視野を持った意見が述べられており、

    現代の大人として、学ぶべきことが多い内容であった。

    以下、気になった箇所を抜粋する。



    ○「勝利優先」か「育成優先」か

    勝ちたいからといって、指導者が子ども達から判断を奪うことがあってはいけません。
    「あそこに蹴っておけ」
    「そこに立って待っていろ」
    というように、試合中にコーチが指示を出し続けているチームがありますが、これでは、
    ただやらされているだけなので、選手は成長できないし、勝ってもうれしくないでしょう。

    『指導者は、子どもから、判断力を奪っていないだろうか』

    と、親が見極めることも大事です。


    ○高体連出身者がこれまでのA代表に多い理由

    クラブユースが抱える問題として、競争原理が働きにくいことや
    リバウンドメンタリティが鍛えられにくいことが挙げられます。

    欧州の場合、レアルマドリーの下部組織で競争に勝ち抜けなくても、
    アトレチコ・マドリーの下部組織で、サッカーを続け、そこから
    這い上がれるチャンスがいくらでも転がっているのです。

    一方、日本のクラブは、3年刻みの学校に合わせていることに加え、
    ドロップアウトさせること自体を避ける傾向があります。

    これは、日本社会の風土であって、サッカー界だけの問題ではありません。

  • 【サッカー監督がどう考え、どう判断しているのかを供述している本】
    細かいミクロな世界の判断、瞬時の判断だけでなく、マクロな戦略を立てる必要もあるサッカー監督。肉弾戦を挑むのか、美しいパスサッカーを志向するのか、ファジーなスポーツの代表格サッカー。そのプロ監督が手の内を明かした、といっても過言ではない本書は、成長をまだまだ遂げなければならない日本サッカー界にとって貴重な1冊だと思う。

    ・攻撃は広く、守備は狭く(拡散と集結)
    ・左サイドに右利きの選手を置くと、50cmは懐が深くなり、ボールが相手DFから奪われにくくなる
    ・プレッシングは相手をヘッドアップさせない状態を目指す
    ・選手へのアンケートと面談、ピッチでの叱責、コミュニケーションによる選手の意識改革(今野や長友の事例)
    ・選手補強は情報戦、時間との戦い
    ・チームのフレーム、共通理念作り(FC東京であれば、首都クラブとしての使命。V甲府であれば、プロヴィンチアの象徴)


    文字化されるだけでも、共通理解が進み、サッカーの見方を一段引き上げてくれる。

    日本のプロフェッショナルな監督が増えるためにも、選手層が厚くなるためにも、サポーターの見方がレベルアップするためにも、今後現役、辞めた人問わず、監督としての思考法の本が増えていくと良い。

  • FC東京退任後、甲府の監督になる直前に書かれた本。
    基本的に東京サポーターはあまり良く思ってないと思われるきっかけとなった徳永のコンバート。これは明らかに駄目だったのに本人の中では良かった話となっている。
    元々大好きな人だったが、言い訳が多い人だなってのが本書から読み取れる。

  • FC東京をJ2に落とした監督だが、サッカーも人間的にも魅力的で大好きです。

  • 現役監督の監督論。当然の事から、なるほどと言う事まで。ポゼッションサッカーについての城福監督の考え方は、自分の考えとは異なるものであった為、なるほどと思い、納得。現役の選手の名前も出てくる為、知っていればさらに読みやすい

  • シャビのバックステップ、
    ギグスの三人目の動き、なるほど。

    カンテラで育てられない選手=メッシ。
    何に特化に何を捨てるか。
    「捨てているもの、アプローチが薄いもの、失わせているものがあるーー。そう認識することが育成の指導者にとってワンランク上に行くこと……」

  • サッカーの監督ってそう簡単になれるものではないですね。

  • 具体的に書かれているので、サッカーの現場にいる人向きだと思います。

  • Jリーグの現役監督によるチーム作りについて書かれている。監督の一週間の過ごし方や、選手へ説明する方法など具体的な話があり面白い。システム論や戦術論などもある。

全14件中 1 - 10件を表示

城福浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×