- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862631893
感想・レビュー・書評
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「WEED」のスピンオフ。前回、堂々の性根の腐った男だった谷脇が主役。
そんな谷脇が、どんな恋愛をするのか興味を引かれるものがありました。
容赦なかったですね…あのまんまの最低男でした。
ターゲットにされ、あっさり餌食とされてしまったのは、気弱で流されやすそうな医学生の松本。
谷脇にいいように弄ばれてしまいます。最初は逃げ腰だった松本が、自分に堕ちた時の谷脇がほんとに酷くて許せませんでした。
救いようのないストーリーでした。こんなに酷い攻、どうにかして懲らしめてやりたい!天誅が下ればいい!と願いながら読んでしまいました。
なのに、あっけなくバドエン…
酷いのは谷脇じゃなくて、ひょっとしたら木原センセ??
あんな健気に不幸な人生を耐え抜いてきた子に、淋しい結末を与えてしまうとは、センセ鬼畜過ぎ…!谷脇との最後の逢瀬のシーンは切なすぎてボロ泣きでした。
ほんとに、谷脇って人間的に最低です。でも、一番ショックを受けたのは谷脇ですよね。酷い谷脇ですが、しっかり罰は下っているんじゃないかと思いました。愛することを理解していない男だけど、大切なものを失ってしまったのは事実。
一見、受ばかりがかわいそうで理不尽に感じるけれど、最終的にこうして双方への不幸の配分?がちゃんと合っているから、まあ辛くても最後まで読めるのかなという気がします。
胸をかきむしられるような、とても切ない読後感でした。
同時収録は、ガチ兄弟モノ!優秀な兄の影で両親からないがしろにされてきた弟が、ツンなお兄ちゃんとデキてしまいます。
もだえまくりました!素直になれないお兄ちゃんのツンに、弟ともどもメロメロにされてしまいました。ケンカしちゃって、後悔してぐるぐるして、最後は仲直りHの繰り返しww甘くてすごくよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作WEEDでは、なかなかいいキャラだった谷脇ですが主人公にすると、救いようのない酷い男です…でもやっぱり魅力がありました。ショート作品が色々入っていて楽しめます。Green Greenは兄弟もの。これも、木原先生らしい仄暗いお話で面白かった。
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死んだら救いようがないよね・・・。ひたすら不憫。
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うーん、あまりの高レビューに期待し過ぎていたかも。
HOMEが素晴らしかったから、萌えというよりは痛いのを目当てに買ったんだけど、HOMEのような驚きはなかった。
ハッピーエンドが多いBLの中では珍しい展開かもしれないけど、一般向の本や映画も含めれば、それほど目新しい展開ではないのでは?
せめてキャラに萌えたら泣けたけど、谷脇に嫌悪感しかなかったのと、受があまり好みのタイプではなかったので、萌えることも出来ず…。 -
『WEED』で若宮と一緒に雨の中をただ走っていただけの岡田を自分たちが「楽しい」と言うゲーム感覚だけで強姦するようなそう言う嫌な奴である谷脇は、淋しい奴だよ…淋しい奴である、とは誰にも言って貰えないくらい淋しい奴で、もし言う人間がいたとしても「お前に言われる筋はない」と
切り返すような淋しい奴だ。淋しい奴だが、ゲーム感覚で人を操ることの方が喜びである谷脇にとっては、他者の存在など自分と同じ人間として認識していないので、憐みの気持ちで自分を見る人間がいても考え方の相違で片付けてしまえるだろうから、谷脇本人は痛くも痒くもない筈だ。社会的ステイタスが自分より劣る人間は、谷脇にとっては自分を取り巻く世界のパーツでしかないから。
同時収録の『Green Green』、珍しくと言うほど読んでないけど、木原作品にしては真っ当なくらいBLっぽかった(笑)こう言う表現は可笑しいのかも知れないけど。実の兄弟モノ、頭でっかちで弟をバカにしてた6歳年上の兄が可愛くなっちまうのが痛快だった。 -
重くて痛くて鬱ですね。どこまでも鬱作品です。木原先生の鬱作品は本当にどこまでも鬱作品です。攻めは自業自得だし、受けは完璧に生きる意味がわからなくなってる。ああでも泣くんですよ、木原先生はどうしてこういう話を書くのがうまいのか。
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WEEDの最後の書き下ろしを読んで、鬱だと分かってたから積んであったこの作品
覚悟はしてたけど、やっぱり鬱だ……
木原さんの鬱作品はほんとガチ鬱だなorz
しかし谷脇は潔いほどのクズ男だ
最低すぎる
でも、最後は松本はもちろん可哀想だったけど谷脇も可哀想だった
2人とも可哀想で救いようがないな……
「GREEN GREEN」の方は、普通に弟×兄
ツンデレ兄に萌えた