FLOWER (新装版) (ビーボーイノベルズ)

著者 :
  • リブレ (2007年6月19日発売)
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感想 : 23
5

「WEED」のスピンオフ。前回、堂々の性根の腐った男だった谷脇が主役。
そんな谷脇が、どんな恋愛をするのか興味を引かれるものがありました。
容赦なかったですね…あのまんまの最低男でした。
ターゲットにされ、あっさり餌食とされてしまったのは、気弱で流されやすそうな医学生の松本。
谷脇にいいように弄ばれてしまいます。最初は逃げ腰だった松本が、自分に堕ちた時の谷脇がほんとに酷くて許せませんでした。

救いようのないストーリーでした。こんなに酷い攻、どうにかして懲らしめてやりたい!天誅が下ればいい!と願いながら読んでしまいました。
なのに、あっけなくバドエン…
酷いのは谷脇じゃなくて、ひょっとしたら木原センセ??
あんな健気に不幸な人生を耐え抜いてきた子に、淋しい結末を与えてしまうとは、センセ鬼畜過ぎ…!谷脇との最後の逢瀬のシーンは切なすぎてボロ泣きでした。

ほんとに、谷脇って人間的に最低です。でも、一番ショックを受けたのは谷脇ですよね。酷い谷脇ですが、しっかり罰は下っているんじゃないかと思いました。愛することを理解していない男だけど、大切なものを失ってしまったのは事実。
一見、受ばかりがかわいそうで理不尽に感じるけれど、最終的にこうして双方への不幸の配分?がちゃんと合っているから、まあ辛くても最後まで読めるのかなという気がします。
胸をかきむしられるような、とても切ない読後感でした。

同時収録は、ガチ兄弟モノ!優秀な兄の影で両親からないがしろにされてきた弟が、ツンなお兄ちゃんとデキてしまいます。
もだえまくりました!素直になれないお兄ちゃんのツンに、弟ともどもメロメロにされてしまいました。ケンカしちゃって、後悔してぐるぐるして、最後は仲直りHの繰り返しww甘くてすごくよかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 木原音瀬
感想投稿日 : 2013年4月11日
読了日 : 2013年4月11日
本棚登録日 : 2013年4月11日

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