世界で生きる力――自分を本当にグローバル化する4つのステップ

  • 英治出版
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862760906

作品紹介・あらすじ

「私たちは嫌われているの?」中国人に聞かれた。どう答えるべきか…世界経済フォーラムや国連で活躍するトップ・ファシリテーターが示す、「自分と世界の関わり方」。

感想・レビュー・書評

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  • 2010年の本。13年で世界と私たちの世界の見方、また各種研究が大きく変わったことが分かる。「当時の認識」として参考になる。

  • 和訳されたタイトルの世界で生きる力には違和感があったが、総じて良い本だった。グローバル化とは何か、自分自身をグローバル化するにはどうすべきかを考えさせられた。

    以下、備忘として覚えておきたい言葉。
    ・目を開き、思考を開き、心を開き、両手を開く意志さえあれば、私たちは一人残らずグローバル・シティズンになることができる。
    ・視点を内面に向け、自分のものの味方が自分の文化によっていかに理解不能な方法で形作られてきたかということを、より意識することだ。
    ・成功するためには「世界各地から知識を発掘し、評価し、結集し、活用できる新たな競争力を構築しなければならない」
    ・政治家たちのけちで辛らつな口論ではなく、境界線を越えて前進する意思と能力を兼ね備えたアラブ人とユダヤ人、双方の勇気と情熱が必要なのだ。
    ・いちばんいい学習方法は、パートナーを見つけて行動を起こすことだ。世界中の人類と連携する方法を学ぶことが、グローバル・インテリジェンスの最終試験となる。

  • 生徒に、どんな力をつけさせればいいのかを学習しようと思ってジャケ買いした本。
    中身をろくに見ないで買ったら、ファシリテーションや対話につながっていた。
    よき地球人は、対話を大切にし、相互理解を深めることができる・・・みたいな内容。
    対話の大切さを改めて実感した。

  • "ドメスティックにのみ生きていく人でも、現在は世界中の出来事に大きく左右される。たとえ外国に行ったことのない人でも多くの国、地域、文化、などに影響を受けざるを得ない。そして、自分のことばかり考えていてはこれからの世界では生きていけない。
    世界を達観して活躍していくには、4つの力が必要だと。
    1.直視する力
    2.学ぶ力
    3.連帯する力
    4.助け合う力
    連帯する力で紹介されているエピソードが印象に残っている。国連外交官ジャンドメニコ・ピッコさんの体験談。
    人質解放のために犯人グループと最初にどんな言葉を交わすか?最初の一言で生死を分ける瞬間だ。このエピソードから連帯する力を学ぶことができる。
    ときどき読み返したい本だ。"

  • 若い世代は情報過多のリスクとして、反応する力の低下が懸念されている。

  • 自身をグローバルな存在にするという点で、普段の生活で気にすることが出来ること、ビジネスを考える上で想定すべきものを知ることができた。
    大学院修了時にもう一度読みたい

  • ・グローバル人材に求められる4つの能力 1)直視する力 2)学ぶ力 3)連帯する力 4)助け合う力 この4つを開発すれば、我々は「グローバル・インテリジェンス(GI)」を向上させることができる。GIは人類を分かつ境界線を越えるべく、持てる機能のすべてを活用する能力。自分と異なる人々と共存し、共創することを可能にする人間の能力のことだ。

  • 原題はGlobal Citizensなので少し邦題に疑問あり。Citizenを5つの段階にわけて分類しているのが興味深かった。ただしこの本を読んだからといって、はいそうですかとGlobal Citizensに慣れるわけでもなく、もしなりたいのであれば文中に出てくる人々のような多様な経験を積み、自らの感覚を磨き上げる必要あり。以下、興味深かった箇所の抜粋。

    Citizen 1.0:自分自身にさえ忠誠を持っていればよい
    Citizen 2.0:自己の利益と所属するグループ(氏族、部族、政党等)の利益と均衡を図らなくてはならない
    Citizen 3.0:自己とグループへの忠誠心よりも国家の利益を優先しなければならない
    Citizen 4.0:複数の文化に忠誠心を抱いている
    Citizen 5.0:全てを統合し、地球と生きとし生けるもの全てに対する忠誠に組み込まなければならない

    Outward Bound International: Global Leaders Program http://www.outwardbound.net/
    Sees of peace: http://www.seedsofpeace.org/

    ”利口な人かどうかは、その人の答えを聞けば分かる。聡明な人かどうかは、その人の質問を聞けば分かる” ナギーブ・マフフーズ(作家)

    1. 自らが変わる
    Avaaz、”Global shift” by Edmund Bourne、”Be the Change” by Ed and Deb Shapiro、”Be the Change” by Stephen Shick
    2. 脳の両側を使う
    The HeartMath Insitute、”ハイ・コンセプト” by ダニエル・ピンク
    3. 根源的なルーツを探る
    The Genographic Project、Global Oneness Project
    4. 家にちゃんとドアをつけておく
    Education for Global Citizenship (Oxfam) 、”Teaching tolerance” by Sara Bullard
    5. 少数派の視点で考える
    Global Voices (globalvoicesonline.org)、”We are all Moors" by Anouar Majid
    6. 学び続ける‐無知でいる方法も含めて
    The Global List (www.globallist.com)、”禅へのいざない” by 鈴木俊隆
    7. 自分の世界観を事実に照らし合わせる
    Global Issues (www.globalissues.org)、”unSpun” by Brooks Jackson
    8. 敵を知る‐徹底的に
    Search For Common Ground (www.sfcg.org)、”敵の顔” by サム・キーン
    9. 固定観念を信頼関係へと進化させる
    Rotary International、World Learning (www.worldlearning.org)
    10. マインドを広げる質問をする
    国際教育交流協議会、欧州国際交流協会、Asia Society (www.asiasociety.org)、World Cafe (www.worldcafe.com) ”グローバリゼーション” by ナヤン・チャンダ
    11. 地球の声に耳を傾ける
    地球憲章イニシアティブ、The Pachamama Alliance、”世界の聖地” by マーティン・グレイ
    12. うまくいく方法を忍耐づよく探る
    Appreciative Inquiry Commons、Ode (www.odemagazine.com)
    13. 境界線を越えて行動する
    e国会、Global Action Networks、”Beyond boarders” by Paula Rothenberg
    14. 利益と価値の両方を考える
    Center for Global Citizenship、ICLEI (Local Governments for Sustainability)、”持続可能な未来へ” by ピーター・センゲ
    15. 遠近両方に旅する
    Global Diversity Foundation、”The middle of everywhere” by Mary Pipher
    16. 共通点を見出す
    A common word between us and you (www.acommonword.com)、危機予防復興支援局、”The search for Common Ground” by Haward Thurman
    17. 複数の言語を身につける
    ロゼッタストーン、”The power of Babel” by John McWhorter
    18. 壁の向こう側を見る
    Global Citizens Network, Global Studies Association
    19. 神聖なるものを追求する
    Abraham Path, 宗教連合イニシアティブ、”The world's Wisdom” by Philip Novak
    20. 連帯する
    Clinton Global Initiative, Global Citizen Center, Wiser earth

  • 本当のグローバルとは何か・・・を意識しながら読み進めそのなかで世界に目を向けグローバルシティズンというマクロ的な一面と、自分自身の考え方/スタンスを振り返るというミクロな一面、両方を再考する機会となりました。

  • 様々な「見方」というのは言われているが、育った環境によって、同じものを見ても解釈は異なるというのはあまり認識されていないことなのではないだろうか。非常に示唆に富む内容が書かれた本だった。身近な人とも、背景が異なる人とも、コミュニケーションを続け、世界を知ることを続けていくことが必要だ。
    本の内容は良いものなのだが、日本語で読むとやや違和感があるので星は4つ。

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