フェイクを見抜く 「危険」情報の読み解き方

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863102767

作品紹介・あらすじ

◎科学とリスクにまつわるフェイクと闘い続けてきた著者によるファクトチェックの実践講義!――――――――――――――――――――――――――――――――偽情報、誤情報、デマ、不正確な情報、偏った情報……フェイクニュースは複雑化し、見破るのがどんどん難しくなっている。日本でも少しずつファクトチェックの重要性が認識されつつあるが、科学を装った誤情報の真偽の判定は非常に困難を極める。世の中に氾濫するフェイクを見抜くためには、どのようなものの見方を身につければよいのだろうか。――――――――――――――――――――――――――――――――※内容は予告なく変更となる可能性がございます

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:KW/2024//K

  • 農学博士と元毎日新聞記者で、日々ファクトチェックのために戦われているお二人の共著。
    このあたりのものの名著として、「食のリスク学(中西準子)」があるが、より戦っているからか、筆致が攻撃的。また、過去と比較すると、フェイクニュース関連がビジネスというか、むしろ構造的に産業化されていることがわかる。
    また、元マスコミ人としての立場から、なぜ新聞社のニュースは一定の傾向が出てしまうのかについても、わかりやすく説明されている。
    ちょっと熱い良書。

    ただ結局、個人としてできるのは、「世界はなぜ地獄になるのか(橘玲)」の諦念にいたってしまう。大きな流れを止めるすべが思いつかず、悲しくなる。
    とはいえ、お二人の活動には全面的に賛意を表したい。

  • フェイクを作り出すマスコミの内部事情が語られています。
    東大山室真澄教授の論文がファクトチェックされていて笑えました。ストレートですね。
    堤女史にはお優しかったが。
    https://seisenudoku.seesaa.net/article/502485076.html

  • 第1章 フェイクニュースを作り出す手法
    第2章 【無農薬・無添加・オーガニック】食のリスクをめぐるフェイクニュース
    第3章 【遺伝子組み換え技術】一つの論文が世界に与えた衝撃
    第4章 【除草剤グリホサート】フェイクニュース・ビジネスで大儲け
    第5章 【ネオニコ系殺虫剤】メディアが好む危ない情報にどう対処するか
    第6章 【BSE、中国産食品、新型コロナウイルス、子宮頸がんワクチン】記者のバイアスがニュースのバイアスを作る
    第7章 【ゲノム編集、処理水】進むメディアの分断、記者はどこまで自由か
    終章 まとめと提言

  • 正しい情報を仕入れることは大事だけど、結局のところ、人は信じたいものしか信じようとしない。
    そうなるとそれが真実かフェイクか、ということすら関係なくなってきてしまう。

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著者プロフィール

(公財)食の安全・安心財団 理事長 農学博士

「2020年 『鋼鉄と電子の塔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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