- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784863855991
作品紹介・あらすじ
創刊号は発売たちまち重版!
大好評の書き下ろし新作短歌アンソロジー歌集、第二弾。
感想・レビュー・書評
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好みは寺井奈緒美さん、谷川由里子さん、北山あさひさん
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人気若手による短歌アンソロジー第2弾。参加歌人は10人。並べて読むとその作家性が浮き出る。低価格でたくさんの短歌が読めるのは嬉しい。
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面白い。著者ごとの作品数がちょうどいいのか一気に読める。
恐竜の不在号という言葉の面白さ。
短歌の恐竜号だったら多分興味が沸かなかった。
ゴシック体じゃなくて明朝体の方が内容と合いそうだなと思う作者が前号もだけど今号も何人かいる。
個人的には我妻俊樹さんと伊舎堂仁さんの新作が読めたのが嬉しかった。以下感想。
●宇宙には行けないことがすべてです 出口と書いた銀の看板(我妻俊樹)
我妻さんの短歌の中で【不可能】について語られるとき、なんだか妙にロマンチックで納得してしまう。(夏の井戸から始まる短歌とか。)入口じゃなくて出口っていうのがワクワクする。行けないって言われてるのに、そこから物語が始まりそうな感じがいいのかな。
●電話したら川にいて、やっぱ好きだってなって 喋って 切って、終わった(伊舎堂仁)
恋がゆっくり冷めていく時の相手が遠くにいる感じ。それが電話とか川と言ったモチーフで強調されているような。もうあんまり好きじゃない相手なのに不意に声が聞きたくなって、電話かけたら出てくれて、その音声の中で水音がしたら私も(好きだなー)と思うだろうけど、すぐに切るだろう。そして切った後にいい恋だったなと満足してしまいそう。