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- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864050470
作品紹介・あらすじ
パッケージツアーに取り込まれ、商品化された聖地巡礼は、宗教の衰退した姿でしかないのか?四国遍路の巡礼バスツアーへの参与観察から、「現代の/我々の」宗教的営みが持つ可能性を探る。
感想・レビュー・書評
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旅は、もちろん、消費行動として、すでにあるイメージを消費するだけのものにもなりうるが、しかしその方法によっては、既存の枠を超えていく、つまり「アート」しての体験を誘発させる装置になりうるということを思った。
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あらゆるものが事前に決められているという設計主義、予測可能性は、消費社会的。消費者は用意された設計図に半ば強制的に、無意識に従うだけで、ある程度の間続巻を得られる。
旅の目的は自らの世界から離れて他者や異質なものに出会う事詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐渡から行く四国お遍路ツアーを通して研究する巡礼ツーリズムについて。
旅の手軽さの逆を求めるメンタリティに最初は戸惑う人も。しかしそれがある故に「ありがたい」ものとなる。随行員の語り方にも大きく寄るとのこと。
実際巡礼ツアーは普通に行くより楽だが、あえてそこを隠したり、巡礼と抱き合わせてほかの観光地に行くことにより「後ろめたさ」を緩和しているケースも。
目から鱗ってことはなかったけど、新しい視点などちょこちょこあって興味深かった。
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