わが敵「習近平」 中国共産党の「大罪」を許さない

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864107679

作品紹介・あらすじ

芥川賞作家が、覚悟の告発!
香港デモに対する目を覆う弾圧、コロナ禍で愛する祖国を地獄絵図に変え、
同胞人民を殺し続ける共産党政権を、どうしても許せない。
自らの幼少期の過酷すぎる下放体験の記憶と、今の苛烈な人権抑圧の状況を重ね合わせながら、
文学者として、日本の、そして世界の市民に中国における自由と人権の侵害に抗い、
状況が改善するよう働きかけてほしいと呼びかける、悲壮なメッセージ。

◎李文亮医師の警鐘が封殺され、情報が市民に知らされなかった結果、武漢で爆発的感染が起きた。

◎新型コロナウイルス蔓延は「中国政府による人災」だ。海鮮市場が感染源でないと、当局自らが認めた。

◎初動段階での意図的な情報隠蔽の裏で、「0号患者」に何が起きていたのか?

◎明らかに過少申告の公表数、恐るべき火神山病院の実態、封鎖で死ぬのを待つばかりとされた武漢市民たち。

◎習近平独裁体制こそが「情報隠蔽」の原因であり、習近平の面子のためにWHOに影響力を行使した結果、世界に感染が拡大した。

「この本を通して、中国は七〇年にわたって共産党政権に蹂躙(じゅうりん)され、
人々が奴隷にも及ばないような生活を強いられているのを知るだけでなく、
それが日本の私たちのすぐ身近に蔓延(はびこ)っていることに気づいてほしいと思います」(「おわりに」より)

感想・レビュー・書評

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  • 芥川賞受賞の中国人作家、楊逸が自分の経験と調査から記した中国の実情。
    中国で生まれ、日本に帰化するまで生活をしていた作家だけに信憑性はあるのだろう。
    「なんでもありなんだ」と暗い気持ちになる。
    実際、今行われているオリンピックでも、政府要人派遣を避けた国には意味不明なペナルティを出している。BGYがここでも活かされてるのか?

  • 「〜だそうです」「〜みたいだ」が多いのが残念。

  • 現実レベルでこの作家はいつ共産党に囚われられても不思議はない。そんな危険を冒しても書き綴った作家の共産党への怨みと同胞への愛情を感じる一冊。

  • 前半、ソースがよくわからない「だそうです」という話が多かったのが難点。
    しかし
    「だそうです」な話も、おそらく事実なのだろうな…と思わせる記述が続いていく。
    隣国がこんななのに…
    ただただ怖い。

  • 中国出身の芥川賞作家による習近平、というよりは文化大革命以来の腐敗まみれ・権力闘争第一の中国共産党の大ディスリ本。まあ少し妄想の部分もあるが、さもありなんという意味で読む価値のある本。故国を想う気持ちと、民主国家への体制変革を望むが到底無理だろうという諦念の気持ちヒシヒシと伝わってくる。実力がある分、北朝鮮より質の悪い、中国共産党独裁政権(習近平独裁政権)を壊滅させて、民主主義国家に移行させていかなければいけないと強く思う。

  • この本は貸してもらった。自分ではたぶん読まないだろう本を読む事は、ある意味大事だとは思う。芥川賞を取った中国の人(日本に帰化していた)の習近平主席批判。新型コロナの感染拡大の導入部分は、ミステリー小説のように引き込まれた。新型コロナウィルスは中国政府が仕組んだ、生物兵器だ。さもありなんとは思うのだか、確信にはいかない。そのもどかしさが、感銘までにはいかなかった。だが、今の中国は、香港を見ていても、怖い。

  • 日本に帰化した芥川賞作家による中国共産党が目論む世界支配への言及。特に噂の範疇を超える新型コロナウィルスに対する疑いは徹底している。個人的な中国共産党への恨みと同時に、自らの危険を顧みず訴える姿勢は評価できるがすべてを信じるかは別の話である。‬

  • 書かれている内容がどこまで真実かは分からない。
    でも色々と経験したこの作者が言うからこそ、中国共産党の恐ろしさはリアルだと感じた。

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著者プロフィール

(ヤン・イー、Yang Yi)
作家。1964年、中国ハルビン生まれ。
87年、留学生として来日。95年、お茶の水女子大学卒業。
2007年、『ワンちゃん』(文藝春秋)で文學界新人賞受賞。
翌08年、『時が滲む朝』(文藝春秋)で、
日本語を母語としない作家として初めて芥川賞を受賞。
『金魚生活』『中国歴史人物月旦 孔子さまへの進言』(以上、文藝春秋)、
『すき・やき』(新潮社)、『あなたへの歌』(中央公論新社)、
『わが敵「習近平」』(飛鳥新社)、『中国の暴虐』(共著、WAC)など著書多数。
現在、日本大学芸術学部教授。

「2021年 『「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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