中国共産党 暗黒の百年史

著者 :
  • 飛鳥新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864108430

作品紹介・あらすじ

・中国共産党史の暗部を描き尽くした衝撃作!

・2021年7月1日の結党百周年にあわせ、1年かけて書きおろした渾身作。中国共産党による数々の大虐殺と民族浄化、驚異の裏工作と周恩来の恐ろしい正体など、日本ではよく知られていない衝撃事実を多数掘り起こして読みやすくまとめた、中国共産党史の決定版!

「本書の構成は、一般の歴史教科書のように、歴史的出来事を時系列で羅列(られつ)したものではない。むしろ、今まで日本で刊行された「中国近代史・現代史」関連の書籍で、意図的に隠蔽(いんぺい)され、無視されてきた事実を一つ一つ拾いあげ、それを「中共の暗黒百年史」として再構成したものである」(本書「はじめに」より)

感想・レビュー・書評

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  • 中国共産党結党百周年を「記念」して(なんと云う皮肉!)、この政党との戦いをライフワ-クとする著者<石平>氏が暴いた「中国百年の暗黒史」は、想像した通りのマフィア同然の外道ぶりと悪辣さに辟易する。 「文化大革命」での反革命分子に対する拷問、生き埋め、焼死、爆殺、幼児の投げ殺し、「天安門事件」での隠蔽された虐殺、「新疆ウイグル地区」での民族弾圧とジェノサドなど、中国共産党の歴史は悪魔的精神のDNAとして今日まで受け継がれてきていると断言する。帰化人<石平>氏をここまで追い詰めたものとは何だったのか・・・?

  •  石平氏は、どういう論客だ? ということを知るために近著を読んでみた。
     うん、そうか、もう彼の著作は読まなくてもよさそうだ。

     いや、今後、石平氏が、なにゆえ祖国を裏切り、これまでの反中国共産党を語るのかは興味があるが、そこにいかなる意図があるのかは、興味深いかもしれない。この著者と誰が組むか、どんな勢力が彼を持ち上げるのか。そんなところを見るのも面白いかもしれない。

     周恩来をここまで悪しざまに、負の面だけでこき下ろした例を他に知らない。
     と、習近平が第1次国共合作のころの地方有力者の息子だったというエピソードなどは、面白かったけど。 「長征」なんて懐かしいワードも、久しぶりに見た。

     とにかく、本書は言ったもん勝ち、ここに述べられている事案の根拠、出典、発言者 etoc... 多くが不明。その類の一冊だ。
     とはいえ、中国共産党を一面を見る、とある視点の存在を知ることはできる。

  • 多分に著者の思い入れが入っているとは思うものの、中共とは一言でいえば極悪非道な組織で、国際化や近代化で体裁は多少変わっているのかも知れないが、習近平政権の強引な手法は、世界2位の経済大国となった自信からか、単に中共の本性が顕わになったのだと思う。

    中国に幻想を抱く向きの目を覚ますには最適のきつい1冊。

  • 『#中国共産党 暗黒の百年史』

    ほぼ日書評 Day648

    "日本の一流(?)知識人たちが書いた中国近代史のほとんどは、まさに中国共産党の「革命史観」の沿って書かれた、中国共産党への賛美そのものだった"…ことに気づき、自ら「暗黒」部分を世に問うこととした。
    「はじめに」で語られる本書の執筆動機だ。

    内容並びにファクト検証のレベルは、テレビのワイドショーよりは若干マシか、というレベル(参考書誌一覧すら無い)だが、本書記載の「半値八掛け」でも、中共およびその指導者達の行動は「極悪非道」程度の言葉では覚束ないものがある。

    一方で、Day636で列挙されたような残虐な処刑方法が近現代においても用いられている(チベット、モンゴル等)件、あるいはDay604で語られたウイグル人のおかれた現状と矛盾する内容ではない点を考慮しても、明らかなトンデモ本ではないと考えて良いレベルだろう。

    なお、本書では、歴代の中国指導者がいかに酷い人物であったかにもかなりの紙面が割かれるが、周恩来論で述べられていることは、個人的には最も驚きだった。

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  • 石平氏の過激な話は好きな方だけど、なかなか切り口が偏った感じがした。でも中国共産党とはそういうところなんだろう。
    あれだけの大国の長になるには一筋縄ではいかない。
    それに統制された人民は、今回の処理水へのイタズラ電話ラッシュ行動になることもわかる。
    皆がそうでは無いものの、なかなか厳しい国ですねー

  • 権力欲、色欲、金欲。
    粘着質的な粘り強さを持ちながら、浸透と裏切りと、暴力と快楽が源泉か。

    気持ちわる。

    どうしてこういう文化の地域と、平和に友好が結べると思ってるのか。
    明らかに狙われていて、浸透も進んでいるであろうことが、本気で背筋の逆流するわ。

    具体的な人名がどんどん出てくる生々しさの一方、出所とか全く書いてない、エッセイ的な本で、あくまで読み物になってるのが、微妙。

  • 中国共産党がどのような成り立ちでどのように発展してきたか記されていた。スパイを送り込み国民党を騙し討ちにした歴史など書かれていて、いかに共産党が怖い組織かを強調されているように感じた。
    たしかに、共産党の発信することをそのまま全部信じてはいけないと思うものの、戦争とはスパイも含めてありとあらゆる手段を用いるものであることを考えると完全悪とも考えにくい。共産党だけではなく国民党も何かしらやっていただろうし、もっと広く言えば、世界中のあらゆる国が同じようなことをしている。

    そういう意味では、昨今潔癖クリーンが重要になってきている日本においては、外国とのタフな交渉にはなかなかハードルが高くなってきているのかもしれないと感じた。

  • 本の情報が全て正しいかと言われると怪しい。けど、この本で言えば中国共産党の大体の歴史や文化、政策を学べる。

    学生時代の世界史の授業でこの本の内容が出てきたら恐らくほとんどの学生は中国を嫌いになるだろう。しかし、中国の反日運動では、捏造で日本をまるで中国共産党がやってきたことをそのままやってきたと言わんばかりの内容で若者達に教育が施されている。

    しかし、この本で共産党の事を知ると、コロナの原因を作ったのに何も謝罪がなかったり、チベットの人々を弾圧したり、香港を力づくで中国に取り入れたりと、本の内容に描かれている凶悪な幹部達と一致する。

    尖閣諸島の問題や北朝鮮、ロシアに友好的で、本当に世界に対して何をするかわからないのが中国。大量殺戮を平気でやってしまうと思うと、恐怖しかない。

    そんな中国の背景を百田尚樹さんの本と共に、ある程度のことが知れてよかった。

  • 中国共産党の恐ろしさを嫌というほど、知ることが出来る一冊。著者は日本に帰化した中国人。
    ここまで赤裸々に書いていいのか心配になるほど、凄い内容だった。恐らく著者は、二度と中国の土を踏めないのでは?

    共産党に限らず、中国で天下を取る人物は、謀略・裏切りに長けた人物。
    その中でも共産党は凄まじいものがある。
    中華人民共和国建国の父と崇められている毛沢東が、いかに傍若無人で、中国国民を苦しめてきたか、中国人はどこまで知っているのか。

    そして、天安門事件。
    天安門事件以降、国際立場が悪くなった中国は、日本にすり寄り、天皇皇后両陛下の中国訪問を果たし、国際的地位を取り戻した。
    しかし、国力をつけてからは、一貫して反日の国策教育を行い、反日を政治の道具として利用してきた。
    そもそも、日本の平和ボケした政治家と、裏切り行為が日常茶飯事の中国共産党では全く対等に渡り合えない。
    著者が指摘するとおり、中国が隣国であること、世界最大の人口を誇ることは、日本にとって不運なことである。

    そもそも、戦後の復興は中国の市場、政治とは全くの無関係で成し遂げた。
    それを考えると、今後も必要以上に中国を重んじる必要はないのかもしれない。
    しかし、中国対策は真剣にやらないと今後、世界は大変なことになる。

  • お人よしの日本人に一人一冊を配布して中国史を理解し、脅威を感じてもらいたい一冊。日本国籍を取得した中国人が著者だから信憑性も勿論あり。
    日本の中国属国は間近か。⭕️

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著者プロフィール

評論家。1962年、中国四川省成都市生まれ。1980年、北京大学哲学部に入学後、中国民主化運動に傾倒。1984年、同大学を卒業後、四川大学講師を経て、1988年に来日。1995年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程を修了し、民間研究機関に勤務。2002年より執筆活動に入り、2007年に日本国籍を取得。2014年『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)で第23回山本七平賞を受賞。近著に『漫画でわかった! 習近平と中国』(かや書房)、『世界史に記録される2020年の真実 内患外憂、四面楚歌の習近平独裁』(ビジネス社)、『中国五千年の虚言史』(徳間書店)、『日本共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)などがある。

「2021年 『中国 vs. 世界 最終戦争論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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