変な家

著者 :
  • 飛鳥新社
3.30
  • (596)
  • (1425)
  • (1947)
  • (686)
  • (225)
本棚登録 : 20068
感想 : 1815
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864108454

作品紹介・あらすじ

知人が購入を検討している都内の中古一軒家。ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していることが判明。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。

2020年10月に公開されるや大反響を呼び、ウェブサイトで166万PVを記録、YouTubeで508万回以上再生されている『【不動産ミステリー】変な家』を、未公開の続編も加えた完全版として書籍化。
不可解な間取りの真相は!? 突如消えた「変な家の元住人」は一体何者!? 
謎がついに解き明かされる!

感想・レビュー・書評

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  • 期待しすぎたのかもしれないが、読後感は私が予想したルートを大きく外れて、タクシーでパプアニューギニアまで連れて行かれたかのよう。

    違和感のある間取りを見て不穏な想像を膨らませ、それが何故か全て当たっているという流れで話が次々に繋がっていくのだが、あまりにご都合主義というか途中から置き去りにされた感があった。
    内容としても気持ちの良いものではないので、何故こんなに評判なのか理解に苦しむ。

  • 「変な絵」が面白かったので、遡って本作も読んで見ました。ちなみに70万部を超える大人気ミステリー小説です。

    「変な絵」は読み始めるまで小説とは知らずに読んだのですが、今回はばっちりホラー系のミステリーとわかって読めました。

    タイトルの通り変な家が謎を解くキーになってそれなりに読み応えがありました。プロットも読者を引き込む作りになっており悪くないです。

    「変な絵」のインパクトが相当なもので期待値マックスで読んでしまったので、「変な絵」ほどの満足感は得られませんでした。読む順番を間違ったかなと…

    ちなみに2024年3月に映画化されます。
    主人公と共に間取りの謎に迫る設計士・栗原は佐藤二朗さんが演じるそうです。これは楽しみだ。ぜひ観に行きたい。

  • 図書館に予約し待つこと約一年。やっと読むことができた。私の後には約500人も待っている。とても人気の本なんですね。すぐに返さねば!

    ──ある家の間取り図から不可解な点を発見。
    さらにその家の関係者から、こんな家も知っていると情報があり、関係する別の家の間取りや出来事から、隠された事実を究明していく──

    面白ーい!不動産ホラーミステリーというのかな。家の間取りからこんな不気味な話が展開されるとは!!
    資料として家の間取り図や家系図がたくさん且つ繰り返し出てきて分かりやすく楽しい(……と言っていいものなのか。間取り図や家系図好きにはふむふむと夢中になれる)。
    ルポルタージュのような描写。ノンフィクションかと思ってしまったが物語。

    謎の空間とか、入り口二重ドアとか、窓のない部屋とか、開かない襖とか、謎の棚とか…それはある目的のために作られた家なのだ。恐ろしい。

    そして代々引き継がれた家訓(儀式)の存在。
    まず最初に吹き込んだヤツと洗脳されたヤツが一番悪い。そして引き継ぐのではなく、おかしい、嫌だと思った時点で逃げるなり警察に訴えるなりしろ〜〜と思ってしまったが、厳しい監視下なら無理か。乃南アサ著「暗鬼」の気味悪い一家を思い出してしまった。

    間取り図と言えば、私の実家にも細長い謎の空間がある(º言º;)「ここ何?」と親に聞いたら、配線関係を入れるための場所だと言っていた。人が入れるような広さではないのでホラーではなさそうだ(笑)

    • なおなおさん
      (*`艸´)ククク
      (*`艸´)ククク
      2022/12/17
    • ポプラ並木さん
      なおなおさん、
      これは最近読まれている本ですね。
      自分は9回引っ越ししているので、引っ越しのプロ+引っ越し貧乏です。
      これは読んで見た...
      なおなおさん、
      これは最近読まれている本ですね。
      自分は9回引っ越ししているので、引っ越しのプロ+引っ越し貧乏です。
      これは読んで見たいと思っています。
      でも評価高くないですね?
      2022/12/18
    • なおなおさん
      ポプラ並木さん、おはようございます。
      私も引っ越しを9回しております^^;最近では約2年前。
      その地域に詳しくなる反面、何か起こった場合、「...
      ポプラ並木さん、おはようございます。
      私も引っ越しを9回しております^^;最近では約2年前。
      その地域に詳しくなる反面、何か起こった場合、「土地勘がある。怪しい…」と真っ先に疑われそうじゃないですか?ミステリーの読み過ぎかな!?(笑)
      本書は斬新で面白かったです。
      後半の展開で、説明が足りない、あっさりしているなと思ってしまったんですよね。
      複雑に絡んだ家系図も、その都度載せてほしかったなと思ってしまいました。
      自分でメモしても良かったのですが、こんな不気味な話のメモを書くのも始末するのも怖くなっちゃって^^;
      読み直しをするつもりはなかったのですが、ポプラ並木さんにコメントをいただいた後に後半部分をもう一度読んでみました。
      ウン!面白いですわ…☆3→3.5かな。
      2022/12/18
  • 怖っ。

    変な家の間取りから、ある一族の呪われた歴史が紐解かれていく…

    ずんずん一気読みしたい本。
    244ページだけど読みやすいし、間取り図など図がたくさん載っているので、新幹線で東京から新大阪に行く時にちょうどいいくらいかな。
    ちなみに、オーディブルだと3時間58分。

    でも、本格ミステリー好きにはちと物足りないかも。
    怖いムードを味わう小説。

  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
     知人が購入を検討している物件について筆者が相談されるところから物語がはじまります。その物件に奇妙な点があり、調査をしていくと、いろいろなことが推測されていきます。まるでノンフィクションのような出だしで、いままで読んだことのないような物語の始まり方で、引き込まれていきます。最初に実話なのか調べましたが、フィクションでした。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.感想
    ━━━━━━━━━━━━◆
    引き込まれたんですが、ものすごく一瞬でした…

    筆者と栗原さんという登場人物2人の会話は、かなり無理がある気がしてしまい、ものすごい想像力というか、普通、そんな会話にならないだろう…と思ってしまいました。
    会話の内容が、ありえないだろ〜と思い始めると、どんどん冷めてしまいました。

    しかし、その無理ある推理が、見事に的中していく感じで、「まじか…」という展開でした。
    もう、後半にかけて、話がすごい方向に進んでいき、他の方がホラーと表現していましたが、個人的には、無茶苦茶だな…と感じました。

    というわけで、残念ながら、この作品は私にはあわない作品でした。なんか、よくわからなかったです。

    ただ、物件をつかった推理小説は面白いかもしれないですね。イラストないと苦しいから、小説では難しいかな。


  • う〜ん。この本が注目された理由が分からないんだけど、そもそも推理小説として読む作品じゃなかったんだろうなと。あくまで個人的な感想ですが。
    とっかかりは面白そうだなと思いながら読み進め、中盤位で飽きてきて、最後はどうでも良くなった。
    文章少ないし、セリフ形式で構成されていたのでサクサク読めますが、文体の作り込みが好みじゃ無かった。セリフ進行型の本は余程ずば抜けてないと、ちょっとね。
    楽しみに読まずに積読しておいただけに非常に残念だ。

  • 最初に不思議な間取りが出てきて、そこから自分なりに想像力を膨らませてみる…♪

    「変な絵」が不気味でとても面白かったので期待して読み始めると、
    うん!会話形式でとても読みやすい。

    しかし、私の想像の先にあった結果とは違っていたものの、「予想外!」というよりは少し強引すぎて…
    会話をする2人も淡々としすぎていたからか、
    今回はあまり気持ちを動かされるようなホラーのゾクゾク感はなかったなあ。

  • どの書店でも平積みされているのを何度もみた本。
    人気なんだなって思ってはいたが自然と手をのばさないでいた。今回知人に面白いと紹介され、少し期待しつつどんなものか購入し読んでみた。

    ミステリーというよりはホラー。
    ストーリーはだいぶ強引な展開だなと感じた。
    登場人物達の感情があまりに伝わらないため重さとしては希薄に感じた。
    こうしたホラーが好きな人が大勢いるのもわかるが、自分にははまらなかった。
    怨念とか強いファンタジー感が出てくるとどうしても現実離れしてしまい、自分の求めていたものとギャップを感じてしまった。

    • アールグレイさん
      NSFMさん
      こんにちは(^_^)/

      フォローバック頂きありがとうございます!私は遅読なのですが、図書館の嵐が時々やってきます。今読んでい...
      NSFMさん
      こんにちは(^_^)/

      フォローバック頂きありがとうございます!私は遅読なのですが、図書館の嵐が時々やってきます。今読んでいる本はまだ1/3なのに、予約本がやってきました!購入本なら積読しておけばいいのですが・・・・まったくです。こんな私ではありますが、どうぞよろしくお願いします>^_^<
      2023/05/03
    • アールグレイさん
      ひとつ聞きたいこと。
      お名前ですが、NSFMさん、とは?意味があるのですか?NSは磁石。FMはラジオですね?
      ひとつ聞きたいこと。
      お名前ですが、NSFMさん、とは?意味があるのですか?NSは磁石。FMはラジオですね?
      2023/05/03
    • NSFMさん
      アールグレイさん、はじめまして。

      自分もここ半年位で読書熱が高まり、色んな小説を読むように心がけています。

      自分にとって読書はなんか自分...
      アールグレイさん、はじめまして。

      自分もここ半年位で読書熱が高まり、色んな小説を読むように心がけています。

      自分にとって読書はなんか自分の凝り固まった思考や志向がほぐれていく感覚と知識として新しい物を知るきっかけになっている気がしてます。

      飲食店経営者とはいえ、毎日のようにお酒と料理を提供するという狭い社会ですので、楽しんで本の中の世界観を堪能しています。

      レビューに関しまして、自分のレビューを書くことによって作者の意図、自分の立ち位置や考えの再認識なんかが言葉をまとめる事で際立っていく感じがあり気にいってます。
      また他の読者の方の考えや感想を読む事によって得られている知識もあり、最近は必ず読後にこのアプリ内の他の方々のレビューも読む事にしています。

      NSFMとはとの事でしたが、考察されたようなものではなく、30年位前に作ったスケボーチームの名前です。仲間同士で作ったコミュニティーみたいなものです。
      活動らしい活動はなかったのですが、ワイワイ夜中にビルとビルの間なんかでスケボーでトリックの練習なんかしていた懐かしい思い出です。
      それまでの人生で自分が中心になってなんかを維持継続してきた事などがなかった為、その時作ったこのNSFMは自分にとっては愛着があり、大体はこのハンドルを使っています。

      これからも宜しくお願い致します。
      2023/05/03
  • 書店に入るたびに、店頭に並んでいたこちらの作品。表紙もインパクトがあり、気にはなりつつも、ホラーということでなかなか手をつけられずにいたが、刺激を求める気分になったので読み始め、一気に読了。

    実際の間取りが出てきて、内容も会話形式なので、さくさく読み進めることはできたが、4章の『左手供養』の辺りからは気持ち悪さを感じてしまい、物語を楽しむことができなかった。
    好き嫌いが分かれる作品だろうなと思う。

  • 一気読み時間の一冊。

    間取りから見えてくる真相物語。

    着眼点が斬新で面白い。
    変な間取り。絶対に不便、動線に突っ込みたくなる間取り。
    次第に違和感から見えてくる謎といい読み出したら止まらない。

    この不可解な間取りから、そんな馬鹿な…まさか…と言いたくなる妄想、推察が次第に現実味を帯びていく様はたまらない。

    そしてそこから、代々続く旧家、因習…心躍るワードと世界を盛り込み、綺麗に結末まで繋げていく展開はお見事。

    最後の言われてみると…と、ゾッとさせる余韻も良かったな。

    謎と気持ち悪さの一気読み時間、素直に楽しめた。

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著者プロフィール

インターネットを中心に活動するホラー作家。
ウェブライター、YouTuberとしても活動している。

「2021年 『変な家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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