これからの医療と介護のカタチ~超高齢社会を明るい未来にする10の提言~

著者 :
  • 日本医療企画
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864395168

感想・レビュー・書評

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  • これからは病院に頼らず、自宅でケアをする時代であることの必要性がとても分かりやすく書かれていた。
    高齢者の『人生の最終章』を、いかにして幸せに生き抜けるよう手助けができるか?多方面で活躍すふプロたちとの対談、面白かったです

  • 超高齢社会では絶対に無視できない医療と介護。
    ただ、医療と介護に私たちは何を求めているのだろう。と考えさせられた。
    各方面とのトップランナーとの対談を通して描かれる今、そして未来について、共通していることは、私たちが未来をどう創っていくのかということ。
    人間が生きることの全体像を捉えるためには、幅広い視野とそれぞれの専門家との協働が必要だ。

  • ・森田洋之氏
    夕張には病院に頼らない地域医療があった
    ・澤憲明氏
    イギリスの家庭医(GP)。かかりつけ医が浸透し、他職種も活躍。医療は公共財。
    ・薬剤師はポリファーマシーを防げるはず。
    ・誤嚥性肺炎は食べないから起こる。栄養とADL向上が大事。
    ・退院支援はその先の生活を考える。
    ・山崎泰弘氏
    車椅子のシーティングで自立支援ができる。アメリカは障害の考え方が浸透し、車椅子は支援機器と呼ぶ。健康の再定義。
    ・認知症に薬で対処しがち。BPSDは何か伝えたいことがあるから。丁寧なアセスメントを。
    ・介護は家族がするものという先入観。専門職の安全が当事者の幸せとは限らない

  • 在宅医療を専門とする医師と、それを取り巻く幅広い分野の専門家との対談集。
    沼津の認知症フォーラムで樋口直美さんがおすすめされていました。

    ◆本当の「健康寿命」を延伸するために、「自立」の定義を見直そう。
    ◆専門職自身も生活者としての自分を大切に生き、人間理解を深めよう。
    ◆制度リテラシーを高め、社会保障制度をしっかりと使いこなそう。

    ・山崎泰広さんの考える自立:自分のしたいことが、したい時に、自分でできること。
    快適な車いすで自由に動き回れれば、元気に活動できる高齢者や障害者は増える。

    ・高瀬比左子さん:ケアマネジャーは自立を支援する「ケアプラン」を立てますが、自分自身の人生に向き合えず、前向きなビジョンを描けない人が他者の自立を支えるなど可能とは思えません。ヘルパーも同じです。

    ・山崎亮さん:(シャッター商店街の店主たちは)十分な年金をもらっていて、実はお店を閉めていても生活ができます。

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著者プロフィール

博士(学術),臨床心理士,公認心理師。
島根県出身。京都大学文学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員,東京大学駒場学生相談所非常勤講師,McGill大学医学部多文化精神医学教室客員研究員,大阪大学大学院人間科学研究科専任講師,准教授を経て,現在同大学院教授。
おもな著作・論文に『大学生における自我漏洩感の心理学的研究―認知行動療法の視点から』(風間書房,2011年),『臨床心理学』(共著,New Liberal Arts Selection,有斐閣,2015年),『双極性障害のための認知行動療法ポケットガイド』(監訳,金剛出版,2016年),『体験的CBT―〈実践から内省への自己プログラム〉ワークブック』(監訳,岩崎学術出版社,2021年),Two cognitions observed in Taijin-Kyofusho and social anxiety symptoms(共著,Psychological Reports, 2006年),The recognized benefits of negative thinking/affect in depression and anxiety: Developing a scale(共著,Japanese Psychological Research, 2013年),Understanding egorrhea from cultural-clinical psychology(共著,Frontiers in Psychology, 2013年),Developing and validating the Japanese version of the Referential Thinking Scale: A cross-sectional study(共著,PLoS ONE, 2023年)などがある。

HPはhttps://researchmap.jp/jun_sasaki/

「2024年 『こころのやまいのとらえかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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