四重奏 カルテット

著者 :
  • 幻戯書房
3.08
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本棚登録 : 39
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880008

作品紹介・あらすじ

もっともらしさ、インテリ特有の権威主義、鈍感さへの抵抗。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後すぐを中心にした筆者の海外推理小説雑誌の編集者時代のことを小説風に記したもの。江戸川乱歩(本書の中では、氷川鬼道と仮名)との関係や、鬼道の経営する出版社での幹部たちの旧態的、あるいは、退廃的なやり方に嫌気を感じる様子など、を興味深く読んだ。江戸川乱歩といえば、怪人二十面相や、一種独特の異常系の小説の印象だったが、書けない時期や、編集者をしていた時期、才能はないが広告に興味があって関わりを持ち続けようとする姿など、新しい一面を見た。

  • 乱歩も苦労したわけか

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著者プロフィール

小林信彦 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞。

「2019年 『大統領の密使/大統領の晩餐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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