好日絵巻 季節のめぐり、茶室のいろどり

著者 :
  • PARCO出版
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本棚登録 : 441
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865063370

作品紹介・あらすじ

映画化された『日日是好日』、その続編『好日日記』に続く第3弾。

茶室の中の、季節の花、道具、お菓子……。
著者自身が描いた73のイラストと、心に沁みる珠玉の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • 私は、この雰囲気がとても好き。
    穏やかで、時間が、本当に時間として流れていく感覚。
    いつも、この感覚にあこがれている。
    自分にはなかなか流れない、流せない感覚ではあるが、少しでもこの時間の流れの感覚の中で過ごしていきたい。

  • 『日日是好日』『好日日記』に続く森下典子さんの茶の湯に関するエッセイ第3弾。お茶のイベントに参加することになり、自分の中で気持ちを盛り上げるために手に取った。

    『日日是好日』は、森下さんがお茶を習うことにより人生が豊かになっていく様子を描いたエッセイ、『好日日記』は、季節ごとのお茶のエピソードをまとめたものだったが、『好日絵巻』は、季節ごとの茶道具や菓子を森下さんがイラストに描き、短いエッセイを添えたもの。「絵巻」という言葉通り、メインはイラストである。

    ここ最近忙しい日々が続いていたが、温かみのある柔らかな筆致のイラストを見ていると、日常の慌ただしさを忘れ、ゆったりとした気持ちになる。季節を感じるって大事なことなんだなあ、と思う。
    ちなみに、参加したお茶のイベントでは、季節のお干菓子として「薄氷」というお菓子が出された。「薄氷」は、本来は四角形の氷が割れたような形をしているようだが、今回出されたのは桜の花びらをかたどったもの。少し早い花見をしたような華やいだ気分になった。

    お茶を習いに行く暇がなくても、家の中で少しだけ季節感を取り入れたり、ゆっくりとお茶をたててみたり、そんなことからぽつぽつ始めていこう、そう思わせてくれる素敵な本。

  • 四季を彩る茶道具、茶花、お菓子の絵が、とてもリアルで素敵だった。巡る季節の細やかさ、日本の四季のよさを感じられる一冊だった。

  • あらすじ(PARCO出版より)映画化された『日日是好日』、その続編『好日日記』に続く第3弾。
    茶室の中の、季節の花、道具、お菓子……。
    著者自身が描いた73のイラストと、心に沁みる珠玉の言葉。(https://publishing.parco.jp/books/detail/?id=325

    絵日記のような形式なのであっという間に読んじゃった。
    それぞれの季節を感じさせる茶花やお菓子にわ〜となる。素敵。

    春は「光」から始まる
    夏は「水」の美しさ
    秋は、透き通った「風」を聴く
    冬は、「火」を見つめる
    そして季節は続く……。(表紙の裏より)

  • え、イラストたち、著者の森下さんが描かれていたの!?とまず度肝を抜かれる。ずっとこのイラストたちのファンでした。優しいタッチで描かれる和菓子のなんと美味しそうなことか。食が大好きな私、和菓子の絵の度通販出来ないか調べる

  • 季節を想像して、ゆっくりページを味わいたい本。
    イラスト以上に、言葉がよりイメージを鮮やかにしてくれる。
    私は朝の日差しの中で読んで、ゆるりほっこり、落ち着けて、
    今日もがんばろ!と思えました。
    大変結構なお点前をいただきました。

    今まで、和菓子屋さんのショーケースって通り過ぎてたけど、
    これからはじっくり眺めてしまいそう(買わんのかい)

  • 日日是好日、好日日記、好日絵巻を一気に読んだ。
    好日絵巻を読む頃にはお茶道具やお菓子から自分もその場でお茶のお稽古をしている気分になった。
    最後のページには種類別に絵が分けられており、ページまで機材してあり、お茶へのリスペクトが感じられた。
    以前、上生菓子にも季節の意味があると知り、一時期買って目で見ながら楽しんでいた時期があった事を思い出し、季節を感じながら上生菓子の意味についてまた勉強しながら食べたいなと思った。

  • 自然を言葉にして感じられるのがいい

  • 森下さんは文章も書けて、絵も描けて、すごいと思った。
    作品の中に出てくる、
    ときわ饅頭やおぼろ饅頭、ゆず饅頭が食べたい。

  • 著者が40年お茶をやってきて出会った好きな道具やお菓子を季節ごとにイラストと文章でまとめている。これだけきれいな水彩画を描けたら楽しいだろうなぁ。
    著者があとがきで書いているとおり、稽古と言いつつ先生からお茶のおもてなしを受けてたんだと思う。だから日日是好日も稽古主義と思わなかったのはそこだな。

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著者プロフィール

森下典子(もりした のりこ)
1956年生まれのエッセイスト。『週刊朝日』のコラム執筆を経て、1987年その体験を記した『典奴(のりやっこ)どすえ』を出版。代表作『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、大森立嗣監督・脚本、黒木華主演により2018年10月13日映画化され、樹木希林の遺作ともなり、大きな話題となった。他に、『いとしいたべもの (文春文庫)』『猫といっしょにいるだけで』などの作品がある。

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