- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865282405
作品紹介・あらすじ
惚れたが最期。
誰もが知っている古典作品の性別を変え、ボーイズラブ化した大好評シリーズ第三弾。
ラフカディオ・ハーンの紡いだ名作の数々が、エッジの効いた文体で最注目の小説家・王谷晶の手により、世にも美しく恐ろしいBL怪談として生まれ直す!
凍りつくほどの美男・雪、男たちに辱められる耳なし芳一をはじめ、欲望に取り憑かれた男たちの絶頂と絶叫のBL怪談9篇。
はじめての古典、はじめてのBLにも最適な一冊。
★初回のみ漫画家・中村明日美子による装画イラストカード封入!★
感想・レビュー・書評
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中村明日美子表紙に惹かれて購入。
怪談モノは男色混じるとさらに妖しく美しくなるので、
読んでいてゾワゾワしたり、切なくなったりしました。
一つ一つの話の余韻が心地いいです。
思い切り怖い!!というわけではなく(それより耽美感が強い)、ほどよいしっとりとした空気がこの作品の良さかなと思います。
原作は耳なし芳一と雪女しか知らなかったので、調べるのも楽しかったです。
個人的に印象に残ったのは鮫人の感謝。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
耳なし芳一や雪おんな等お馴染みの怪談を時代設定はそのままで、BL的換骨奪胎。原作を読んだのは大昔なので比較できないが、文章に無駄がなくて美しく、オチを知っていても楽しい。江戸時代の男色は、現代のゲイとも、もちろんBL的幻想とも大分違っていて、現代的感覚から見ると年齢差とか権力関係に違和感があるのだけれども、そこはいい感じにアレンジされていて気が付かないようになっている。
BL古典セレクションシリーズ4段は三浦しをん先生だったり、しませんかね…??