浅生鴨短篇小説集 たった二分の楽園

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865283464

作品紹介・あらすじ

人生最期の二分間、あなたなら何をしますか?
空気が汚染され、人類は地下に移住した。寿命までも管理される社会に嫌気がさした男は、命が尽きる最期の瞬間に“本物の空”を見上げるため地上を目指すが……(表題作『たった二分の楽園』)
街中の見知らぬ人々から恋人と別れることを執拗に迫られる「顔」、浮気の腹いせに毎日二十枚の宅配ピザが送られてくる妄想に取り憑かれた「強烈な仕返し」、人類と寿司の四百年戦争「革命の旗」ほか。
ありえないほど滑稽なのに、笑い飛ばせない“何か”が残る。風刺に彩られた奇妙な50の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 星新一さんを思わせる絶妙な切り口のショートショート。
    くすっと笑えるものから、なんとももやもやする終わり方のもの、え?どういうこと?っていうナンセンスもの。
    およそショートショートに求められるもの全てがここにある。さすがの一言に尽きる。

  • スーパーショートショート集

    楽しい言葉遊びの世界。句点除きわずか8文字のワンコインショップが良かったかな。全部読みきれなかったけど、中にはエグいがあるもののどれも楽しい感じ。

  • 本当にどんでん返しだった!

  • 借りてた本を返しに行った図書館で見かけて、これは面白そうだなと思い借りたのだが、期待に違わずといったところ。なんだか意味不明なものも多いのだけど、読んでて大笑いはしないまでもつい笑えてしまうみたいな話ばかりで面白かった。そうくるか!みたいなオチも多くて、また、何冊か読んでみたいという作家を見つけた。

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著者プロフィール

作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に『伴走者』、『どこでもない場所』、『ぼくらは嘘でつながっている。』『すべては一度きり』『たった二分の楽園』など。近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。

「2023年 『浅生鴨短篇小説集 三万年後に朝食を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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