かえりみち (ハリネズミ×感想×切り絵【2歳・3歳・4歳からの絵本】)
- ひさかたチャイルド (2022年7月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (25ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865492798
作品紹介・あらすじ
家に帰る途中、小さなハリネズミには見たいものがいっぱいありました。「ちょっと待って」そういうたびに、大きなハリネズミは、そばに寄り添っていっしょにながめます。沈む夕日、昇る月、香る花、フクロウ、ホタルの群れ。数えきれないほどの星をながめ、やがて家にたどり着くふたり。小さなハリネズミは、大きなハリネズミに抱かれて、気持ちよく眠っていました。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2019年読書感想文課題図書になった「かべのむこうになにがある?」の作者さんです。
ゆうひで空がまっかにそまり、夜へとむかって刻々と姿を変えて行く、自然いっぱいの帰り道の様子が、とても美しく描かれています。
夜へと準備を始める自然や生きものたちに興味を持つ小さなハリネズミと、それに答える大きなハリネズミのやり取りがとても微笑ましいです。
鮮やかな色と深みのある色を繊細に重ね合わせ、奥行きのある絵がとても好きです。カサカサとハリネズミたちの足音が聞こえてきそうです。
-
お家へ帰って行くハリネズミたち。夕暮れの美しさを、一つ一つ、大切に眺め、耳を澄まします。時の移ろいの美しさは、こんなに豊かなものなのです。仕事に追われていると、眺める余裕もなく(それどころか職場から出ることも出来ず)見過ごしてしまいますが。
-
「大きなハリネズミ」と「小さなハリネズミ」のコンビが、家への帰り道に遭遇する夕暮れの自然とのふれ合いの光景を、ドイツ人絵本作家<ブリッタ・テッケントラップ>の情緒あふれる華麗な絵のなかで語られるゆとりある特別な時間への招待状。・・・「ねえねえ、ちょっと待って」 「なんだい?」と大きなハリネズミ。 「お日様がどんどん沈んでいくよ。 見えなくなるまで見ていたいな」...二人は、眺めのいい処に坐って、陽がすっかり沈むのを一緒に見ました。少し行くと、小さなハリネズミが「ねえねえ、ちょと待って」...
-
おおきなハリネズミとちいさなハリネズミは家に帰る途中です。「ねえねえ、ちょっとまって」「なんだい?」夜へと向かう時間を美しい絵で表現。空を見上げる時間もないほど忙しい子どもたちに読んであげたい。
-
この2匹は歳の離れた兄弟なのかな?
夕方からの初夏の帰り道。
ゆったりとした時間が流れる。 -
大きなハリネズミと小さなハリネズミ、二人は家に帰るところです。そのとき、小さなハリネズミが言いました。
「ねえねえ、ちょっとまって」
夕日を見ては立ち止まり、
お月さまをみては立ち止まり。
大きなハリネズミが、一緒に立ち止まってくれるのが何とも素敵です。
こんな風にゆっくり、ゆーっくり帰るのもいいものですね。
そう言えば、今夜は中秋の名月。
ゆっくりと見上げてみます。 -
これは絵も文もいいなあ。
寝る前に読んであげたい絵本。