万物の宴 〔すべての生命体はひとつ〕

制作 : 大野 一道 
  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865783803

作品紹介・あらすじ

すべての生きものたちが集い、満たされる食卓は、実現できないのか!?
『フランス革命史』完成に消耗したミシュレは、1853年冬、若妻アテナイスとともに北イタリアへ赴く。自然との不思議な交感を得ると同時に、その地の貧窮、飢餓を目の当たりにし、万物が交歓する、革命を越える「宴」を追い求めて、自然史、地球史へと関心を広げていく転換点を暗示した、未完の重要作の初邦訳。

感想・レビュー・書評

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  •  これまでジュール・ミシュレ(1798-1874)の「フランス革命史〈上・下〉 (中公文庫)」「人類の聖書―多神教的世界観の探求(藤原書店)」を読み、たまたま図書館の新着コーナーで本著を目にした。
     偶然にもたいへんよい出会いをしたものだ。ミシュレは「民衆」にとことん寄り添い民衆による革命に思いを馳せながら、人間やその宗教観、そしてひとと自然との関係性まで視野を広げた独自の世界観を構築していたことがよくわかる一冊だった。
     なによりも編者である大野一道氏のミシュレを掘り下げ方が半端ない。氏のミシュレへの敬意が伝わる一冊であもあり、読後感が心地よい。

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著者プロフィール

ジュール・ミシュレ(Jules Michelet)
フランス革命末期の1798年8月にパリで生まれ、父親の印刷業を手伝いながら、まだ中世の面影を色濃く残すパリで育ち勉学に励んだ。1827年、高等師範の歴史学教授。1831年、国立古文書館の部長、1838年からコレージュ・ド・フランス教授。復古的王制やナポレオン三世の帝政下、抑圧を受けながら人民を主役とする立場を貫いた。1874年2月没。

「2024年 『フランス史Ⅹ アンリ四世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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