武術家、身・心・霊を行ず──ユング心理学からみた極限体験・殺傷のなかの救済

著者 :
  • 遠見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866160375

作品紹介・あらすじ

ユング派精神分析家にして精神科医である著者が,武術の心身論に関心を寄せていたある日,学会で知り合った人物から一つの記録を手渡される。その人物はさる武術の高名な師範で,記録というのは老師範自身の修行体験を克明に綴ったものだった。 身体の訓練,心の鍛錬をへて段階が上がり,過酷かつ精妙なものになるにつれて,行は霊的な次元にまで到る。不可思議な極限状態の詳細な記述,行を見守る謎めいた人物たちとの交流,現実とはにわかに思えないような現象,現代において武術を行うことの意味──。深層心理学の立場から,「行」に生きた武術家の驚くべき体験をひもとき,その意味を解き明かしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず、老松さんは色々と嗜んでいらっしゃる。
    やっぱり、この職業の人は、こうでなくっちゃね。

  • にわかには信じられないある武術家の修行記録。

    本人ではなく弟子によって書かれておりユング心理学をベースにした解説はわかりやすい。

    非常に興味深い内容で色々と自分の中では腑に落ちました。

    それにしてもこの本で書かれているQ師範というのが誰なのかが気になりますね。

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著者プロフィール

一九八四年,鳥取大学医学部卒業。一九九二~九五年,チューリッヒ・ユング研究所留学。現在,大阪大学大学院人間科学研究科教授。ユング派分析家。博士(医学)。

著書:『武術家,身・心・霊を行ず』『身体系個性化の深層心理学』(遠見書房),『共時性の深層』(コスモス・ライブラリー),『人格系と発達系』『スサノオ神話でよむ日本人』(講談社),『ユング的悩み解消術』(平凡社),『無意識と出会う』『成長する心』『元型的イメージとの対話』(トランスビュー),ほか。
訳書:ユング『ヴィジョン・セミナー』『哲学の木』『クンダリニー・ヨーガの心理学』(創元社),ブラヴァツキー『ベールをとったイシス』(竜王文庫),ほか。

「2019年 『心と身体のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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